夫婦の「賞味期限」は結婚20年から25年目が限界?
会社生活では、色々な年代の男女と会話することがありました。40代~60代くらいの同僚たちとは、夫婦の生活のことが話題になることも多かったです。「夫婦の賞味期限」も時折話題になりました。それによると、結婚7~8年が一つの賞味期限の節目でしたね。この位で限界になるのは、元々、性格やライフスタイル、金銭感覚が違いすぎている夫婦です。また20年~25年目が次の節目のようでした。この場合は、子供が成人するまではなんとか頑張って耐えたけど、もう耐えられないという話が多かった。離婚する人も何人もいましたね。
ただ、離婚する場合は、結構揉めてました。相手が別れたくないと粘った場合は、片方はあちこちに逃げまわったりで大変そうでした。その夫婦は社内結婚でオシドリ夫婦と呼ばれていたんですがね。そういうのを見ていると、いつも仲が良い夫婦なんていない!と、思われてきます。自分のことを思い返してみても、それが真実に感じます。結局、夫婦はみんなギリギリのバランスを保って夫婦関係を維持しているんではないでしょうか?一旦、お金の問題や浮気の発覚などが起これば、一瞬で憎みあい、いがみ合うのが夫婦なのでは?芸能人の夫婦を見ていると、まさに、そんな感じです。
婦人公論の特集「夫婦の賞味期限」
「夫婦の賞味期限」は婦人公論の特集でも取り上げられていました。子育て終了、セックスレス、夫の定年が3つの壁というご丁寧な副題付き。
我々のような定年後シニアにはちょっとキツイ内容です。しかし、婦人公論が特集するわけですから、奥さんたちにとっては、身近な話題なんですね、きっと。
定年になってこの方、私も、知らず知らずのうちに女房の顔色をうかがっている気がします。夫婦関係もモノと同じく、時間がたてば次第に劣化したり、消耗していったりします。人間の心だって老化します。心の老化に伴って夫婦の間の感情も変化、もしくは劣化していくのは間違いありません!
定年後シニアは家庭内管理職になってはいけない!
婦人公論の特集では、定年退職した男性の多くは、サラリーマン時代の職場関係を家庭内に持ち込んでしまうと指摘しています。つまり、上司と部下の関係を家庭に持ち込んで、奥さんに「ああしろ、こうしろ」と命令口調で言ってしまう。このような関係を「家庭内管理職」と呼ぶらしい。
そう言えば、私の父母の関係がまさにそう。歩けなくなった89歳の父が、86歳の母に毎日、命令している。あれを買ってこい。値段を調べて来い。通帳に起票して来い。家計簿を提出しろ!母の、この歳になっても自分の自由が全く無い。少しのお金も自由に使えない。もう生きている意味もわからなくなった・・・。と言う嘆きは身にしみる。
元官僚だった父に、もっと優しく母に接してほしいと話はするのですが、凝り固まってはいますが冴えた元・官僚の頭は変わらない。せいぜい自分はあんな風にはなるまいと、他山の石とするしかありません。
定年退職したシニアは、再就職をしなければ一日中家にいます。サラリーマン時代なら、妻は夫を送り出しさえすれば、あとは自由。ところが夫が定年退職後は朝から晩まで命令される。朝だけではなく、昼、夜(サラリーマン時代は不在が多かった)もご飯を用意しなくてはならない。家庭内管理職となった夫に、どこに出かけるにも、監視され、説明を求められる。これは奥さんがイヤになってしまうのも仕方ないですね。
定年後シニアが突きつけられる夫婦がともにいる意味
夫が定年になり、家にいる時間が長くなると、夫婦がともにいる意味を突きつけられます。お互いに残り少なくなっていく貴重な年月を、少しでも心地良く過ごしたいものです。子育てが終了し、セックスレスになり、夫が定年になり、と夫婦が一緒にいる意味は薄くなり続けます。
あなたにとって夫とは?今伝えたいひと言という婦人公論の読者アンケートには、妻たちからの厳しい言葉が並んでいます。自分の妻もこんなことを考えているとは、思いたくはないのですが、心に刺さりますね。参考にして、夫婦が共にいる意味を諦めずに、手探りしたいと思います。
・あなたが死んでも私は悲しくないかもしれない(妻67歳、夫70歳/結婚42年)・私はあなたの妻である前に、一人の女性であり人間です(妻63歳、夫68歳/結婚39年)・男は成長しない生き物だと諦めています、でも可愛げがなくなったら捨てますよ(妻60歳、夫66歳/結婚32年)・これも腐れ縁、死ぬまで頑張ろうね(妻73歳、夫78歳/結婚55年)・あなたもいい人、私もいい人、ただ合わなかっただけ(妻67歳/以下記載なし)
・共通の話題もなく、吹きはじめた隙間風。子どもが巣立った夫婦の、 新たな「かすがい」は?・夫の告白・キレる妻、浪費妻、潔癖妻。妻が怖くて、家に帰りたくありません・こうして悟りの境地に辿りついた、気がつけば金婚式。 円満の秘訣は、"ひとりの時間" 。・まさかこんな男だったとは!潔くサッパリとした性格が好きだったのに……。 四六時中、私にまとわりつく
イジケ中年に辟易する毎日(主婦・56歳)