シニアの肩こり・腰痛にも効く!ヨーグルトの成分・特徴【食品】

最終更新日:2017年8月11日

健康に関心が高い人が好きな食材の一つがヨーグルトです。
ヨーグルトは特にカルシウム・タンパク質を豊富に含むことで有名ですが、それ以外も多種の栄養成分を豊富に含みます。

体を丈夫にする成分に加えて、さらにバランスよく含まれるので夏バテ予防・改善にもよいと好評です。

1.ヨーグルトに含まれる多種の栄養成分、牛乳より豊富なものも

ヨーグルトに健康効果を期待する場合、基本はプレーンヨーグルトがよいとされます。
プレーンヨーグルトは成分の約90%が水分で、さらに多種の栄養成分が含まれます。

炭水化物・ビタミン・ミネラル・飽和脂肪酸などです。
中でも豊富なのがミネラル成分のカルシウムとカリウムで、なんと牛乳よりも豊富に含まれます。

さらにヨーグルトにはビフィズス菌等の善玉乳酸菌も豊富に含まれます。
ビフィズス菌や善玉乳酸菌には腸内環境の改善効果があり、これによる健康効果で有名です。

さらに美肌をはじめ多種の美容効果も期待できます。
美肌効果については、体の内側から健康的に肌質改善できるのがよいと好評です。

2.ヨーグルトに含まれる葉酸の効果、肩こり・腰痛に効果

さらにヨーグルトには葉酸も豊富に含まれます。
葉酸は水溶性ビタミンの一種でビタミンB群の仲間とされます。

健康・美容、さらに女性の妊活にも効果と評判の栄養成分です。
造血作用・代謝の促進・免疫機能の改善等の効果があり、特に新陳代謝や細胞分裂が活発な組織に必要な成分です。

健康面では、まず貧血の予防効果があります。
造血作用、血液中の赤血球の生成促進作用があるからです。

また血流改善効果も高いため、血行不良が原因の病気・症状の改善効果ともされます。
冷え症・むくみ・代謝不良、さらに女性の生理不順・生理痛等も改善。

さらに、なんと肩こり・腰痛等に効果の場合もあります。
なお、肩こり・腰痛等は慢性の体の冷えが原因の場合も多いです。

この場合、代謝促進作用のある葉酸を併用するのがが効果的です。

3.牛乳ではなくヨーグルトの理由

ヨーグルトの高い健康効果はよいですが、こんな疑問もよく聞きます。
「多種の乳製品の中で、なぜあえてヨーグルトがよいのですか?」「ヨーグルトは他の乳製品と、どう違うのですか?」

ヨーグルトの特によい点の一つが「牛乳がお腹に合わない人も摂取しやすいこと」です。
ヨーグルトは原料が牛乳なので、基本的な栄養成分は牛乳と近いです。

ですが牛乳との違いに「製造過程で乳糖が分解されてること」があります。
このため牛乳がお腹に合わない人にも、ヨーグルトは支障ない人もいます。

4.ヨーグルト好きでも牛乳は合わない人も、乳糖不耐症

乳糖は炭水化物の一種で、別名ラクトースとも言います。
非常に栄養価の高い成分で、胎児のエネルギー源になるものです。

また胎児以外には、骨の強化・腸内環境改善等の健康効果もあります。
骨の強化はカルシウム・マグネシウムの吸収促進効果によるもの、また腸内環境改善は腸内の乳酸菌を増やす効果によるものです。

健康で丈夫な体の発育・維持に最適な栄養素ですが、小腸で分解するのにラクターゼという消化酵素が必要です。
ですが実は腸内にラクターゼが欠乏、あるいは活性が低い人も多いです。

乳糖不耐症と呼ばれる体質で、一般に有色人種に割合が多く70~90%とされます。
ですが白人でも地中海沿岸地域には多く、割合は有色人種と大差ないそうです。

5.ヨーグルトでお腹がゴロゴロしてしまう人は、無理な摂取は禁物

乳糖不耐症は日本人にも多く、80%以上が該当するとされます。
ですが日本国内では、厄介なことに一部に大変な誤解があります。

「乳糖不耐症は毎日、乳製品を摂取しているうちに改善する」これは大変な誤解、とんでもない間違いです。
正しい対処法は、乳糖不耐症の人は乳糖の摂取を避けることです。

無理して摂取を続けてしまうと、ひどい場合は病気の原因になってしまうこともあります。
無知が原因で病気を患わないよう注意して下さい。

6.目からウロコ、牛乳は合わないのにヨーグルトは合う理由

ですが不思議なことに、乳糖不耐症でもヨーグルトは好物という人も多いです。
前出の通り、ヨーグルトは製造過程で既に乳糖が分解されています。

なので乳糖不耐症の人でもヨーグルトは平気なことも多いのです。
乳糖に限らず、ヨーグルトに豊富に含まれる各種の栄養成分は牛乳のと少し変わっています。

発酵過程で乳酸菌の働きにより栄養素の性質が変化するためです。
例えばヨーグルトに含まれるタンパク質は牛乳のよりも消化吸収されやすいです。

ヨーグルトのタンパク質は、乳酸菌の発酵効果によりアミノ酸まで分解されているからです。
また炭水化物・カルシウム・脂肪分等も性質が変化、体内で消化吸収されやすくなります。

よく「ヨーグルトは栄養の消化吸収がよい」と聞きますが、乳酸菌の発酵効果によるものなんですね。

7.さらにお腹にやさしく、ウォームヨーグルト

さらにヨーグルトをお腹にやさしくできるワザもあります。
ウォームヨーグルト、なんとヨーグルトを温めるという手法です。

電子レンジで普通に温めるだけなので、簡単でよいと好評です。
元々は秋冬のお腹の冷え対策でしたが、現在は一年中の定番ワザとなっています。

温度は好みによるので、人肌くらいからアツアツまで多様です。
ですが、あまり温めすぎると電子レンジ内で爆発の恐れがあります。

これを避けるには、基本は温度を人肌程度にしておくことです。
ご家庭の電子レンジが爆発しないよう充分にご注意下さい。

調味料を組み合わせて、ヨーグルトをおいしく食べよう

ヨーグルトの豊富な栄養成分と高い健康効果、改めて知ると感嘆します。
さらにヨーグルトに合わせる調味料を選ぶと、より健康効果を期待できます。

人気の一つがハチミツ、体内・お腹を温める食材なので、冷え改善したい人に最適です。
またメープルシロップも低GI食材、血糖値の上昇がゆるやかと好評です。

ただ分量が多すぎて糖分を摂りすぎないよう注意して下さい。