えのき茶のエノキタケリノール酸は内臓脂肪、中性脂肪や血中コレステロールを減らす

最終更新日:2017年11月1日

世の中にはいろいろなダイエット方法が存在しますが、その中でも特に内臓脂肪を減らす効果が高いのはえのき茶です。

スーパーでも安く買えるえのき茸を使ったえのき茶ダイエットは、シニアの間でも人気が高まっています。

1.えのき茸特有の成分が内臓脂肪を減らす

キノコの中でも癖のない味で親しまれているえのき茸は、光をほとんど当てずに栽培された商品がスーパーの野菜売り場で売られています。

えのき茸はすき焼きや寄せ鍋など鍋物の材料としてもよく使われるため、日本で最も生産量の多いキノコです。

そんなえのき茸にはそれほど栄養価が高いというイメージがありませんでしたが、実はダイエットに効果のある貴重な物質が含まれています。

それは4種類の脂肪酸が組み合わされたエノキタケリノール酸という複合体で、この物質に内臓脂肪を減らす作用が実験で確認されたのです。

エノキタケリノール酸は乾燥させたえのき茸から抽出されるキノコキトサンに含まれており、似たような脂肪吸収効果はエビやカニの殻に含まれるキトサンにも見られます。

エビやカニのキトサンと比べてえのき茸のキノコキトサンは特に内臓脂肪率の低下作用が大きく、その効果は人間を使った実験でも検証されました。

2.エノキタケリノール酸の効能

エノキタケリノール酸は生の状態のえのき茸100gに800mgほど含まれており、実験では1日400mgのキノコキトサンが使われました。

エノキタケリノール酸はリノール酸とα-リノレン酸・ペンタデカン酸・パルチミン酸という4種類の脂肪酸が結びついた構造をしており、そのうち95%がリノール酸です。

リノール酸そのものは紅花油やコーン油などの植物油にも含まれるありふれた脂肪酸の1つに過ぎません。

これにα-リノレン酸とペンタデカン酸が2%ずつ、パルチミン酸が1%含まれることで脂肪を分解する作用を獲得するものと考えられます。

この物質は内臓脂肪だけでなく、中性脂肪や血中コレステロールも減少させる効果が実験で確認されました。

エノキタケリノール酸は生のえのき茸を調理して食べただけでは体に吸収されませんが、乾燥させたえのき茸を使えば効率的に摂取されます。

そのための最も手軽な方法として、えのき茶が利用されるようになったのです。

3.えのき茸を乾燥させる理由

えのき茶に限らず健康効果を持つキノコ類は、生の状態よりも乾燥させた方が有用成分が凝縮されて摂取しやすくなるものです。

脂肪分解作用を持つエノキタケリノール酸はえのき茸の細胞壁に多く含まれていますが、この細胞壁は組織が強固なため人間の腸でうまく消化できません。

そのため生のえのき茸を調理して食べただけではこの細胞壁が食物繊維として扱われ、中に含まれるエノキタケリノール酸も吸収されないまま便として排出されてしまいます。

えのき茸を乾燥させることによってこの細胞壁が破壊されるため、エノキタケリノール酸を取り出すことが可能になります。

その際には天日に当てて乾燥させることで、太陽光に含まれるビタミンDが吸収される点も見逃せません。

栄養面から考えても乾燥させたえのき茸から作られるえのき茶は、生のえのき茸よりも価値が高まっているのです。

4.えのき茶の作り方

えのき茶を作ることはそれほど難しくない上に、材料となるえのき茸は値段も安いので、シニア世代の人でも手軽に挑戦できます。

買ってきたえのき茸を2時間ほど天日に干し、水分が抜けているかどうかを確認します。

十分に乾燥されていない場合でも、フライパンで煎れば短時間で完全に乾燥させることが可能です。

乾燥させたえのき茸を細かく刻んだ後、沸騰させたお湯をポットに入れて刻んだ乾燥えのき茸を加えます。

お湯500mlに5gほどの乾燥えのき茸を加えたものが、1日の飲む分としてちょうどいい分量です。

この状態で30分ほど煮出せば、乾燥えのき茸の成分がお湯に溶け出して飲み頃となります。

残った乾燥えのき茸は乾燥剤と一緒に容器に入れて密封しておけば、何日も保存することができます。

5.効果的な飲み方と注意点

以上のような方法で乾燥えのき茸を煮出して作ったえのき茶は、一気に飲んでしまわずに1日かけて少しずつ何回にも分けて飲むのが脂肪分解効果を高めるコツです。

えのき茶は薬と違って大きな副作用はありませんが、一度に大量の成分を摂取した場合はお腹が緩くなることもあります。

えのき茸を天日に干すことで旨味成分も大幅に増えていますので、生のえのき茸からは想像できないほどえのき茶には味に深みが加えられているものです。

えのき茶には細かく刻んだ乾燥えのき茸の粉末も含まれますが、これも残さずに食べることで有用成分が余さず摂取されます。

こうすることでえのき茸の細胞壁から取り出されたエノキタケリノール酸が効率的に吸収できるようになり、内臓脂肪を減らす効果も高まるのです。

自分でこのようなえのき茶を作るのが面倒だという人には、いろいろなメーカーの商品を取り扱っている通販を利用して取り寄せる手もあります。

内臓脂肪を減らすために効果的な「えのき茶」

内臓脂肪はインスリンの働きを悪くして糖尿病の原因となるだけでなく、高血圧や心臓病・脳卒中の原因にもなります。

シニア世代でもメタボ体型に悩んでいる人は、こうした内臓脂肪が厚くなっている可能性が高いものです。

えのき茶の効果で内臓脂肪を減らしていけば、さまざまな生活習慣病が予防されて健康長寿につながります。