JR西日本「おとなび」グリーン車乗り放題は乗り降りも自由!気の向くままの定年後シニアの旅にオススメ

最終更新日:2017年11月14日

JR西日本の会員制旅行クラブ「おとなび」。

50歳以上の方をターゲットにした限定商品を数々取り揃えています。

その中でも限定きっぷ「おとなびパス」(普通車指定用・グリーン車用)はゆったりと大人旅の手段として人気があります。

今回は「おとなびパス グリーン車用」について解説します。

1.きっぷの概要

「おとなびパス グリーン車用」を購入するにはまずJR西日本「おとなび」会員になる必要があります。

資格は50歳以上の方。

このきっぷの価格は24000円。

駅窓口だけでなく、インターネットから申し込み可能でクレジットカードやコンビニ決済にも対応しています。

発売は1か月前から7日前まで。

きっぷの効力は、JR西日本の新幹線・特急・在来線のすべて・智頭急行線・JR西日本宮島フェリーが3日間乗り放題となります。

「グリーン車用」はグリーン車・指定席を6回まで自由に指定できる大変お得なきっぷです。

ただし、JRにはそれぞれの管轄があり、また私鉄の乗り入れもあり決まりを把握しておく必要があります。

2.フリー区間の紹介と注意点

フリー区間はJR西日本の全線と智頭急行・JR西日本宮島フェリーとご紹介しました。

ここで注意したいのが新大阪~米原の区間の東海道新幹線。

これはJR東海管轄となり利用できません。

また在来線では門司~博多はJR九州の管轄となり利用不可。

その他、京都丹後鉄道など直接JR西日本が乗り入れをしている区間も利用できない場合があります。

IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道は途中下車しなければ利用できます。

その他井原鉄道・若桜鉄道・錦川鉄道など第三セクターや私鉄には利用できませんので、制約があることに十分ご注意ください。

とはいったものの、九州の博多から新潟の北陸新幹線上越妙高駅、山陽山陰のほぼすべてのエリア。

紀伊半島はぐるっと新宮まで網羅しているこのきっぷのフリー区間、は3日間の旅行を充実したものにできる十分なエリアだといえます。

3.お得度

では、このきっぷは本当にお得なのか。

実際に検証してみましょう。

山陽新幹線の新大阪~博多間は通常期グリーン車利用は21270円。

これだけでほぼ元が取れる計算になります。

仮に上越妙高から博多までの運賃は34570円で、この区間を乗りっぱなしの方はなかなかみえないでしょうが、それだけ広大なエリアが乗り放題ということです。

したがってこのきっぷがお得であることは明白です。

ではグリーン車用を活用する方法をご紹介します。

JR西日本でグリーン車が連結されているのは、

山陽新幹線みずほ・さくら・のぞみ・ひかり(一部を除く)

北陸新幹線はくたか・かがやき。

在来線特急では、やくも(岡山~出雲市)

スーパーはくと(京都~鳥取・倉吉)

サンダーバード(大阪~金沢)

しらさぎ(米原~金沢)

こうのとり(新大阪~城崎温泉)

はしだて(京都~福知山間※天橋立には京都丹後鉄道線で別途料金が必要)

まいづる(京都~東舞鶴)

くろしお(京都・新大阪~白浜・新宮)

等です。

また、在来線快速にも観光列車グリーン車が接続されており、バラエティーに富んだ列車旅が楽しめます。

もちろんグリーン車を中心に旅行を組み立てるのも手法ですが、そこにこだわって選択肢を狭めては本末転倒。

場合によっては普通車指定席や快速の指定席も組み合わせるなど柔軟なプランニングが旅のお得度・満足度を増してくれます。

5.世界に一つのプランを

フリー区間の広さと新幹線・特急乗り放題を活かしたフットワークを活用したプランニングができます。

しかし、乗り放題といっても乗ってばかりでは旅行の醍醐味がなくなってしまいます。

ここは、オーダーメイドの旅を旅行前から楽しむことをオススメします。

「時刻表」と「路線図」がわかるもの。

特急などの運行区間がわかり、観光名所も記載されている書籍も出版されています。

そのようなものをぜひ活用して、世界に一つの「あなただけの特別な3日間」を作ってみましょう。

乗る列車から食べるもの、旅のコンセプトから宿まで選ぶプランニングは実はツアーなどではなかなか味わえない経験といえます。

ですので、オススメプランはあなたの好奇心と冒険心で生まれます。

ぜひこのフリーきっぷを有効活用して、大人旅を満喫してください。

ゆったりとした上質な時間を楽しみながら…

グリーン車の車窓からゆったり景色を眺めるのも、駅弁に舌鼓を打つのも日常ではなかなかできないことです。

このきっぷはご褒美としてぜひ旅の選択肢に入れていただきたい商品です。

乗り降りも自由ですので、気になった駅に降りてみる、気の向くままの旅にもオススメです。

「鉄道は自動車に比べて不便」と思って見える方も、その不便さの中に「新しい世界がある」ことを一度味わってみてはいかがでしょうか。