ゲートボールは定年後シニアが無理なく歩け、若い世代とも交流できる一生もののスポーツ

最終更新日:2018年1月10日

日頃の運動不足解消するために、ウォーキングや水泳などを日々の日課として行なっている方は多いのではないでしょうか。

今回は、「老人のスポーツ」の代名詞的存在である、ゲートボールの魅力や始め方、注意点について見ていきたいと思います。

1.ゲートボールのイメージって?

では、ゲートボールとは一体どんなスポーツなのでしょう。

全く知らない方でも、「高齢者が公園に集まってボールを打つスポーツだ」ということはなんとなく知っていて、テレビドラマのワンシーンでも見たことがあるのではないでしょうか。

そのため、「ゲートボール=高齢者」というイメージはもはや常識といっても過言ではないと言えます。

ただし、「公益財団法人 日本ゲートボール連合」では、「すべての世代が気軽に楽しめるコミュニケーションスポーツ」であると掲げています。

興味があるのなら、何歳から始めてもいい、ということを強くお伝えしておきたいと思います。

2.ゲートボールの魅力はこれだ

ゲートボールの試合というのは1試合、30分程度で行なわれるわけですが、平均して700歩以上歩くと言われています。

また、試合中はその場で戦略を練り、状況に合わせて判断していくという作業ばかりですので、脳にも良い影響を与えるとも言われています。

ただウォーキングを黙々とするよりも、同じ目的を持つ仲間と一緒に楽しく、真剣に取り組むことが何より健康につながるのではないかと考えます。

現在、そういったことが評価され、小中高の部活としてゲートボールを取り入れているところもあり、効果は非常に期待できるでしょう。

なんといってもすごいのは、全国各地に団体や施設があり、日本国内の全国大会はもちろんのこと、世界選手権が開かれていることです。

過去には、ブラジル、韓国、アメリカ、中国でも大会が開かれており、2018年にはブラジルのサンパウロでの開催が決定しています。

近所の公園で行なっていたスポーツで世界を目指せるのは、非常に夢のあることです。

3.ゲートボールのチームに入ろう

さて、そんなゲートボールですが、何から始めれば良いのでしょうか。

ゲートボールは我々が思っている以上に奥深く、ルールを説明するにも押さえておきたいポイントがいくつもあります。

ここで最低限知っておきたいのは、「5人1組で2チーム以上ないと試合ができない」ということです。

どこかのチームに入るのが何よりも早いのですが、やりたい人が5人以上集められるのなら、自分でチームを作ってしまうのも一つです。

公園を歩いて探すのももちろんいいのですが、知り合いや町内会のつながりのある人に頼るのも良いでしょう。

もしも、そういった知り合いがいないのなら、「日本ゲートボール連合」のホームページを参考にするのがいいと思います。

ここにはルール、歴史、豆知識など、ゲートボールに関するあれこれが詰まっています。

その中には、各都道府県の連合についての情報も出ており、そこからゲートボール施設を探すことができます。

自分の地域の施設を見つけたら、そこに問い合わせる他、直接見学に行って、所属チームを決めましょう。

4.道具や服装はどうすればいい?

チームを作る、またはチームに所属することができれば、次は実際に活動していくこととなります。

ルールを覚えるまでは一苦労あるかもしれませんが、ゲートボール施設にはチームメイト以外にも詳しい方がたくさんいるので、協力してもらうと良いでしょう。

パソコンが使える方は、動画で実際のプレーを見ることができますし、ルールに関してのパンフレットや専門の本を手に入れると非常に参考になります。

服装に関しては特に細かい規定はありませんが、試合中は必ずゼッケンをつけるので、ゼッケンが脱ぎ着しやすいものが好ましいでしょう。

また靴は底が平らなものを選びましょう。

公式戦に出場する際には、チームでユニフォームを揃えます。

既製品を準備してお揃いにするのか、文字など入れるのか考えるのも楽しいと思います。

ただし、大会規定をきちんと確認し、思い出に残るようなユニフォームにしましょう。

5.注意点はあるの?

どんな世代でもできるスポーツとは言え、怪我やマナーについては十分注意した方がいいでしょう。

怪我に関してですが、ゲートボール特有のものとして「腰痛」が挙げられます。

玉を打つ時に使用するスティックの長さが60〜80cmと短いので、腰に負担がかかってしまうことがあります。

腰痛を引き起こさないためにも、正しいスイングや姿勢を身に付けることが大事です。

そして、無理は決してしないこと。

また近年、話題に上がることが増えた問題として、公園の使用に関することが挙げられます。

小さい子供を遊ばせたい人と、ゲートボールをしたい人でトラブルが起きてしまったと耳にすることがあります。

どうしたらお互いが気持ちよく利用できるのか、それぞれが思いやりを持てたら良いですね。

ぜひ一度、考えていただきたいところです。

一生続けられるゲートボール

年齢層が高いと思われがちなゲートボールですが、実は小中高生にも親しまれていること、何歳から始めても楽しめるスポーツであること、戦略を練って行なう頭脳戦であることもわかりました。

道具やルールはスポーツの種類が何であれつきまとう問題ですので、ゲートボールに興味が湧いたのであれば、ぜひ一度、地域の活動にチャレンジしていただきたいです。

一生続けられるスポーツとの出会いに、ゲートボールを選んでみてはいかがでしょうか。