機体の外観と同じブラックを基調とした内装。
ゆとりのあるシートやくつろぎを重視した装備など他の航空会社とは一味違った空の旅を提供しているスターフライヤー。
そのスターフライヤーをシニアの方限定でお得に利用出来る方法、スターシニアを紹介します。
1.スターフライヤー スターシニアとは
シニア向け割引運賃で、満65歳以上の方がご利用いただけます。
羽田~福岡を例に取ると、通常運賃が36500円に対し、スターシニアを利用した運賃は15600円(8月などの繁忙期は若干の割増)。
なんと定額の半額以下で乗ることが出来るのです。
同区間の株主優待運賃が18250円ですので、株主優待よりも安価になります。
これだけ大幅な割引が適用されるにも関わらず、必要なのは満65歳以上という年齢条件だけ。
まだまだ旅行を楽しみたいシニアの方にはうってつけの割引制度になります。
2.早期予約の割引制度と比較するとどうか
大幅な割引が適用される早期予約割引(早割)。
スターフライヤーでは「そら旅」という名称で最大80日前からの予約制度を設けていますが、この制度と比較した場合の運賃はどうでしょうか。
一番大きな割引率となり「そら旅80」で東京~福岡の運賃と比較して見ましょう。
そら旅80 東京~福岡間料金:9500~22700円
スターシニア 同区間料金:15600円
(共に平成29年10月29日以降の料金を適用)
やはり、大幅な割引が期待できる、そら旅80の最安値と比較すると若干の割高です。
21日前予約の「そら旅21」でも羽田~福岡は11000円からのプランがあるので、一番安い料金で乗りたいという場合には、早期予約割引に軍配が上がります。
しかしスターシニアには早期予約割引には無い、大きな強みがいくつかあります。
3.スターシニアはここが便利
スターシニア制度の大きなメリットは、当日でも予約が可能という点です。
これは最低でも21日、3週間前の予約を必要とする早期予約割引と比較しても、圧倒的に優位と言えます。
例えば、
「実家で急な用事が。明日にでも飛行機を使って戻らなければ」
「東京にいる子供が急病で倒れた。孫の子守もいないし、今日にでも駆けつけたい」
そんな急ぎの用事でも条件さえ満たしていれば通常運賃の半額以下で利用可能なのがスターシニアの制度です。
実家から遠く離れて暮らしている、遠くに子供や孫がいる。
そんなシニア世代の方には非常に便利な制度と言えます。
また、これほど緊急を要する話でなくても、ふと空いた時間を利用して旅行に行ってみたい、久々に地元へ顔を出しておこうかなど、思い立った時に飛行機へ非常にお得な値段で乗れるというのは大きなメリットです。
また早期予約割引は基本的に予約便の変更はダブルブッキングなど航空会社に責任がある場合を除いて出来ません。
対してスターシニアは空席がある場合、予約便より早い便に限り、当日空港でも便の変更が出来る制度となっています。
思ったよりも早く空港に着いてしまった、早めに帰りたいという場合「1本便を繰り上げられるか?」というリクエストが可能なスターシニアは、時間を有効活用したい方にも非常に便利な制度です。
4.大手航空会社と比較した場合
スターフライヤーの就航する路線は日本航空・全日空も就航しています。
ここでは全日空との料金を羽田~福岡で比較してみましょう。
全日空スマートシニア空割 15700円スターフライヤー スターシニア 15600円(共に繁忙期価格を除く)料金は僅かに100円違い。
ほとんど同じということになりますね。
これだけの料金差なら、大手航空会社を選んだほうがと思われるかもしれません。
そこであえてスターフライヤーを選ぶメリットをご紹介します。
5.スターフライヤーを選ぶメリット・デメリット
スターフライヤーの大きな特徴は機内設備の充実です。
同社の運航するエアバスA320機は、全日空ですと166人を定員としていますが、これに対してスターフライヤーは定員が150人。
定員を削る事で各シートに余裕を持たせてエコノミークラスでもゆとりのある座席空間を実現しています。
また全座席が落ち着きのあるブラックのシートカバー。
足を楽に出来るフットレストや上着を掛けられるコートハンガーも装備、更に国内線ながら各座席にテレビモニターも装着されています。
これらの装備は大手航空会社でも一部の機材で導入が始まっているものの、まだ全てには行き届いておらず、搭乗する便によってはサービスを受けられない場合もあります。
これに対しスターフライヤーは全便が標準装備ですので、スターフライヤーを選べばゆとりのある空の旅が確実に受けられます。
格安航空会社のように機内サービスが質素ということもなく、大手航空会社をも超える快適で上品な空の旅を受けられるのがスターフライヤーの大きなメリットです。
反面、デメリットとして就航路線が少ないため、目的地が未就航であれば必然的に選択肢から外れます。
特に東北・北海道は全く就航していません。
またスターシニアは当日の予約も可能ですが、割引適用の座席数には制限が設けられています。
空席があっても必ずスターシニア割引の適用が受けられるとは限らないというのは要注意となるでしょう。
スターシニアを活用して快適な空の旅をお得に楽しみましょう
早期予約割引も魅力的ですが何ヶ月も前から予定に縛られるのも窮屈ですし、必ずしも飛行機に乗るのが事前に予定が立っている時だけとは限りません。
思い立った時に、あるいは急ぎ飛行機に乗りたい時に。
快適で上品な空の旅を提供してくれるスターフライヤーをお得に利用出来るスターシニア制度。
就航路線が希望とマッチしているなら利用しない手はないでしょう。