定年後の対!袋田の滝(茨城県)が凍った姿を見られるのは時間が自由になるシニアの特権

最終更新日:2017年9月25日

茨城県の中程に位置する袋田の滝は、四段になって流れ落ちる壮大な滝です。

冬には他の滝ではなかなか見られない凍った滝を見ることができます。

厳寒の頃に氷の美しさと厳しさを眺められるこの滝は、一見の価値のある風景です。

1.アクセス

列車を使う場合は、JR常磐線で水戸まで行き、JR水郡線の袋田駅で下車します。

徒歩ですと40分ほどかかりますが、タクシーを使えば5分ほどです。

また、定期バスも出ていますから、それを利用することもできます。

車の場合は、常磐自動車道の那珂インターで一般道路へ降り、国道118号線、県道324号線で向かいます。

一般道を走るのは約42kmになります。

2.袋田の滝とはどのような所なのでしょうか

茨城県久慈郡大子町にあり、久慈川支流の滝川の上流にあります。

長さは120m、幅は73mあります。

日本の名勝に指定されており、日光の華厳の滝、和歌山の那智の滝とともに日本三名瀑に数えられています。

江戸時代はこの地を水戸藩が管轄していたので、水戸光圀(黄門様)も訪れたことがあると言われています。

3.滝には「四度の滝」という別名があります

この滝は「四度の滝」という別名を持っています。

由来は、滝が四段になって落ちることから。

更に、もう一つの話も伝わっています。

ここを訪れた西行法師が「この滝は四季に一度ずつ来てみなければ本当の美しさは味わえない」と言ったことからとも言います。

そのことば通り、四季折々に美しさがありますが、他の場所では見られないのが冬の景色です。

4.凍りついた袋田の滝を見られるのはシニアの特権

さて、この滝の最大の見所は冬に訪れます。
轟音をたてて流れ落ちる滝が、冬には凍り付くことがあります。

氷瀑と言われる現象です。
氷点下にならないと氷瀑は現れません。

氷瀑を見るためには、毎日の天気をチェックし、朝のうちに観光協会のホームページで確認をすることをオススメします。
仕事をしている間にはできないことですので、リタイア後の楽しみと言って良いでしょう。

また、氷瀑が完璧にできあがると、ここをピッケルを使って登るアイスクライミングを行う人たちが現れます。
それを見るのもまたハラハラドキドキして楽しいものです。

5.滝を見るための場所

滝を見るために、観瀑台が設けられています。

袋田の滝観爆トンネルを通り抜け、第一・第二観爆台へ行きましょう。

入場料が300円ほどかかります。

時間は冬場は午前8時30分~午後5時です。

しかし冬場にはライトアップされることがありますので、その際は夜間も入ることができます。

第一観爆台はトンネルを通り、5分ほどで到着します。

滝の上から三段目の前にあります。

ここからは、一番上は見えません。

アイスクライミングを見るならば、ここが一番良いでしょう。

目の前で凍った滝を登って行く姿を見ることができます。

第二観爆台はトンネルの途中にエレベータがあり、それで上に上がります。

3つのデッキがあり、最上段を含めた滝の全景を見ることができます。

氷瀑を見るなら、一番上の第3デッキへ上がって見ましょう。

まるで白い布が上から落とされたような景色に驚きます。

とても、元が水とは思えません。

まるで、SF映画の1シーンのようでもあります。

また、冬にはライトアップをされることもありますので、それも見応えがあります。

昼間とは違い、幻想的な風景が広がっています。

雪とアナの女王の主人公になった気分にも浸れます。

6.側面からも見られます

観爆台へ行かずに滝の側面から見ることもできます。
観爆台のトンネル入り口から少し進むと遊歩道が現れます。

そこを歩いて行くと滝を横から見られるのです。
しかし、冬はその遊歩道が凍っていますので、かなり危険です。

どうしても、横から見たい人だけ行ってみるようにしましょう。

7.寒さ対策も万全にしましょう

滝が凍る位の寒さです。

都会から行くと、その寒さに驚きます。

ですから、安易な服装では行かないようにしましょう。

もし、あるならスキーウエアが一番適しています。

観爆台の上で、滝を見たり、写真を撮ったりするのであれば、携帯カイロも持って行くと良いでしょう。

見も凍る寒さというのは、ここの寒さを言うのだと実感するほどの寒さです。

また、車で行かれる人は、必ずスタッドレスタイヤにするか、すくなくともチェーンは持参して下さい。

県道から袋田の滝へ入る道はまず凍っていると思って間違いはありません。

8.旅の楽しみ、美味しいものもあります

袋田の滝の近くは蕎麦の産地ですので、滝の側でも美味しいものを頂くことができます。

秋に取れた蕎麦の香りを堪能しましょう。

また、少し脚を伸ばして大子駅の近くまで行くと、久慈軍鶏が頂けるお店もあります。

すき焼きや丼物などメニューも豊富です。

寒い滝見物からの帰り、温かい久慈軍鶏で暖を取るのも旅の楽しみでしょう。

気温と天気をチェックして、袋田の滝を訪れよう

「四度の滝」という別名も持っている袋田の滝。

冬だからこそ見られる、その滝の姿に感動し、美味しいものも食べて、茨城の旅を満喫しましょう。