廃墟めぐりを楽しむために必要なものや注意するべきポイント

最終更新日:2017年10月17日

写真集やテレビ番組での露出も増えてきた廃墟めぐりは、数年前から密かなブームとなっている新しい趣味の一つです。

廃墟めぐりの魅力とは何なのでしょうか。

廃墟めぐりを楽しむために必要なものや注意するべきポイントと共にご紹介します。

1.ほかにない風情がある

廃墟めぐりにおけるもっとも大きな魅力は、時間の経過を感じさせる哀愁のある風情です。

廃墟には、管理の行き届いた人工の街並みや雄大な自然のような美しさはありません。

かつてそこで人が暮らし、利用されてきた面影や自然の力で朽ちていく様子は人の手では生み出せない独特な魅力を持っています。

朽ちていく人工物とそれを覆っていく自然の組み合わせはほかにはない非日常的な美しさです。

また、普段人が入ることができない場所に踏み入るのは、子供のころの冒険のようなわくわく感もあります。

2.廃墟ツアーなら初心者にもオススメ

廃墟めぐりの初心者には、有名な廃墟ツアーに参加する方法がオススメです。

軍艦島や化女沼レジャーランドなど全国各地で見ごたえのある廃墟ツアーが開催されています。

廃墟ツアーは、ほとんどの場合定期的な開催になります。

予約が必要なことも多いので気になる廃墟ツアーは事前にチェックしましょう。

廃墟ツアーを利用せずに個人で廃墟をめぐる場合は、まずは廃墟の所有者に許可をもらわなくてはいけません。

現在住んでいる人がいない住居、使用されていない施設でも、その廃墟には所有者がいます。

許可を取らずに無断で侵入してしまうと不法侵入となり逮捕されてしまうこともあります。

初心者の場合、許可を取ることはなかなか難しいでしょう。

3.廃墟めぐりにオススメのグッズ

廃墟めぐりに必要なものは、まずはカメラです。

スマートフォンにアプリを入れておけば、荷物も少なく加工も簡単です。

ただし、個人で許可を取った場所で撮影した写真をインスタグラムやTwitterに投稿する時は、廃墟の場所を詳細に明記してはいけません。

廃墟の所有者に迷惑がかからないようきちんと配慮しましょう。

そしてスケッチブックと鉛筆またはケータイ用の着彩セットもオススメです。

廃墟のスケッチはもちろん、入り組んだ建物に入る場合は簡単な地図をメモしながら歩くと迷子になりません。

消毒液等もしもの時のための応急セットもかかせません。

持ち物は、両手がふさがらないようにできるだけコンパクトにまとめることをオススメします。

片手がふさがってしまうバッグは避け、リュックやウエストポーチを使いましょう。

4.安全な服装を心がける

廃墟めぐりの際は、怪我のないよう服装に気を付けましょう。

錆びた鉄などで怪我をした場合、破傷風など想像以上に悪化してしまうこともあります。

廃墟には、ツアー等きちんと管理された場所を除き、木材やガラスなどの破片が床に散乱しています。

割れたガラスや折れた柱、パイプなどで怪我をしないようにできるだけ肌の露出の少ない服装を心がけましょう。

底の薄いスニーカーやパンプスなどは大変危険です。

靴底のしっかりとした紐靴を選びましょう。

廃墟内はハチの巣があることも多いため、色の濃い服も避けた方が良いでしょう。

怪我を防ぐための軍手もかかせません。

5.安全な時間、安全な人数で行動する

個人で廃墟めぐりをする時は、決して一人で廃墟めぐりしてはいけません。

廃墟は人に管理されていない場所であることを念頭に置いておきましょう。

できるだけ廃墟めぐりに慣れた人に同行してもらいましょう。

特に女性一人での廃墟めぐりは大変危険です。

3人以上で行動し、家族友人等にどこに行くか伝えておくことも大切です。

また、夜廃墟を訪れることも危険です。

夜の廃墟めぐりは、モラルの点でも問題があります。

近隣の住人の方に怖い思いをさせてしまうかもしれません。

通報されれば逮捕されてしまうこともあります。

自分が加害者になる危険があることも考えておかなければなりません。

廃墟では場所によっては危険な動物や不審な人物と遭遇してしまう可能性もあります。

安全を一番に考えて行動しましょう。

6.マナーを忘れずに

もし廃墟となった建物の中に入る場合は、廃墟の所有者にきちんと許可を取りましょう。

許可を取ることは、マナーの問題だけでなく、もしトラブルに巻き込まれてしまった時の自分の助けにもなります。

そして廃墟に大人数で押しかけ騒ぐこともやめましょう。

モラルの問題だけでなく大きなトラブルの原因になります。

また、廃墟だからといってゴミを残していくことは絶対にやめましょう。

反対に廃墟内のものを持ち帰ることもいけません。

廃墟めぐりではできるだけ状態を変えないことが大切です。

どんなにすばらしい廃墟でも廃墟の場所を他の人に教えることはやめましょう。

たくさんの人がその廃墟に訪れてしまえば所有者の迷惑になるだけでなく、トラブルの可能性も増え、廃墟自体が解体されてしまいかねません。

ルールを守って廃墟を楽しむ

廃墟めぐりは、非日常に迷い込んだような独特の魅力があります。

廃墟めぐりをはじめる時は、まずツアーでの参加をオススメします。

個人で行く場合も廃墟めぐりに詳しい人に同行させてもらったり、きちんとアドバイスしてもらいましょう。

安全への配慮を忘れずに廃墟めぐりを楽しんでください。