シニアの美容と健康に良い麦茶の特徴・効果【食品】

暑い夏の風物詩とも言える麦茶は、1000年以上前から日本に伝わる伝統的なお茶の1つです。

麦茶の魅力は、何と言っても、美容と健康に良い成分がたくさん含まれているということです。

そこで、麦茶の特徴と、健康・体への具体的な効果について紹介します。

1.麦茶は大麦が原料なので、カフェインやタンニンが含まれていない

麦茶は大麦から抽出されるお茶です。
緑茶や紅茶など「茶葉」から抽出するお茶とは大きな違いがあります。

それは、「カフェインやタンニンが含まれていない」ということです。
そのため麦茶は、お茶類独自の渋さや苦みといったクセがありません。

なので、小さな子どもや高齢者など、刺激に弱い人でも抵抗なく飲むことができます。
カフェインアレルギーを持っている人や、胃が弱い人でも飲むことができます。

このように麦茶は、茶葉から抽出されるお茶類に比べて、幅広い人が飲むことのできるお茶です。

麦茶を沸かすと、何とも言えない香ばしい香りが漂ってきます。
この香りは、麦茶の原料である大麦に含まれるアルキルピラジンという物質から生まれます。

このアルキルピラジンには、「香ばしい香りで人の心をリラックスさせる」という効果もありますが、もう1つ大切な効果があります。
それは、血行を促進するという効果です。

アルキルピラジンには、「血液中の血小板が一堂に集まって固まってしまう」という現象を防ぐ働きがあると言われています。

その働きの結果、血液が固まりづらくなってサラサラになり、血流が正常な状態に戻っていく効果が期待できます。

但し、血流促進効果を期待して麦茶を飲む場合は、できれば冷たいものではなく温かいものを飲むことをオススメします。

温かい麦茶を飲むことで、体が内部から温まるようになり、血流促進効果が更に期待できるようになります。

麦茶には、がんの予防や、体全体の細胞の老化を防止する効果が期待できると言われています。

がんや体の細胞の老化は、年齢を重ねたり、ストレスを受け続けたりすることで体内に蓄積する活性酸素が原因であると言われています。

活性酸素が増えると、体内の正常な細胞ががん化してしまったり、活力のある細胞を酸化させて錆びつかせてしまうようになります。

そこで役立つのが、麦茶に含まれるPクマル酸という成分です。
このPクマル酸が、体内の活性酸素を減らしてくれます。

その結果、がん予防や体の老化に役立ち、更に、肌の老化を予防してくれる効果も期待できます。
健康だけでなく、美容にも大きな効果を発揮してくれるのが麦茶です。

麦茶は夏によく飲まれる飲み物として有名ですが、実はこれにも大きな意味があります。
麦茶の原料である大麦には、体温を下げてくれる効果があると言われています。

そのため、夏の暑さで上がってしまった体温を下げ、熱中症を予防する効果が期待できます。
暑い日に「体温が上がってしまった」と感じたら、すぐに麦茶を飲んでみてください。

これを行うことにより、熱中症から事前に身を守ることができます。
但し、できれば冷たい麦茶は避けましょう。

「暑いから」と言っていきなり冷たい麦茶を勢いよく飲んでしまうと、急激に体を冷やすことに繋がります。
そのため、常温の麦茶か温かい麦茶を飲むことをオススメします。

麦茶には、豊富なギャバが含まれています。
ギャバには、腎臓機能を高めてくれる働きがあります。

更に、摂り過ぎてしまった塩分を、スムーズに外に排出してくれる働きがあります。
この2つの働きの相乗効果によって、高血圧の予防効果が期待できます。

そのため、日頃から血圧が高い人や、塩辛い味を好む人は、麦茶を飲みながら食事をすることをオススメします。

このようにすることで、摂取した過剰な塩分が体内に蓄積することなく、スムーズに外に排出されていくからです。

その結果、血圧を下げることに繋がっていくことが期待できます。
ギャバには、脳の老化防止の効果もあると言われています。

麦茶に含まれるギャバを積極的に摂取することで、脳に十分な酸素が行き渡るようになり、脳が活性化し、脳の機能低下を防ぐという効果が期待できます。

麦茶には、体のあらゆる器官の機能を活性化させ、老廃物などをスムーズに体外に排出させる働きがあります。
そのため、健康に大きく貢献してくれるお茶であると言えます。

苦みや渋み・刺激もほとんどないので、子どもや高齢者・体調がすぐれない人でも、気軽に飲むことができるという点が魅力です。

まさに、あらゆる人の健康のために効果を発揮してくれるお茶です。
ぜひ麦茶を食生活の中に取り入れ、健康や美容に大きく役立ててください。