根津美術館は「根津倶楽部」に入会するとお得!シニアが散策しながら青山の歴史や空気に触れるのに最適

最終更新日:2017年11月14日

海外ファッションブランドが旗艦店を構え、最先端の文化の発信地としても有名な青山。

そんな閑静な街中にある「根津美術館」では、重要文化財や国宝などの貴重な古美術品を鑑賞することができます。

改修工事を終えて新たに生まれ変わった根津美術館を、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

1.根津美術館の歴史

根津美術館は実業家の初代根津嘉一郎が集めた日本及び東洋の古美術品を保存・展示するために2代目の根津嘉一郎によって建設された美術館です。

現在7420件の美術品が所蔵されています。

所蔵されている美術品の分類は書物や絵画、彫刻や金工・武具、陶磁や漆工、染織や考古物と幅広くなります。

中には7点の「国宝」と87点の「重要文化財」、そして94点の「重要美術品」が含まれているので、とても見応えがあります。

財団が設立された当初の所蔵品数は4643点でしたが、その後の買い付けや個人からの寄贈によって所蔵品の数は増加。

私立の美術館としては稀に見る寄贈品の多さを誇っているのが特徴です。

近年は現館長である根津公一氏のもと、免震技術を取り入れた大規模な改修工事を終えて再オープンしたばかりなので、安心して美術品の鑑賞を楽しむことができます。

2.開館時間と料金について

根津美術館の開館時間は朝10時から夕方5時まで、最終入館時間は午後4時半までとなっています。

展示物を替える準備期間(不定)と毎週月曜日が閉館日ですが、月曜日が祝日の場合は翌火曜日が閉館日となる点に注意が必要です。

特別展の入館料は一般が1、300円で、高校生以上の学生は1000円です。

尚、20名以上の団体で利用する場合は一般が1000円、学生は800円に値引きされます。

コレクション展の入館料は一般が1100円で学生が800円となっており、20名以上の団体で利用する場合には一般が900円、学生が600円に値引きされます。

どちらの場合でも小・中学生以下の入館料は完全無料です。

3.アクセス方法

電車を利用する場合は地下鉄銀座線・半蔵門・千代田線の「表参道駅」で下車し、「A5出口(階段のみ)」から徒歩8分で到着します。

「B4出口」には階段とエスカレーターが併設されているので便利ですが、徒歩での所要時間は約10分に伸びます。

「B3出口」ではエレベーターとエスカレーターを利用できるので、この出口が一番楽に移動できます。

「B3出口」を使用した場合の所要時間は徒歩で約10分です。

都バスを利用する場合は「JR渋谷駅」から「渋88(新橋駅前行き)」というバスに乗車し、「南青山6丁目」のバス停で下車します。

その後徒歩5分の場所に根津美術館があります。

尚、駐車場は9台完備しており、そのうち1台分は身障者優先駐車場です。

4.注意事項について

根津美術館は私立の美術館ですが、全ての利用者が楽しい時間を過ごせるようにいくつかの禁止事項を設けています。

入館後はルールに従って、マナー良く行動するようにしましょう。

根津美術館ではペットの持ち込みは一切禁止となっています。

また、館内と庭園内を含む全ての敷地内での飲食・喫煙行為も禁止となっており、展示室内での携帯電話の使用及び写真撮影も禁止です。

園内には茶室がありますが、茶室に入れるのは茶室利用者のみとなっているので注意しましょう。

また、敷地内の立入禁止区域や「結界」の先に立ち入る行為は禁止となっているので、誤って侵入することがないようにしましょう。

5.根津倶楽部について

「根津倶楽部」は、根津美術館を一層楽しむことができる年会費制の会員制度です。

申し込みは館内で随時受け付けており、初回に入会金として3000円、年会費として8000円の支払いが発生します。

有効期限は新規入会の場合が申込日から1年間、更新を行う場合は満了日の翌日から1年間です。

会員証を見せれば根津美術館への入館料はいつでも無料になり、新しい展覧会が開催されるたびに概要を記したパンフレットと招待券1枚が送付されます。

尚、この招待券は会員以外の人も利用可能です。

さらに会員は根津美術館に併設されているミュージアムでの買い物が10%引き(一部除外商品あり)で利用できるので、何度も根津美術館に通うことを考えている場合は「根津倶楽部」に入会するとお得です。

6.茶室と講堂の貸し出しについて

根津美術館では、併設されている茶室の貸し出しを行っています。

友人と茶会を開きたい場合には積極的に活用してみましょう。

申し込みには「利用申込書」の提出が必須となり、根津美術館側がスケジュール調整を検討し、使用の可否を利用希望者に通達する仕組みです。

利用規定や茶室の図面は根津美術館の公式ホームページから「PDFファイル」でダウンロードできるので、検討の材料にしましょう。

また、セミナーや講演会を開きたい場合には根津美術館内の講堂を借りることもできます。

ただし日本文化の啓蒙普及活動に関連のある企画や、展示品と関連のある企画が優先され、特定の商品の宣伝で利用することはできない点に注意が必要です。

散策も楽しい根津美術館探訪

根津美術館は表参道から少し奥まった場所にあります。

いつも多くの若者で賑わい活気に溢れる表参道とは対照的に、根津美術館近辺の街は閑静な住宅街になっているので、時間があれば近隣を散策するのも良い楽しみになるでしょう。

根津美術館への移動時間の中で青山の歴史や空気に触れ、友人や家族と古美術の話題に花を咲かせながら歩くのも一興です。