コンビニ弁当やおにぎり・サンドイッチなどはすぐに食べられる便利な食べ物ですが、添加物が多く含まれるとも言われています。
特にサンドイッチにはハムやツナなどの加工食品が多く使われている点で注意を要する商品です。
1.おいしそうに見せるための工夫
各コンビニチェーンではそれぞれに工夫を凝らしたサンドイッチ商品が店頭を飾っており、いかにもおいしそうに見えるためついつい手を伸ばしてしまいがちです。
ハムのピンク色やレタスの緑色、たまごの黄色が鮮やかなコントラストを見せているそれらのサンドイッチは、パッケージの袋から断面が見えるよう上手に演出されています。
サンドイッチが人気商品の1つとなっているのはコンビニチェーンの販売戦略が当たっているからとも言えますが、おいしそうに見えるようにするためのテクニックはパッケージだけではありません。
ハムなどの色合いを良くして鮮度を長時間保つには、ある程度の添加物を使う必要もあります。
コンビニのサンドイッチを食べてお腹の具合が悪くなるという人もいますが、それは鮮度が悪いせいではなく添加物が多いことが原因と考えられます。
2.サンドイッチに使われる加工食品
たいていのサンドイッチにはハムやツナなど肉・魚の加工食品が使われており、商品によっては油で揚げたカツが使用される場合もあります。
実際にハムサンドやツナサンド・カツサンドなどはどのコンビニチェーンでも人気商品となっており、それらを組み合わせたミックスサンドも少なくありません。
自分で作るよりももっと手軽にサンドイッチが食べられるところがコンビニの便利な点ですが、使われている加工食品の添加物に関してはチェックが必要です。
サンドイッチの材料としてよく利用されるハムやツナなどの加工食品にはもともと添加物が多く含まれており、それらをはさむパンにもイーストフードなどの添加物が使われています。
パンを使った商品の中でもサンドイッチは特に添加物が多く、10種類以上の物質が添加されている商品も少なくありません。
サンドイッチを食べるということは、同時にそれらの添加物も摂取することになります。
3.発色剤の健康リスク
コンビニのサンドイッチで使われている具材の中でも、ハムは特に添加物の多い加工食品として不安視されます。
ハムやソーセージなどの加工肉は製造から時間が経つと黒ずんでおいしそうに見えなくなるため、発色剤と呼ばれる添加剤を使ってこの現象を防いでいる例が多いものです。
発色剤として使用される物質の中でも、亜硝酸ナトリウムは発がんリスクを持つ物質として知られています。
ほうれん草・小松菜といった葉物野菜や大根・白菜などの野菜には硝酸塩が含まれるため、体内で還元されて亜硝酸塩に変化した場合に同様のリスクが生じると言われています。
亜硝酸ナトリウムは肉や魚に含まれるアミンという物質と反応し、発がん性を持つニトロソアミンが生じるのです。
コンビニのサンドイッチにはビタミンCを含むレタスが一緒にはさまれているいる上に、ビタミンCを使った酸化防止剤が添加されている商品も少なくありません。
それはビタミンCがニトロソアミンの発生を抑制することによります。
4.カルシウム不足を招くリン酸塩
コンビニのサンドイッチではハムに含まれる亜硝酸ナトリウムが発がん性を生じないよう対策がされているケースが大半ですが、それでも絶対に安心という保証が得られたわけではありません。
その点では発色剤以外の添加物に潜む健康リスクも同様と言えます。
摂取されたからと言って直ちに健康への悪影響が及ぶとは限らない一方で、長期的に摂取し続けた場合の影響までは確認されていないのです。
ハムには弾力や食感を維持する目的で結着剤もよく使われていますが、結着剤の一種リン酸塩は過剰摂取するとカルシウム不足を招く恐れのある物質です。
リン酸塩は結着剤以外にもph調整剤や酸味料、チーズの乳化剤などに使われています。
リン酸塩は腸のカルシウム吸収を妨げる作用があるため、過剰に摂取するとカルシウムが不足して骨のカルシウムが血液中に溶け出します。
骨粗鬆症や腎臓結石の原因にもなるリン酸塩は、健康への悪影響が懸念される添加物の1つです。
5.サンドイッチの選び方
このようにコンビニのサンドイッチには添加物を多く含んだ加工食品が使われており、便利さと裏腹に健康の観点からは問題があることがわかります。
たまごサンドなどはハムが使われていないため添加物の種類も少なめですが、ソルビットやph調整剤など日持ちを良くするための添加物が使われている例は多いものです。
特にミックスサンドは多くの種類の具材が1つのパッケージに含まれるため、使われている添加物の種類も増えてしまいます。
一度に多彩な味が楽しめる点でミックスサンドはどのコンビニチェーンでも人気商品となっていますが、多彩な味と同時に多彩な添加物まで摂取されるのは問題です。
コンビニでサンドイッチを購入する際には、原材料名の表示を見て添加物が少ない商品を選ぶのが健康を守る観点からも賢い消費行動と言えます。
コンビニのサンドイッチはできるだけ避けるのが無難
コンビニ店頭での日持ちや見た目を良くするために使われる添加物のリスクを意識すれば、便利さに頼っていた消費行動も見直されるものです。
見た目に惑わされず、原材料名を見て商品の良し悪しを判断する人がシニア世代にも増えています。
添加物が多く含まれたコンビニのサンドイッチは、たまに食べる程度にとどめるのが無難です。