山梨県立 リニア見学センター (シニアの社会科見学)

最終更新日:2017年10月23日

特急電車の出現で、便利だと思っていた昭和初期。

そして、新幹線が開通してからは、日本各地の大都市へ、簡単に行けるようになったこの時勢。

当時、時速210キロは、想像もつかないほどの速さだったのを昨日のことのようです。

しかし、最新技術の発明で、2027年には、リニアの時代が来ます。

「一度は乗ってみたい」っと思わせるそのリニア。実際にリニアのスピードを感じ、その速さを目の前で体験してみませんか?そして、時速500キロを超える乗り物が、どのように動くか知りたいと思いませんか?ここでは、リニア見学センターのお薦めポイントを5つ、ご紹介します。

1.まずは、実物大のリニア横で記念写真

山梨県立リニア見学センター付近へ行き、奥へ進むと「どきどきリニア館」があります。

ここで、リニアの実験線を目前に見ることができ、そして、リニアの仕組み・展示をゆっくりと閲覧できます。

館内へ入ると、前に見えるのは、実物大のリニア新幹線。

通常の新幹線にも似たこのリニアは、表面がアヒルの嘴のように、前へ突き出しており、風圧をできるだけ抑え、早く走れるような構造になっています。

まずは、この実物大リニア新幹線の横で、記念撮影をしてみましょう。

2.目の前でリニア実験線を体験

この実物大リニアを通り過ぎ、奥へ進むと、リニアの線路が窓越しに見えます。

リニア走行試験日には、15分ほどに1回の割合で、リニア新幹線が走っているのが、目の前で見れます。

リニア見学センターを訪れる前に、必ず走行試験日を事前に確認しておきましょう。

走行前に、必ずアナウンスが流れるので、事前に待機できます。

その緊張感の元で見るリニア走行は、首を横に振った速さより早く、まさに一瞬の出来事。

風圧と音の迫力が加わり、初めて体験したときは、驚きのあまり、体が硬直してしまうほど。

特に、1階から見るその速さは、想像を超えます。

2・3階の屋外見学テラスからも、走行時を体験できます。

リニア全体の走行様子が一望でき、面白いですが、やはり、1階で見る風圧・騒音・リニア走行速度の迫力は、まさに圧巻です。

3.リニアの仕組みを科学的に理解

「どきどきリニア館」には、超電導リニアの仕組みを説明した展示が幾つかあります。

科学技術に興味のある方は、こちらの詳細を読んでいただくと、理解できます。

体験装置や解説映像が設置されており、科学に興味のある人には、興味深いです。

「科学的なことは、苦手」っという方には、一日に一度行われる、デモンストレーションを見ることをお薦めします。

「リニア新幹線が実際にどのように動くのか」をっ担当の方が分かり安く説明してくださいます。

ドライアイスを使い、ローラーコースターの上を走る模型リニアが、宙に浮いた状態で走る様子。

科学に詳しくない方でも、その仕組みが理解できます。

4.磁力走行の感覚を実体験

「磁石で動くリニアの原理は分かった」と思っても、「実際に乗ったら、どんな感覚なんだろう?」と、疑問に思います。

この感覚を経験できるのが、磁力走行を体験できるミニリニア。

「どきどきリニア館」の2階には、10メートルほどのレールに敷かれたミニリニアが設けられており、磁気で動くリニア体験が無料でできます。

決して、実際のリニア新幹線のように速く動きませんが、磁石を使って動くこのミニリニアを体験し、この「ふわっと」した、磁気走行ならではの感覚を味わえることができます。

5.リニア中央新幹線開通後の「模型山梨県」を一望

リニアジオラマを見て、近未来の山梨県を一望してみましょう。

ここでは、きめ細かに展示された模型の山梨県が分かり、今後、どのように変わって行くのかが見渡せます。

2027年に開通予定のリニア中央新幹線には、東京の品川に始まり、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県、そして愛知県の名古屋などに、停車駅が設置される予定です。

こういった隣県も、変わってくることが想像できます。

現在、東京新宿と山梨県甲府市の間を結ぶ特急電車は、1時間半を所要。

しかし、リニア中央新幹線の開通により、品川ー甲府間が10分。

そして、品川ー名古屋間は、わずか40分。

このリニアジオラマを一望することにより、リニア開通が、いかに便利になるかが想像できます。

江戸幕府によって整備された甲州街道。

当時、東京から山梨は、何日も掛けて、峠を越え長い道のりでした。

それが、2027年には、リニア新幹線開通により、東京ー甲府間をたったの10分で行くことが可能になります。

世界から注目されているリニア新幹線の世界を知ろう

最近、米国でもリニア新幹線に注目が集まり、2015年にメリーランド州知事が、このリニア見学センターを訪れました。

将来、ワシントンDCとニューヨークをリニア新幹線で結ばれることを期待し、ホーガン知事は、日本を後にしました。

世界でも注目の集まっているリニア新幹線。

この近未来空間を是非、体験してみませんか?リニア見学センターで、じっくりと最新技術を味わってみてください。