太巻き寿司は具材の種類が多いほど添加物が増える!

最終更新日:2017年10月30日

昼食代わりや運動会・ピクニックなどの弁当によく利用される太巻き寿司は、コンビニやスーパーでも人気商品です。

店ごとに特色のある商品が売られていますが、具材に使われる加工食品はチェックする必要があります。

1.いろいろな具材の味が楽しめる

スーパーの惣菜売場やコンビニで売られている太巻き寿司の特徴は、具材によって豊富な種類の中から好みの商品を選べるという点です。

細巻き寿司と比べて太巻き寿司は多くの具材をはさむことができるため、1つの商品に複数の具材が使われている例も少なくありません。

厚焼き玉子やかんぴょうといった定番具材の他にも、キュウリやおぼろ(でんぶ)・まぐろ・かまぼこなどが具材によく使われています。

サラダ巻はレタスやツナ・マヨネーズなど、従来の太巻き寿司には使われていなかった材料を具材とした点が受けた商品です。

うなぎや穴子など独自の食材を使った太巻き寿司が人気商品となっている店もあります。

このような太巻き寿司を自分で作るとなれば非常に手間がかかりますが、スーパーやコンビニから買えば多彩な具材の味が手軽に楽しめることから人気を集めているのです。

2.具材の種類が多いほど増える添加物

食べるときに中身がこぼれ落ちそうになるほど豊富な具材が詰め込まれた太巻き寿司は魅力的な商品ですが、それだけ多くの加工食品が使われている点は注意を要します。

菓子や飲料・インスタント食品などを購入する際には添加物に注意を払っている人も、寿司やおにぎり・弁当といった惣菜の場合はよく確認せずに買ってしまいがちです。

太巻き寿司に使われる具材の多くは魚介練り製品や味付かんぴょう・高野豆腐・おぼろなどの加工食品ですので、種類が多いほど含まれる添加物も増えてしまいます。

1つ1つの加工食品だけなら健康に大きな影響がなくても、さまざまな種類の添加物が一度に摂取されることでどのような影響が出るのかわからない面もあります。

店で売られる太巻き寿司にも加工食品と同様に原材料名が表示されていますので、購入の前に添加物の種類をチェックしてみるといいでしょう。

3.加工食品の製造コストを下げる添加物

太巻き寿司を包んでいるパッケージの原材料名には、すし飯とのり・具材を含めた商品全体に使われている原材料と添加物がまとめて記載されています。

商品によって使用される添加物の種類は違ってきますが、うま味を出すための合成調味料や日持ちを良くするためのPH調整剤・酸化防止剤などが記載されている例が多いものです。

具材の種類によってはカラメル色素やベニコウジ色素・クチナシ色素などの着色料も含まれ、食感を向上させるための増粘多糖類や甘みを出すための甘味料が使われている商品も少なくありません。

それらの添加物を使わずに加工食品の食味を向上させて保存性も高めるためには、採算が合わないほどの製造コストがかかってきます。

太巻き寿司の製造単価を下げて利益率を高くするには、使用される具材もできるだけ安い材料を使わざるを得ません。

そうした加工食品ほど製造コストを抑える目的で多くの添加物が使われているのです。

4.中には健康リスクのある添加物も

太巻き寿司の具材に使われている加工食品の1つ1つに関しては、摂取される添加物も微量に過ぎません。

いずれも安全基準を満たして食品への使用が認可されている物質ですから、それらの添加物を摂取したからと言って直ちに健康への悪影響が生じるとは考えにくいものです。

とは言えPH調整剤や香料などは種類が多い上に、物質名の代わりに一括名での表示が認められています。

どの物質が使われていても「PH調整剤」「香料」としか記載されないので、使用されている種類がわからない点は不安材料です。

かまぼこやおぼろ・エビなどは太巻き寿司に赤い彩りを添える具材として欠かせませんが、それらの色を出すためにタール色素やコチニール色素などの着色料を使っている例も少なくありません。

「赤色6号」「赤色106号」などと記載されるタール色素は発がん性が疑われる物質で、昆虫由来のコチニール色素もアレルギーの原因となる可能性が指摘されています。

5.購入の前にリスクを考える

このような着色料以外の添加物でも、複数の種類を同時に摂取した場合の相互作用や長期的な摂取が及ぼす影響については未知数の面があります。

健康を重視する人は添加物が多く含まれた食品を避け、可能な限り無添加の食品を購入するよう心がけているものです。

スーパーやコンビニから太巻き寿司ではそうした無添加の加工食品が使われる例が稀なため、添加物を完全に排除するのは難しくなります。

健康に対する未知の影響を回避するには、できるだけ添加物が少ない太巻き寿司を選ぶのが無難です。

太巻き寿司を選ぶ際の基準は具材の好みばかりでなく、健康リスクがどの程度なのかという観点も求められます。

手間をかけずにいろいろな具材の味が楽しめる手軽さと引き換えに添加物のリスクにさらされる点を意識していれば、健康への影響を最低限に抑えられるのです。

太巻き寿司など惣菜を選ぶときは、原材料名をチェック

加工食品や添加物に関わる健康リスクは太巻き寿司に限りませんが、惣菜物は購入の際についつい油断してしまいがちです。

惣菜の中でも太巻き寿司は使われている加工食品の種類が多いせいか、添加物も多く含まれています。

店頭でおいしそうな太巻き寿司を見かけて手を伸ばすついでに、原材料名を確認する習慣を身につけたいものです。