シニアは飲もう！メグスリノキ茶の成分や効果と注意点【食品】

メグスリノキは植物のことで、その歴史は古く江戸時代から点眼薬や洗眼薬などの薬として広く使われてきました。
その名の通り、目に関する利用法が一般的ですが、それ以外にもさまざまな効果が期待できることが分かってきました。

ここでは、メグスリノキに含まれる成分や効果、そしてオススメの使用法・注意点などについて詳しくご紹介します。

1.メグスリノキはどんなものか

メグスリノキはカエデの一種で、世界中でも日本にしか存在しない珍しい植物です。
古くから目の病気の治療薬として使われていて、1970年代には「メグスリノキブーム」が起こったほどです。

別名「千里眼の木」「長寿の木」とも呼ばれています。
主に、葉や樹皮を煮だして抽出した汁や、粉を使います。

摂取方法は症状などに応じて異なるので、自分の症状に適した使い方をすることが重要です。

メグスリノキの効果は眼精疲労によるかすみ目・疲れ目の改善、白内障の進行を止める効果が期待できる、眼精疲労によるめまい・目やにの改善といったことに効果があると言われています。

これは、メグスリノキに含まれている「ロドレンドロール」と呼ばれる成分の、強い抗菌作用と収瞼作用によるものです。
なおこの成分はメグスリノキにしか発見されていない珍しい成分です。

メグスリノキのお茶を飲んだときに感じられる苦み成分がそれにあたります。
そしてこの成分は、利尿作用もあるので、目の周りの余分な水分を取り除く効果もあります。

さらにすごいことに、この成分は解毒機能の向上にも一役買ってくれます。
漢方薬でも、肝機能の向上を目的として、このメグスリノキが使われることがあります。

実は、メグスリノキには目だけでなく、そのほかの部位にも効果が期待できることが分かっています。
例えば、メグスルノキに含まれている「タンニン」という成分は、細菌の繁殖を抑えて、炎症を鎮める効果、さらに痛んだ部分を修復してくれる働きもあります。

この成分は、ものもらいやただれなどに効果がありますが、そのほかに血糖値の上昇を抑えたり、血圧を下げる効果も期待できると言われています。
したがって、糖尿病の予防や、網膜症・白内障の予防にも使うことができます。

メグスリノキには「クエルセチン」「βアミリン」といった成分が含まれていて、この成分が血管壁が硬くなるのを防ぐ働きがあります。
したがって、加齢や生活習慣によって引きこされる動脈硬化の予防にも効果が期待できるという仕組みです。

この効果によって、血管内に余分な脂肪がつくにくくなるので、コレステロールの排出を促したりといった効果も期待できます。
そのため、ダイエット効果を狙った摂取もオススメです。

この成分は、樹皮よりも葉に多く含まれるので、煎じてお茶にすることで効果的に摂取することができます。
カフェインも含まれていないので、夜寝る前・カフェインに耐性がない人でも安心して摂取することが可能なのもうれしいです。

メグスリノキはドラッグストアやスーパーなどで手軽に入手することができます。
お手軽なティーバックタイプのものもあるので、お茶を飲む感覚で手軽に摂取できます。

目に使う場合は、乾燥させたもの5gから15g程度を500ml程度の水で煎じ、その汁を使って1日に3回から5回程度洗眼します。
この場合、汁は十分に冷ましたものを使うようにしましょう。

1度作った煎じ汁はその日中に使うことも大切です。
そのほか肝臓の機能向上を目的として使う場合は、メグスリノキの樹皮や葉15g程度を500ml程度の水で煮だして1日に3回くらいに分けて飲むと良いです。

高い利尿作用があるため、体内の毒素や老廃物が排出されやすくなります。
さらに吸収効率を上げるなら、冷たくするよりも温かくして飲むほうが良いです。

メグスリノキはとても苦みが強いものなので、一度に多量に摂取するよりは少しずつがオススメです。
またビタミンCと一緒に摂ることで効果をより高く発揮できるため、レモン汁などを入れてみるといった工夫も良いです。

もし苦みが強すぎて飲みにくいという場合には、蜂蜜や水あめを少量入れることで飲みやすくなります。
さらに、ほうじ茶やウーロン茶・ローズヒップティーといったお茶とブレンドして飲むと飲みやすくなるだけでなく、そのほかのお茶に含まれる成分も同時に摂取できるので、効率的です。

メグスリノキは民間療法として用いられてきた植物でしたが、メグスリノキにしか含まれていない有効成分やさまざまな栄養素が豊富に含まれています。
そして効果も目に対してだけでなく、肝臓や血管さらにダイエット効果などさまざまな働きもあることがオススメできるポイントといえます。

毎日の飲み物をメグスリノキにするだけなので、誰でも手軽に始められるのも良いです。