伏見稲荷大社(京都)は全国のお稲荷さんの総本社!参拝してヤル気アップ!

最終更新日:2017年10月28日

全国に数多く存在する「お稲荷さん」こと稲荷神社。

その総本社が京都の伏見に存在するのをご存じでしょうか。

いつの時代も庶民に親しまれるお稲荷さん発祥の地、伏見稲荷大社の魅力をご紹介します。

1.伏見稲荷大社の基礎知識

伏見稲荷大社はその名の通り、京都の中心街から少し離れた伏見区に位置しています。

最寄り駅はJR奈良線「稲荷駅」、もしくは京阪本線「伏見稲荷駅」で、どちらも徒歩ですぐにたどり着くことができます。

駐車場も完備されていますが、近年は参拝者の増加で駐車場付近が大変混雑するため、公共交通機関を使っての参拝がオススメです。

伏見稲荷大社の主祭神は「稲荷大神(いなりおおかみ)」。

これは一般的に稲荷神社の祭神として祀られる宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)他四柱の総称を指しています。

稲荷大神は本来五穀豊穣の神でしたが、時代が経つにつれ商売繁盛の守護神としても信じられるようになります。

奈良時代である和銅4年(711年)に創建されて以来、この地で約1300年に渡り人々の信仰を集めてきました。

2.内拝殿へ参拝

伏見稲荷大社は近年急速に海外からの観光客が増加しましたが、周辺は門前町かつ住宅街であるため極端な観光地化はされておらず、どこか懐かしい雰囲気を感じます。

思わず見上げてしまうほどの大鳥居を過ぎると、重要文化財に指定されている楼門が近づいてきます。

ちなみに、楼門の両脇には対となって並ぶ狐の像がありますが、これは稲荷神社の神使が狐であるためです。

そして楼門を抜けるとすぐに立派な内拝殿の姿が確認できます。

内拝殿にはいくつもの鈴が並んでおり、絶えず参拝客が祈願をしているため少々賑やかです。

まずはここでご祭神に挨拶します。

参拝後、伏見稲荷大社を1300年続かせたその厳かさが実感できるでしょう。

3.信仰の象徴、千本鳥居

本殿横手にある参道をさらに進むと、伏見稲荷大社の名物とも言える千本鳥居が現れます。

ここは観光客の人気撮影スポットであり、人の多さも境内随一です。

この千本鳥居、千本という名がついてはいますが、ご神体である山中の参道ほぼ全てに鳥居が存在するため、実際は約一万基あるとされています。

古くなった鳥居は撤去されるのですが、鳥居を寄進したいという信仰者が大勢いるので絶えず新しい鳥居が新設されているのだとか。

千本鳥居入口付近にある鳥居は数多くある千本鳥居の中でも特に大きく、寄進者名を見れば有名企業の名前をいくつか確認できます。

個人から大企業まで、幅広く信仰を集める伏見稲荷大社を実感できる場所とも言えるでしょう。

4.神体山を登る

先ほど少し触れましたが、伏見稲荷大社のご神体は本殿奥に臨む稲荷山です。

ここは千本鳥居を経たところにある奥社奉拝所から実際に登ることができます。

所要時間は約二時間。

登山料や特別な許可などは必要ありませんが、なかなか急勾配かつ距離があるため、体力に自信がない場合は途中で引き返すことも視野に入れておきましょう。

稲荷山には各所に末社が存在しそれぞれ違う神を祀っているので、一社一社参拝していくのも楽しみ方の一つです。

また、山の至る所に信者が奉納した小さな祠「お塚」が存在し、千本鳥居同様古くから続く稲荷大神への信仰を垣間見ることができます。

5.願望成就を占うおもかる石

伏見稲荷大社と言えば千本鳥居や狐の神使像に目を奪われがちですが、他にも人々を集める場所があります。

それは奥社奉拝所にある「おもかる石」。

これは一対の石灯籠のことで、この灯籠の前で願い事をし、それが成就するか否かを占って灯籠の空輪(頭)を持ち上げるというもの。

このときに自分の予想していた重さよりも軽く感じればその願い事は叶い、重ければ成就しづらいという云われがあります。

挑戦してみたいという参拝者も数多くいるようで、伏見稲荷大社人気スポットの一つです。

6.ユニークな授与品

参拝が一通り済んだら社務所も覗いてみましょう。

伏見稲荷大社の社務所は内拝殿付近と奥社奉拝所の二ヶ所にありますが、こちらで注目すべきは各社で授与されている二種類の絵馬でしょう。

と言うのも、内拝殿付近にある社務所で授与されている絵馬は鳥居の、奥社奉拝所で授与されている絵馬は狐の顔の形をしています。

どちらも他社ではなかなか見られないユニークなもので、それらがずらりと並ぶ各社の絵馬奉納所は見応えがあります。

また、各社共通で授与されているおみくじ大変珍しく、なんと大吉より上の運勢である「大大吉」が存在します。

他の運勢も「凶後吉(きょうのちきち)」や「向大吉(むかうだいきち)」などめったにお目にかかれないようなものが多く、中には「吉凶未分末大吉(よしあしいまだわからずすえだいきち)」という非常に長く複雑なものもあります。

一風変わった運勢のおみくじを引いてみたい……そんな方にはきっと楽しめる内容でしょう。

「伏見稲荷大社」参拝で気持ちをリフレッシュ

全国のお稲荷さん総本社である伏見稲荷大社、いかがでしたか。

古くから、商売に携わる人々にとって伏見稲荷大社はその繁盛を願う信仰の対象でした。

そこに参拝し長く続いてきた人々の祈りに触れることで、ご利益を授かるだけでなく自身のやる気も向上し、良き日々を過ごそうと心を改めることができるのではないでしょうか。