一生に一度は訪れたいパワースポットと伊勢神宮。
伊勢といえば、近畿地方の修学旅行の定番スポットでしたが、近年、伊勢志摩サミットが開催されるなど、その注目度はアップしています。
伊勢志摩サミットに合わせて、改装された老舗旅館やグルメレストランも増え、その様相は運十年前とはずいぶん様変わりしています。
しかし何年、何百年、何前年たっても、伊勢神宮の正宮は変わらず、昔の儘の姿をとどめ、絶大なパワーを今も醸し出しています。
1.「内宮」が祀る天照大神を知りましょう
内宮の正式名称は「皇大神宮」といい、天照大御神を祀っています。
天照大御神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が左目を洗うことで生まれた太陽の神で、この時一緒にツクヨミのミコトとスサノオのミコトが生まれました。
天照大御神といえば、弟神、スサノオのあまりもの乱暴狼藉におこったアマテラスが天岩戸に隠れてしまったため、地上が暗闇に閉ざされて神々が困り果てたという伝説「天岩戸」伝説が有名で、最高位の神としてあがめられています。
2.参拝のマナーを知りましょう
伊勢参りには、知っておかなくてはならない参拝マナーがあります。
まず、参拝の順番ですが、外宮→内宮の順に参拝します。
どちらか片方だけ参拝するのは方参拝といってタブーとされてきました。
外宮では左側通行。
内宮は右側通行と決まっています。
内宮の入り口宇治橋に「右側通行」と札が立ててありますので、確認をしてください。
鳥居の前では腰を90度に曲げた深いお辞儀をします。
お社の前では、15度くらいに曲げた軽いお辞儀をします。
お参りは正宮から行います。
くれぐれも、参拝客が多いからといって逆ルートで参拝するのはやめましょう。
樹木にむやみに触らない。
樹齢何千年にも及ぶ大木が並ぶ伊勢神宮。
最近では、多くの観光客が触れることによってダメージを受けています。
太古のパワーを醸し出す樹木を大切に扱いましょう。
3.内宮の参拝ハイライト
まずは、五十鈴川にかかる宇治橋、その手前に立っている大鳥居。
この大鳥居が内宮への入り口です。
ここで一礼して、いざ、神聖なパワースポットへ突入です。
五十鈴川にかかる宇治橋は、人と神を結ぶ橋といわれ、神路山や鳥路山の眺望は圧巻です。
宇治橋を右側通行で渡り、明治9年に造園された神苑を眺めながらすすんでいくと、10分ほどで、御手洗場に到着です。
ここで手を洗い清めたら、正宮へ向かいます。
少々、きつい階段を上ると正宮に到着です。
五重の垣に囲まれた中心にある正殿に、天照大御神が鎮まっています。
参拝は、外玉垣南御門前で行います。
正殿の参拝が済んだら、御稲御倉・外幣殿、荒祭宮、四至神と回りましょう。
そのあとは、ちょうど、宇治橋と正殿の中間地点である神楽殿に到着です。
ここでは、参拝記念の御朱印をいただけます。
御朱印をいただいたら、風日祈宮・橋を渡り、瀧祭神を通り過ぎると、白い神馬のいる御厩が見えてきます。
ここにいる白馬は皇室から献進された神馬です。
そして、参集殿、子安神社、大山祇神社、そして、最初の宇治橋に戻ります。
ゆっくり回って約90分のルートとなります。
4.参拝のあとのお楽しみ内宮参道
内宮参道は、おはらい町とおかげ横丁が連なったグルメ、土産物が並ぶストリートです。
ここでは、伊勢の名物グルメを制覇できます。
伊勢の名物といえば、CMでもおなじみの「赤福」お土産で赤福を食べたことがある方は大勢いらっしゃるでしょうが、ぜひ、作り立ての温かい赤福も食べてみてください。
参拝が終わったらまず、毛氈のひかれた縁台で赤福とお茶が、お伊勢参りの定番です。
このほか、松坂牛、伊勢うどんなど、グルメが満載で、少量から食べ歩きできるものがたくさんありますので、ぜひ、色々な味を堪能しましょう。
また、食べ歩きだけでなく、川を眺めながらほっこりできるオシャレなカフェも多数あります。
川音を聞きながら、おいしいコーヒーで参拝で疲れた足を休めるのもオススメです。
そして、おはらい町とおかげ横丁の中間あたりにある「おかげ横丁広場」ではグルメのみならず、エンターテイメントも楽しめます。
「横丁紙芝居」や神話の世界が和紙人形で再現された「おかげ座・神話の館」んなど、見逃せません。
また、その時々に開催される伝統芸能のエンターテイメントも豊富です。
土産物では、江戸時代、人間の代わりに犬がお参りしたというおかげ参りを彷彿させる犬のキャラクターグッズなど、思わず手に取ってしまう、伊勢ならではのお土産もたくさんあります。
5.少し足を延ばして猿田彦神社で開運祈願
内宮から徒歩20分の場所にある猿田彦神社は天孫降臨の案内役を担った道開きの神・猿田彦を祀った神社です。
こちらも伊勢きってのパワースポットと言われていますので、体力と時間のある方は訪れてみましょう。
外宮、内宮の順で伊勢神宮を参拝する
2000年もの間、日本人を魅了し続けていた伊勢神宮。
ぜひ、そのパワーを体全体で受け止めてみましょう。