定年後の旅!伏見稲荷大社の神様に願いをききとどけて貰う

最終更新日:2017年9月26日

京都の人気観光地、修学旅行生の行先、海外からの観光客の人気スポット、いずれもベスト3に入る伏見稲荷大社。

その魅力をまとめました。

また中高年が伏見稲荷大社を楽しむためのモデルコースも解説します。

1.伏見稲荷大社はなぜ有名なのか

京都市伏見区深草にある伏見稲荷大社は、日本各地にある稲荷神社(お稲荷さん)の総本社です。
稲荷神社の数は2万5000とも3万とも言われています。

また鳥居が所狭しと並ぶ千本鳥居は壮観であり、エキゾチックでもあり、映画や写真、最近ではSNSで世界中で有名です。

しかし伏見稲荷大社が有名な理由はこれだけではありません。
それは五穀豊穣、商売繁盛など、様々なご利益があることによります。

それが証拠に初詣の参詣者数が関西で第1位です。
ご利益がなければ関西で1位は取れません。

また立派な楼門は、豊臣秀吉が母の病気平癒の願掛けをかなえてもらったお礼で寄進したものです。
そもそも伏見稲荷大社全体で約1万本と言われている鳥居も、祈願成就のお礼で日本全国から寄進されたものです。

願いをきいていただける神様。
これが伏見稲荷大社の人気の本当の理由のようです。

2.伏見稲荷大社が外国人観光客に人気がある理由とは

海外からの外国人旅行客の人気投票で第1位を続けている伏見稲荷大社ですが、その理由は鳥居です。
投票結果のコメントをみると、外国人旅行者はそこにしかないものの評価が高いです。

海外には鳥居というものが存在していません。
その鳥居が膨大な数で通路を覆っている様は、あたかも異次元への入り口のように感じられるようです。

まさに伏見稲荷大社は、日本に来たことを実感できる神秘的な場所ということです。
ちなみに鳥居とは、神社の入り口であり、清浄な神域と俗世界とを区別する結界を表すものです。

神社参詣のマナーとしては鳥居をくぐる際は一礼をしてくぐるのですが、伏見稲荷大社でそれをしていたら前に進めなくなりますね。

3.伏見稲荷大社の魅力.中高年のモデル参拝コース

伏見稲荷大社は、稲荷山全体が神社のようなものですから参拝するとなると稲荷山に登ることになります。
稲荷山は高さが233mで、3つの峰があります。

伏見稲荷大社のモデルコースで巡ると所要時間が約2時間です。
普段から足腰を鍛えている人は別ですが、一般的な中高年には休み休みで4時間はみておいた方が良いでしょうか。

それほどキツイ登りはない代わりに、登ったり下ったりの繰り返しが結構あります。
そこで中高年のモデルコースとしては、本殿参拝後に千本鳥居を通り奥の院(奥社奉拝所)までとなります。

ここまでなら、キツイ登り坂もありませんし、所要時間がゆっくり歩いても1時間以内ですから時間の節約もできます。

4.伏見稲荷大社の魅力.千本鳥居って1000本あるの?

伏見稲荷大社の千本鳥居とは、本殿から奥の院にむかう途中にある道が2つに分岐する地点から奥の院までを指します。

数年前までは、左右どちらの通路を通っても良かったのですが、伏見稲荷大社の人気が高かまり混雑するようになったことから、現在では右側通行となっています。

その千本鳥居で鳥居の数を数える人が何人も出てきています。
地元の小学生の夏休みの自由研究になっていたりするぐらいです。

人により結果は違うのですが、おおむね850本から875本くらいのようです。
伏見稲荷大社全体の鳥居は約1万本と言われていますが、実際はどうでしょうか?これも数えた人が何人かいるのですが、その報告では3000本半ばのようです。

稲荷山には、鳥居を建てる場所がたくさんありますので、いずれは1万本になるのかもしれません。

5.伏見稲荷大社の魅力.日本で一番有名なおもかる石

おもかる石(重軽石)は日本各地にありますが、やはり伏見稲荷大社のおもかる石はつとに有名です。
海外の旅行サイトにも紹介されています。

おもかる石とは、願をかけてから石を持ってみて、重いと感じるか軽いと感じるかで、願のかなえいやすさを判断するというものです。
伏見稲荷大社では、奥の院の一番奥に2基の石燈籠があって、どちらかの石燈籠の頭(空輪)を持ってみます。

おもかる石が2つあるので同時に2人ためすことができます。
しかし人気があることと、記念写真を撮ったり、持ち上げる様を動画で撮影したりするので時間がかかります。

団体客が来ている時などは長蛇の列なることもあります。
なお、おもかる石は手に持つものなので、罰当たりなことに落としてしまうことも発生します。

そうなると修理に出されますので、おもかる石は使えません。

6.伏見稲荷大社の魅力.山全体が本殿

伏見稲荷大社は稲荷山全体がいわば神社そのものになります。
古い絵地図では、本殿が稲荷山として描かれています。

稲荷山には伏見稲荷大社の社が7つあり、七神蹟地と言います。
一ノ峰に上之社神蹟、二ノ峰に中之社神蹟、三ノ峰に下之社神蹟、荒神峰に田中社神蹟、間ノ峰に荷田社神蹟、釼石のところに長者社神蹟、そして御膳谷遙拝所です。

ところが、七神蹟地の他に数えきれないほどの社や祠があります。
それらは「お塚」と呼ばれ、民間の人が奉納したものです。

お塚の数は総数1万基以上あるとされています。
地元の人は今でも稲荷山を「お山」と呼び、3つの峰を「上ノ塚」、「中ノ塚」、「下ノ塚」と言います。

行ける時に行かないと本当に行けなくなる伏見稲荷大社

日本人だけでなく世界中の人を引き付ける魅力にあふれた伏見稲荷大社。
足腰が効かなくなってからでは、奥の院までであっても行くのが難しくなります。

動けるうちに伏見稲荷大社に行きましょう。
できれば1日まるまる使って、稲荷山の七神蹟地すべてを巡りましょう。

かけがえのない思い出となることでしょう。