シニアが健康寿命を延ばすためには具体的に何をしたら良いのか?【心身の健康】

最終更新日:2017年8月11日

「人生100年時代」と言われているいま、中高年に差し掛かっても「人生はまだ先が長い」ということを頭に入れておかなくてはなりません。
そして、先の長い人生を幸せに過ごすためには、「長く健康を維持すること」が欠かせません。

そこで、健康寿命を延ばすためには具体的に何をしたら良いのか、その方法を紹介します。

1.1日3食、バランスの良い食事を取るようにする

健康寿命を延ばすためには、1日3食の食事を欠かさずに取ることが不可欠です。
若い頃は、「忙しいから」「ダイエットをしているから」というような理由で、ついつい食事を1回に抜いてしまったりすることもあったかもしれません。

しかし、中高年になると、急激に体力が落ちるため、食事で定期的にエネルギーを補わないと、活動することができなくなってしまいます。
特に、朝食は、これから始まる1日を乗り切るための大事なエネルギー源になります。

そのため、朝食は決して抜いてはいけません。
好きな食べ物だけに偏ることなく、あらゆる栄養素をバランス良く摂取することも大切です。

栄養バランスが偏ると、体力の低下や肥満、生活習慣病の原因になります。
そのため、メニューを考える際は、バランス良く栄養を摂取することを考慮してください。

2.毎日少しずつ運動をする習慣をつける

食事で得たエネルギーは、体を動かして燃焼しないと、そのまま老廃物として体内に溜まっていってしまいます。
この状態が長く続くと、生活習慣病を引き起こすため、体によくありません。

そこで、健康寿命を延ばすためには、毎日少しずつで良いので、運動をすることを習慣づけてください。
毎日軽く運動することで、エネルギーが燃焼されて代謝も良くなり、老廃物が排出されるようになります。

このサイクルが滞りなく繰り返されている体こそが、「健康な状態にある」と言えるのです。
運動と言っても、いきなり激しい運動をすることはオススメしません。

例えば、軽めのストレッチやラジオ体操、ウォーキングやスロージョギングなど、毎日無理なく続けられるものを選び、できるだけ長く続けることが大切です。
1日に20~30分くらいで構わないので、毎日続けて、エネルギー燃焼のリズムを体に刻み込みましょう。

3.できるだけ人と接し、話をする

健康寿命を延ばすためには、脳を活性化することも欠かせません。
脳が活性化していれば、認知症を予防することができるからです。

そのために行いたい方法は、「できるだけ人と接し、積極的に会話をする」ということです。
人間は他人と接する時、無意識的に相手に対して多少なりとも配慮するようになります。

この適度な緊張感が、脳の活性化に繋がります。
「会話をする」という行為は、「頭を使って、適切な言葉を選びながら話をする」ということです。

そのため、会話という行為もまた、脳の活性化にとても役立つのです。
家族と話すのも良いですが、できれば他人と話す機会を増やすと良いでしょう。

家族と話す時は、どうしてもお互いに甘えやわがままが出てしまい、「相手に対する配慮」という緊張感が欠けてしまうことがあります。
そのため、否応なしに配慮が必要になる「他人」と会話する機会を作ってみてください。

4.適切な睡眠時間を毎日キープする

健康寿命を延ばすためには、睡眠が欠かせません。
睡眠は、体や脳の疲労を回復させる行為です。

疲労を蓄積したままにしてしまうと、免疫力が大幅に低下したり、精神的にネガティブになったり、脳の機能が落ちてしまったりします。
生活リズムも乱れ、これが健康の土台を大きく揺さぶるようになってしまいます。

そのため、毎日適切な睡眠時間をキープするようにしてください。
県境寿命を延ばすための睡眠時間は、7~8時間くらいであると言われています。

これより長過ぎても短過ぎてもよくありません。
まずは、この適切な睡眠時間を守って寝るようにしてください。

同じ量の睡眠を取っていたとしても、早く寝た時と夜更かしした時とでは、疲労回復の度合いが大きく違ってきます。
そのため、できるだけ夜更かしをしないように心掛けることも大切です。

5.ストレスは早いうちに解消する習慣をつける

ストレスを溜め込むと、体の免疫力が大幅に下がり、様々な病気の原因になります。
場合によっては、ストレスを溜め込み過ぎたことが原因で、命に関わるような大病を患ってしまうということもあります。

そのようなことを避けるためにも、ストレスを上手に解消することが必要です。
ストレス解消の方法は、何でも構いません。

「これをやっていると楽しい気分になれる」ということを行ってください。
「どんなことが好きなのかわからない」という時は、とりあえず外に出て、風を感じながら歩くというだけでも気分転換になります。

そして、1番大切なことは、「早い段階でストレスを解消する」ということです。
「ストレスが溜まってきた」と感じ始めたら、我慢せずに、できるだけ早く発散するということを習慣づけてください。

できれば、「今日感じたストレスは、明日に回さず今日中に解消する」という意識を持つことをオススメします。

健康寿命を延ばすために、いまからできることをしよう

健康寿命を延ばすためには、まず生活習慣を見直すことが大切です。
心や体に負担をかけるような生活を送っていたら、できるだけ早めに改善し、自分自身を労わるような生活にシフトしていきましょう。

そして、1度改善しただけで満足せずに、健康的な生活習慣を毎日続けるようにしてください。
健康寿命を延ばすための特効薬はありません。

毎日の生活を健康的なものに変え、それを長く続けていくという地道な努力が大切です。