盛岡さんさ踊り(岩手県)打ち鳴らされる1万個の太鼓と誰でも参加できる大輪踊り

最終更新日:2017年11月1日

東北地方の県庁所在地では、毎年8月上旬に大規模な夏祭りが開催されます。

その中でも盛岡さんさ踊りは歴史の比較的新しい祭りですが、日本人の血を熱くさせてくれるような太鼓のリズムで近年人気が高まっています。

1.東北を代表する夏祭りとして知名度急上昇中

定年後の旅先としてもシニア世代の間で根強い人気を誇る東北夏祭りは、もともとは青森ねぶた祭と仙台七夕まつり・秋田の竿燈まつりが3大祭りと言われてきました。

最近ではこれに山形花笠祭りと盛岡さんさ踊りを加えて東北5大祭りと呼ばれるようになっています。

昭和38年に始まった山形花笠まつりに対して、盛岡さんさ踊りは昭和53年に現在の形で行われるようになりました。

東北5大祭りの中では歴史が最も新しい祭りですが、盛岡市のPRやテレビドラマでのタイアップ効果もあって、近年の知名度が急上昇しました。

近年では8月1日から4日までの4日間開催が続いている盛岡さんさ踊りは、期間中に訪れる観光客数が130万人前後に達しています。

今や盛岡さんさ踊りは東北を代表する夏祭りの1つとして、全国的な知名度が高まっているのです。

2.1万個もの太鼓が一斉に打ち鳴らされる壮観

盛岡さんさ踊りで一番の魅力と言えば、踊り手たちが舞いながら一斉に打ち鳴らす和太鼓の圧倒的な迫力にあります。

独特のリズムに乗って打ち鳴らされる太鼓の総数は、パレード時になると1万個を上回るほどです。

襷で固定された太鼓を1人1人が打ちながら踊るスタイルが盛岡さんさ踊りの特徴で、会場となる盛岡市中央通りが太鼓の響きで埋め尽くされます。

太鼓のリズムは一度聞いたら忘れられない調子を持っており、それは祭り好きのシニアなら勝手に体が動き出すような躍動感です。

合間に入れられる「サッコラチョイワヤッセ」の掛け声がこの躍動感を加速させ、観光客を熱気の渦に包み込んでいきます。

「和太鼓の同時演奏記録」としてギネス世界記録に認定された演奏を再現する「世界一の太鼓パレード」は、最終日にのみ実施される圧巻の太鼓演奏です。

3.誰でも参加できる大輪踊り

2部からなる「魅せるさんさパレード」の後で、参加者と観光客が一緒に踊りを楽しむ「愉しむさんさ輪踊り」が行われるのも盛岡さんさ踊りの見逃せない趣向です。

さんさ踊りはただ見るだけの祭りではなく、自分で踊ってみることで新たな楽しみを見出だせます。

特に最終日は「世界一の太鼓大パレード」終了後に参加者と観光客が一体となって踊る「大輪踊り」が実施されますので、踊りが好きなシニアの人は参加してみるといいでしょう。

盆踊りの風習は全国各地で行われているため、シニア世代の人の中には地域の盆踊りに毎年参加するという人も少なくありません。

盛岡さんさ踊りもそれらの盆踊りと同様に、自分で踊ることで楽しさが倍増する祭りです。

4.NHKの朝ドラで知名度アップ

2007年に30周年を迎えた盛岡さんさ踊りは、当時撮影ロケが行われていたNHK朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」のクライマックス場面として使われました。

盛岡さんさ踊りの知名度が全国区となったのも、朝ドラの影響が大きいと言えます。

盛岡さんさ踊りが現在の会場で大々的に開催されるようになったのは比較的最近の話ですが、さんさ踊りそのものは江戸時代から盛岡近郊で行われていた伝統芸能が起源です。

それぞれの地域によって異なる踊りの振り付けや衣装は、現在でも「伝統さんさ踊り」として見ることができます。

メイン会場で行われるパレードに先立って会場内3カ所でパレード前伝統さんさ輪踊りが披露される他、魅せるさんさパレードの中でも伝統さんさ踊りパレードがプログラムに組み込まれています。

サブ会場の盛岡市民文化ホールと盛岡駅前でも日中に伝統さんさ踊り競演会が開催されますので、伝統的なさんさ踊りに興味があるという人は足を運んでみるといいでしょう。

5.他の東北夏祭りと日程調整も可能

かつては8月2日から3日間の日程で開催されていた盛岡さんさ踊りは、同時期に開催される他県の東北夏祭りと日程を調整する目的もあって、近年では8月1日を初日とするようになりました。

4日間の日程での開催がここ数年で定着しており、特に8月1日は他の東北夏祭りと重ならない点で有利です。

定年後の旅に東北夏祭り巡りを予定している人は、日程をうまく調整しながら盛岡さんさ踊りをスケジュールに組み込むといいでしょう。

会場となる岩手県盛岡市は東北新幹線や東北自動車道からのアクセスも良く、いわて花巻空港から盛岡市まで特急バスも運行されています。

メイン会場の中央通りはJR盛岡駅から徒歩15分ほどの距離にあり、会場周辺には無料駐車場も用意されています。

よほどの悪天候の場合は中止されますが、盛岡さんさ踊りは基本的に小雨決行です。

6月1日頃から販売が開始される有料観覧席も、じっくりと祭りを楽しみたいシニアの間で人気を集めています。

和太鼓の迫力が魅力の「盛岡さんさ踊り」

和太鼓の演奏を伴う祭りは全国各地に数多く伝わっていますが、盛岡さんさ踊りは打ち鳴らされる太鼓の数の多さという点で圧巻の迫力が味わえる祭りです。

見て楽しく踊っても楽しい盛岡さんさ踊りは、年々人気が高まっています。

ギネス世界記録にも認定された素晴らしい和太鼓演奏は、忘れられない思い出を残してくれます。