ブロッコリーにはビタミンやミネラル食物繊維が豊富でシニアに最適!

最終更新日:2017年10月25日

サラダなどに使用されていることも多いブロッコリーですが、その豊富な栄養素が最近になって再び注目されはじめています。

ブロッコリーにはどんな特徴があり、どんな栄養素が豊富で、どんな健康効果が期待できるのでしょうか。

1.ブロッコリーの特徴

ブロッコリーはアブラナ科の緑黄色野菜です。

元々は地中海沿岸地域が原産で、イタリアでキャベツを品種改良することで誕生したとされています。

和名では芽花野菜(めはなやさい)緑花野菜(みどりはなやさい)などと呼ばれます。

見た目は緑色で食用になるのは花蕾(からい)と呼ばれるいわゆる花が咲く前の蕾(つぼみ)の部分と茎です。

また、最近では発芽したてのブロッコリーのスプラウトが販売されており食用とされています。

非常に栄養豊富な野菜ですが、アメリカなどでは子供が嫌いな野菜としても常にランクしています。

アメリカの以前の大統領であるジョージ・H・Wブッシュ大統領がブロッコリー嫌いを公言し、怒った農家がトラックいっぱいのブロッコリーを送りつけてきたエピソードは有名です。

なお、良いブロッコリーを販売店で選ぶ場合は蕾が一つ一つしっかりしまっていて、鮮やかな緑色の物を選ぶと良いとされています。

2.ブロッコリーに含まれる栄養素①ビタミン類

ブロッコリーには非常に様々な栄養素が含まれています。

代表的な成分はビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類、カリウム、亜鉛、鉄分、マグネシウムなどのミネラルなどで、他にもβカロテン、食物繊維、葉酸などが含まれています。

その中でもとりわけ多く含まれているのがビタミン類で、例えばブロッコリーのビタミンCはレモンの約2倍、アスパラガスの約10倍含有されており、風邪予防やシミ防止などに役立ちます。

他のビタミン類であるビタミンAやEなども身体が酸化するのを遅らせ若々しく保つのに必要な抗酸化作用をもたらしてくれます。

3.ブロッコリーに含まれる栄養素②葉酸、ミネラル類など

ブロッコリーには葉酸やミネラル類も豊富に含まれています。

この葉酸については不足すると血管が硬くなり身体に正常に血液が行き渡らなくなる、臓器が機能しなくなるなどの症状が出る動脈硬化を引き起こしやすくなるとされています。

さらにブロッコリーには前述したようにビタミンCもたくさん含まれており、これは葉酸の吸収率も良くしてくれます。

ミネラル類については血圧正常化、不整脈、むくみなどを予防し、代表的なミネラルであるカルシウムは骨の病気などを予防してくれます。

また、ブロッコリーにはインドール3・カルビノール13Cという成分が含まれており、これはガンの予防に役立つとされています。

ブロッコリーは成人病や現代病などに悩む今の世の中に非常に役立つ野菜と言えるでしょう。

4.ブロッコリーに含まれる栄養素③食物繊維

ブロッコリーには食物繊維も非常に多く含まれており、便秘の解消や消化機能を正常化してくれる働きがあります。

このようにブロッコリーの食物繊維は豊富ですが不溶性であり、腸内の水分を吸収し腸壁に刺激を与えることで便通を良くする作用があります。

しかしブロッコリーだけを食べると逆に便秘になってしまう可能性もあるので、水分も一緒にきちんと摂取することが大切となります。

便秘が解消することで慢性的な腰の痛みや繰り返す肌荒れ等の解消にも繋がります。

便秘や肌荒れなどに悩む女性にはブロッコリーは特に嬉しい野菜と言えるでしょう。

5.ブロッコリーの食べすぎで注意したいこと

どんな食品でもそうですが、過度に食べすぎることは健康において逆効果になってしまうこともあります。

例えばブロッコリーの場合は食べすぎることで胃腸の負担が大きくなり過ぎたり、甲状腺機能低下などに繋がることもあります。

また、ブロッコリーに含まれるコリンという成分は人間の体臭をきつくする成分であるとされますので過度に食べると臭いが気になることがあります。

普段から自分の体臭を気にしているという人はあまりたくさん食べすぎるのは控えた方が良いかもしれません。

しかし体臭がきつくなるといわれるブロッコリーの量は1日1㎏以上食べた時とされていますので、通常量の摂取であればほぼ問題ないと言えます。

6.ブロッコリーを食べる際のポイント

このように非常に栄養豊富なブロッコリーですが、お湯などで茹で過ぎてしまうと豊富な栄養素であるビタミンCなどが水に流れ出てしまいます。

ブロッコリーを茹でで温野菜などにする際には軽く2~3分茹でるだけにしましょう。

他にも定番のサラダ以外にも、蒸したり、衣をつけててんぷらなどにしても良いでしょう。

ブロッコリーを食べる際にはその豊富な栄養素を壊さないように気をつけることが健康に役立つポイントです。

また、生のブロッコリーは栄養もあり体に良いのですが、あまりにも生で食していると上記した甲状腺機能の問題を引き起こす要因となります。

時には加熱調理して食すようにしましょう。

嫌いな人は多いけれど、栄養豊富なブロッコリーを食生活に取り入れよう

いかがでしたか?

ブロッコリーは子供には敬遠されることも多い野菜ですが含まれる栄養素は非常に豊富です。

また、様々な病気の予防などにも役立つとされていますので、血圧の問題や動脈硬化、不整脈など現代病になりやすいシニアにも非常に嬉しい野菜です。

ぜひ身体に良いブロッコリーを食卓に取り入れてみてくださいね。