定年後の趣味!囲碁の対戦相手は世界中に!始め方と注意点

最終更新日:2017年9月26日

黒と白の碁石と碁石の入れ物である碁笥(ごけ)、そして碁盤があれば、どこでも楽しめる囲碁。

他の趣味に比べて予算もかからず気軽に始められるのが魅力です。

でも、いざ始めるなとなったら、戸惑う方も多いのではないでしょうか?囲碁の始め方と注意点をご紹介します。

1.囲碁のルールをおさえましょう

気軽に始められる囲碁ですが、内容が難しいと感じる方は多くなります。
囲碁を始めるにあたり、一からすべて誰かに教えてもらうという考えは捨てましょう。

自分で勉強する意欲のない方は、あまり上達しません。

ある程度、囲碁とはどういうゲームなのか、どうやって勝敗が決まるのかなど、囲碁の基本的なルールぐらいは、始める前に、おさえておきましょう。

初心者向けの本やネットなどで調べるのもいいですが、オススメは、子供向けに書かれた囲碁の教本です。
内容が簡潔にまとめられていますし、絵も多く解説も丁寧で、抵抗なく囲碁の世界に入ることができます。

2.囲碁の漫画を読んでみるのもオススメ

かつて囲碁ブームのきっかけとなった漫画に「ヒカルの碁」(原作ほったゆみ・作画小畑健・集英社)という少年コミックがあります。

1999年から2003年まで、週刊少年ジャンプで連載されました。
囲碁のルールがわからなくても楽しめる漫画で、この漫画をきっかけに囲碁を始めた人も多く、プロになった人もいるほどです。

主人公の少年が囲碁を始めてライバルと競いながら、プロになって活躍するまでが描かれています。
単行本では、23巻まで出ています。

古本屋さんなどで、手に入りますので探してみてください。
難しく感じていた囲碁がきっと身近に感じられるはずです。

3.近くの教室を探してみましょう

ある程度、本を読むなどして独学でもマスターできる囲碁ですが、一番の上達の近道は、やはり上手(うわて)に打ってもらうことです。

囲碁の世界では、上手に打ってもらうことを指導碁と言います。
自分独りで学ぶとなると、石の手筋が自己流になってしまい、自分の手のどこが悪いのかもわかりません。

上手に指導碁を打ってもらって、キレイな石の流れをマスターし、自分の弱点を見極めて改善していくとよいでしょう。
近くに教室がないという方は、本やネットでプロが打った棋譜を碁盤に並べる棋譜並べをしてみてください。

4.テレビで囲碁観戦してみるのも手

毎週日曜日のお昼12時半から「NHK杯 テレビ囲碁トーナメント」が放送されています。
ある程度、ルールがわかりだしたら、テレビで囲碁観戦が楽しめます。

プロの囲碁棋士の凄さをダイレクトに感じることができます。
囲碁は自分が打つのも楽しいですが、観戦するのもまた、楽しいものです。

お気に入りのプロができたら、囲碁の奥深さをより実感することができるでしょう。
囲碁を観戦するだけでも、勉強になります。

また、本屋さんで囲碁講座のテキストを購入して、テレビから学ぶのもよいでしょう。
こちらも日曜のお昼12時から「囲碁フォーカス」という番組が放送されています。

5..公民館などに顔を出してみましょう

ある程度、囲碁のなんたるかがわかって自信がついてきたら、対戦相手を探してみましょう。
町の公民館などには、大抵、囲碁の講座が開設されています。

囲碁は、置き石というハンデを置かせてもらえば、自分よりも上手と対戦することが可能です。
上手にどんどん打ってもらって対戦数を増やしていくことが上達の秘訣です。

しかし、上手は下手(したて)と対戦することをあまり好まない傾向があります。
囲碁とは、力が拮抗してこそ白熱して面白いもの。

こればっかりは、自分の実力を上げて、対戦相手を増やしていくしかありません。

6.ネット碁に挑戦してみましょう

対戦相手が身近にいないという方は、ネット碁に挑戦してみるのも手です。
有料から無料まで、さまざまなネット碁があります。

ネットといえども、パソコンの向こうには、相手がいるもの。
相手と対戦することに慣れるまでは、囲碁の人工知能(AI)と対戦して実力をはかってみるのもよいでしょう。

無料のネット碁で「COSUMI」というサイトがあります。
無料のAI相手なら、初心者の方でも気軽に腕試しをすることができます。

しかし、プロを負かせて世間を賑わせたAI「AlphaGo」の例もあるように、ときにはAIは、人間よりも強いと言えます。

囲碁を生涯を通じて楽しみましょう

囲碁は、一朝一夕にマスターできるものではありません。
やればやるほどその深みにハマり、奥深さから抜け出せなくなるものです。

ネットの影響もあり、今や囲碁は日本や韓国、中国、台湾といったアジア圏だけでなく欧米など世界中に広がり、囲碁人口はどんどん増すばかりです。
対戦相手は、世界中にいます。

「もっと早くから始めていればよかった」という声も聞きます。
それほど、みんなが熱く夢中になる囲碁、囲碁は、生涯を通じて取り組める趣味です。

ぜひ、あなたも気軽に始めてみてください。