東京都竹芝桟橋からおがさわら丸で約24時間。
「小笠原諸島」には空港がないため、船でしかたどり着けません。
平成23年に世界自然遺産に登録されたことを機に、観光客も増えています。
リピーター観光客も多い小笠原諸島の魅力についてご紹介します。
1.ウェザーステーションからの夕日
小笠原村役場から歩いて坂道を進むこと約30分、ウェザーステーションにたどり着きます。
日没が近づくとグリーンフラッシュを見るために観光客が集まります。
なかなか遭遇できないグリーンフラッシュですが、ウェザーステーションは比較的遭遇率が高いと言われています。
そのため、毎日のように訪れる観光客もいらっしゃいます。
日没の時間帯だけでなく、昼間は東京へ向かうおがさわら丸のお見送りやドルフィンウォッチング、夜空を眺めるために訪れる観光客もいらっしゃいます。
都会では見ることができない自然に触れたい方にはオススメの場所です。
2.ドルフィンスイム
小笠原諸島では野生のイルカと泳げる可能性が高いため、ドルフィンスイムを目的として来島する方も多くいらっしゃいます。
もちろん泳ぐだけでなく、イルカを間近で見ることもできます。
専用のツアーを実施している団体が複数ありますが、ピークシーズンは予約が殺到するため早めにお申込みすることをオススメします。
ウェットスーツ等の貸し出しが可能な団体もありますので、事前に確認してください。
船酔いする方は事前に酔い止めを飲んでおくとよいでしょう。
また、スノーケル講習などを実施する団体もありますので、初心者や不安な方は当日楽しめるように事前に講習を受けることもできます。
3.海
小笠原諸島は海に囲まれているため、あらゆる場所に砂浜が存在します。
その中の一つ、小港海岸は白い砂浜が特徴です。
天気の良い日は海が透けて見えるため、より一層キレイな砂浜を見ることができます。
また砂浜近くまで舗装された道が続いていることから、夜空を眺めに行く観光客もいらっしゃいます。
境浦海岸の沖合には太平洋戦争中に座礁した貨物船が沈没しています。
干潮時にはより一層姿を現すため、迫力があります。
また砂浜には異様な形をしたサンゴの死骸が多く散らばっているため、島のお土産にもよいかもしれません。
小港海岸から徒歩約90分のところに位置するジョンビーチは人もほとんどおらず、静かなところです。
のんびりと過ごしたい方にはぜひ一度足を運んでいただきたい場所です。
途中お店や自動販売機もない、ひたすら山を上り下りしてたどり着く場所ですので、お出かけの際は体調を万全にして食料も持って行くことをオススメします。
4.固有の動植物
小笠原には本諸島固有の動植物も数多く生息しています。
海の近くにはタコノキと呼ばれる木が生息しています。
木の根部分が蛸(タコ)の足に似ていることからこの名がつけられました。
島内のいたるところで見ることができます。
ハハジマメグロは母島にしか生息しない固有種です。
目の周りが黒いため、「メグロ」と名付けられています。
個体数は非常に少なく絶滅危惧種に指定されており、あまり見かけることがありません。
この他にもアカガシラカラスバトを呼ばれる頭部が赤い固有種やオガサワラトカゲ、ムニンヒメツバキなどの植物が多く存在しますので、トレッキングの際はカメラを忘れずにお持ちください。
5.小笠原海洋センター
ここではウミガメを見ることができます。
小さなウミガメから大きく成長したウミガメまで水槽で飼育されています。
ウミガメのエサやり体験ができることも魅力です。
またウミガメの放流時期には放流体験もできるとのことで、体験を希望される方は事前に予約が必要です。
余談ですが、小笠原ではウミガメを食べることができるお店もありますので、この機会に一度食べてみてはいかがでしょうか。
6.母島
母島は都会の慌ただしさから解放されたい、のんびりしたい方にオススメです。
父島からさらに船を乗り継いで約2時間半もかかりますし、運航していない日もあるので、母島まで足を延ばす方はあまり多くありません。
母島の乳房山は遊歩道があり、約4時間で回ることができます。
トレッキングを楽しみたい方にオススメです。
フルーツロードでは木に果物が実っており、南国を味わうことができます。
体力に自信のない方にも楽しんでいただけると思います。
母島への滞在時間が十分に確保できない方は小剣先山がオススメです。
空き時間にもすぐに登ることができる距離にあります。
山頂付近は崖のような険しい場所もありますが、山頂では母島の街並み・海を眺めることができます。
母島には売店はありますが、日によっては品薄状態ですので、食事つきの宿を予約したほうがよいでしょう。
小笠原諸島で定年後シニアはのんびりした時間を過ごそう
観光地として見どころ十分な小笠原ではありますが、船は1週間に1回のみの運航ですので、事前に運航日を確認しておく必要があります。
車やバイクを貸し出ししている会社もありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
レンタカー屋レンタルバイクで島を一周することもできますので、定年後シニアののんびり旅で来島してはいかがでしょうか。