写真撮影の対象は孫やペットなど定年後シニアの身の回りにいっぱい!

最終更新日:2017年12月2日

デジタルカメラが普及したことで誰でも手軽に写真が撮れるようになったため、写真撮影を趣味とする人が増えています。

シニアにとっても風景や行事だけでなく孫やペットなど、写真の被写体は身の周りに豊富なものです。

1.カメラの種類と初心者向けの機種

プロのカメラマンや写真撮影を趣味としている人の中には、今でもフィルムを使う銀塩カメラにこだわりを持つ人も少なくありません。

フィルムにはデジタルカメラにはない良さがありますが、これから写真撮影を始める初心者は扱いやすいデジタルカメラを選ぶのが無難です。

特にデジタル一眼レフカメラは本格的な写真撮影に向いており、コンパクトデジカメやスマートフォンのカメラとは画質が大きく異なります。

画質を左右する撮影素子はコンパクトデジカメだと小型サイズですが、デジタル一眼レフカメラは中上級機でこれより大きい35mmのフルサイズ、入門機でもAPS-Cサイズが採用されています。

1画素当たりの面積が大きいほど高画質となりますので、写真を趣味とするにはデジタル一眼レフカメラが最適です。

キヤノンのEOS KissシリーズやニコンのD5000またはD3000シリーズが初心者にオススメの機種ですが、光学ファインダーを省略した各社ミラーレス一眼レフも女性を中心に人気を集めています。

2.標準ズームレンズと交換レンズ

コンパクトデジタルカメラやスマートフォンカメラとデジタル一眼レフカメラの違いとしては、交換レンズや光学ファインダーの有無も見逃せません。

ミラーレス一眼レフは光学ファインダーと反射ミラーを省略することで小型化・軽量化を実現した機種ですが、レンズが交換できるので多彩な撮影が楽しめます。

ミラーレス機も含めたデジタル一眼レフカメラを購入する際には、本体と同時に標準ズームレンズも購入するのが一般的です。

標準ズームレンズの焦点距離は18-55mmという例が多く、撮影シーンによっては物足りなさを感じる場合も少なくありません。

特にAPS-Cサイズの撮影素子を搭載した入門機は同じレンズでもフルサイズ機と比べて画角が1.5倍に拡大されるため、風景撮影がメインの場合は18mm以下の超広角もカバーできるレンズが欲しくなるものです。

逆にバードウォッチングや孫の運動会撮影など望遠を重視する場合は、250mm以上をカバーする望遠レンズが役立ちます。

3.被写体や撮影シーンに適したレンズ

コンパクトデジカメの中には小型のボディでも光学ズーム倍率50倍前後という高倍率の機種が存在しますが、それも小型サイズの撮影素子だからこそ実現できたと言えます。

撮影素子が大きいデジタル一眼レフで同じ高倍率を実現するには、焦点距離の関係でもっと大型の重い超望遠レンズが必要です。

望遠撮影の際には被写体がぶれやすくピントも合いにくいため、三脚に固定して撮影することが欠かせません。

三脚は風景撮影でも活躍する場面が多く想定されますので、デジタル一眼レフカメラの本体やレンズと同時に購入しておくといいでしょう。

ポートレート写真やスナップ写真を撮るには、一瞬のシャッターチャンスを逃さず撮影するテクニックも求められます。

好天時の屋外撮影では不要ですが、室内撮影などの際には外部ストロボがあると便利です。

天井などに光を反射させるバウンス撮影も可能になるため、内蔵ストロボと比べて格段に良い写真が撮影できるようになります。

4.撮影テクニックの一例

デジタル一眼レフカメラなどの機材を揃えて写真撮影を始めても、最初のうちはなかなかうまく撮影できないという例は珍しくありません。

そうした場合でもちょっとした工夫で改善することができますので、ズームレンズの倍率や構図・設定などをいろいろと変えることで良い写真を撮るコツが掴めてきます。

広角レンズは広大な風景を1枚の写真に収めるのに威力を発揮しますが、人物を撮影するには不向きなものです。

近くの対象をズームレンズの広角側で撮影すると、たいていは肉眼で見るよりも形が歪んで撮影されてしまいます。

少し引いた位置から望遠側にズームして撮影した方が、肉眼に近い自然な人物の姿を写すことができます。

ピントが合う範囲のことを被写界深度と言いますが、背景をぼかした被写界深度の浅い写真を撮影するには絞り値を小さくする必要があります。

望遠レンズほど背景をキレイにぼかした写真が撮れますので、レンズやF値設定を変えながら試してみるといいでしょう。

5.撮影した写真のさまざまな活用法

最近ではスマートフォンカメラの性能向上を背景に、インスタグラムなどを通じて手軽に写真投稿を楽しむ人が若い世代を中心に増えています。

写真撮影にはそうした新しい楽しみ方もありますが、フィルムカメラ時代からの長い歴史を持つ分野だけに撮影した写真の活用方法も多種多様です。

デジタルカメラはパソコンとの相性がいいので、撮影した写真の画像ファイルをパソコンのハードディスクに保存して画面に表示しながら眺めるような楽しみ方も考えれます。

もちろん昔ながらの楽しみ方として、プリントした写真をアルバムやフォトフレームなどに飾っている人も少なくありません。

自宅で手軽に写真を印刷できる家庭用プリンタも高画質化が進んでいますが、耐久性や耐水性という点では写真店での銀塩プリントが有利です。

自治体や団体などが募集する写真コンテストに応募するのも楽しみ方の1つで、入賞を目指して腕を磨くことが定年後の新たな生きがいとなります。

定年後は写真撮影にチャレンジしてみよう

以上に見てきた通り写真撮影も奥が深く、知れば知るほど新たな魅力が発見されるものです。

デジタル一眼レフより軽くて扱いやすいコンパクトデジカメでも、画質にこだわらなければ写真撮影を十分に楽しめます。

自分に合ったやり方で写真撮影を趣味とすれば、時間に余裕のできる定年後の日々にも張り合いが生まれるのです。