加齢のためにさまざまな変化が起こって来るのはやむを得ないことですが、
寝たきりになってしまうのは誰もが出来れば避けたいと思われるでしょう。
寝たきりになってしまうのは、何らかの原因があるために起こっています。
どのような原因があるのかを探り、出来るだけ寝たきりにならないための対処法を知っておきましょう。
1.足腰の衰えが出てしまうため
まず、若い時と違い、足腰の衰えは加齢によるものも大きく痛みや不自由さを伴うようになります。
衰えてしまうと自然に歩いたり立ったりすることに制限が出て来てしまうので、徐々に行動範囲が狭まって来てしまい寝たきりにつながってしまいます。
出来るだけ、筋力を落とさないためには無理のない範囲で運動やリハビリを行うのが対処法として有効です。
2.持病が併発するため
次に、年齢を重ねるに連れて循環器、臓器にさまざまな病気が併発して来ます。
心臓病、糖尿病、高血圧と言った疾病へかかるリスクも高くなります。
こうした持病があることで、身体の動きも悪くなったり疲れやすくなったりしてしまいます。
結果、普段から家の中でもあまり動きたくなくなったり、動きたくても動けなくなったりするために寝たきりの予備軍となってしまいます。
出来るだけ、持病が安定した状態で維持できるように維持管理を行うのが望ましいことです。
3.骨折のため
高齢になるとささいなことで骨折をしてしまうリスクは格段に高まります。
ほとんどの方が骨粗しょう症になるために、骨がスカスカになるためちょっとした動作や転倒から骨折してしまいます。
若い頃なら元に戻るのも早いのですが、高齢になるとなかなか戻りません。
戻るまでに時間もかかるようになります。
こう考えると、骨折のリスクを減らすのが対処法として役立ちますので、カルシウムを摂取したり、
運動を普段から心がけたり、適度に日光浴をしたりするのがオススメです。
4.気力の衰えが出てしまうため
元気な頃と違い、病気が出てしまうこともあり高齢になると気力が衰えてしまいます。
気力の衰えになる原因は、体調不良が大きくかかわっていると考えられていますので、出来るだけ病気があったとしても現状維持を目指すことこそが、大事なことです。
元気な頃と違いできることが思うように出来なくなり卑下してしまうことも少なくありません。
無理に頑張ろうと思うのは返って重荷になり逆効果ですので、ありのままを受け入れて出来ることを見直してみると意外にも自分の良い点が見えてくることもあります。
5.老人特有のうつ状態になってしまうため
身体能力が落ちてしまうだけではなく、気力が衰えると老人特有のうつ状態に陥ることは珍しくありません。
弱気な言葉ばかり出て来るのは、高齢者だからだと周囲が見逃してしまうことで、うつ状態をさらに悪化させることもあります。
気力のなさがあまりにも感じられる時や食欲不振、不眠が続くと言った症状がある時には、注意が必要です。
かかりつけ医があれば、家族で相談をしてみることも気づくきっかけになります。
投薬治療を行う場合もありますし、メンタルケアを会話で行う場合などがあります。
6.人との出会いが少なくなるため
心ならずも心身の衰えが出てしまうと、人との出会いが極端に限られてしまいます。
無理に出かけなければならないと言うのは、身体の制限や体調不良もあるので気が向かなくても仕方ありません。
そんな時には、知り合いや友達に来てもらうと言う対処法も活用してみませんか。
出かけるのは億劫だけど、来てもらうのは抵抗なく色々と話せる方も実は意外と多いのです。
短時間でも、人と話すことで笑顔が見られたり生き生きとした表情になったりします。
楽しいと言う時間を持てれば、出会いの数は少なくても充実した時間を送れるようになります。
人と出会わない暮らしが長くなれば、無気力状態を助長させてしまいます。
7.視力や聴力の衰えがあるため
高齢者の多くは、視力や聴力の衰えが起きてしまうのが普通です。
そのため、見えにくいのは不安があり、聞こえにくいのは楽しみも無くなり、人との接触を楽しいと感じられなくなり避けてしまうようになります。
あきらめてしまうのはもったいない話ですので、大人数で集まるのではなく2~3人でゆっくりと大きな声で会話をするのがオススメです。
視力が落ちている場合でも、最寄りの知っている場所なら行きやすいでしょう。
顔馴染みの人なら、聞こえづらくても遠慮なく聞き直せたりするので、不安を軽減して楽しみを引き出せるようになります。
高齢者本人にとっては、環境さえ整っていれば抵抗なく見たり話したり出来るわけです。
周囲の優しい配慮も必要になって来ます。
寝たきりになる原因を知り、予防できるよう努めよう
このように、寝たきりの原因になるものはさまざまなケースが絡み合って起こって来ます。
重複して起こるために、高齢者の当事者にとってはとてもつらい心身状態にあると言えるでしょう。
一つ一つの原因は違いますが、対処法は共通している部分もあるので、本人だけではなく普段の暮らしを家族や周囲の方々も見直してみてはいかがでしょうか。