岸和田だんじり祭(大阪府)シニアが楽しみやすい見物場所は?

最終更新日:2017年12月11日

岸和田だんじり祭りとは、主に大阪府岸和田市でおこなわれている300年以上続くお祭りです。

欅でできた「だんじり」を子供から大人まで綱を持って引っ張ります。

かじ取りは前方と後方についた「梃子」と呼ばれるものでおこなわれ、屋根の上には色々と指示を出す「大工方」が乗っています。

岸和田地区のだんじりは総数22台あり、岸和田の街を走ります。

1.岸和田だんじり祭りがおこなわれる日程

以前は9月14日・15日と固定されていましたが、数年前から毎年日程が変更されることになり、現在は連休に合わせ、敬老の日の直前の土日におこなわれています。

だんじりが動いている曳行時間は各町ごとに途中休憩なども挟みますが、だいたい宵宮(初日)は早朝5時30分~18時前まで、本宮(二日目)は9時~18時過ぎです。

そして夜は7時ごろ~10時ごろまではだんじりに提灯を飾り付けた灯入れ曳行(ひいれえいこう)がおこなわれます。

あまり時間がハッキリしないのは、祭りを終わらせたくない思いからなかなか小屋へ帰らず延長して長引いてしまうからです。

予定では曳行は17時まで。

灯入れ曳行は10時までですが、まず時間通りに終わることはありません。

2.岸和田市までの交通

祭り当日は通行規制がされていて車で近づくことは難しいので、電車を利用することをオススメします。

新大阪駅からですと地下鉄御堂筋線で難波駅まで出ていただき、南海難波駅から岸和田駅へ向かってもらえれば1時間弱で到着します。

当日は岸和田駅の二つ手前「春木駅」でもだんじり祭りが開催されていますが、テレビなどで有名なものは岸和田駅のだんじりになります。

駅を降ると駅前はだんじりが走っている場合もあり、う回路を通ることになると思います。

その際は係員の指示に従って移動してください。

3.シニアの方の楽しみやすい見物場所

当日はどこも大勢の人でごった返しています。

特にカンカン場と呼ばれるメインの場所での見物は相当な疲労になると思います。

そこでオススメしたいのが駅を降りてすぐにある商店街の中です。

岸和田のだんじり祭りは「ゲタ祭り」と呼ばれ、高い確率で毎年雨が降ります。

だんじり見物のマナーとして傘をさして見物するのは厳禁となっており、係の方に注意されてしまいます。

祭りが近くなると雨がっぱは店から消えてしまうので、見物へ行くときは前もってカッパを用意することを忘れずにしていただきたいです。

しかし岸和田の商店街はアーケードでしっかりとした屋根がついており、雨が降っても濡れることはありません。

だんじりが来た際は「そーりゃー」の掛け声と太鼓、鐘などの鳴り物がアーケード内を反響して響き渡り迫力満点となっています。

動き始めてしばらくするとあまり通りませんが、宵宮(初日)の引き出しと言われる朝5時半頃からはほとんどのだんじりが一度通ります。

もし早朝から見物に行けるならぜひオススメします。

4.大迫力のやりまわし見物をするなら

だんじりと言えば90度の曲がり角を一気に曲がる「やりまわし」が一番の見どころとなっています。

商店街の中でもいくつかのだんじりは「やりまわし」をしますが、ほとんどは商店街の外でおこなわれます。

しかし有名なカンカン場は、先ほども書きました通り人で溢れています。

しかしシニアの方にオススメな近くで見れて迫力もあり、あまり知られていない穴場もあります。

商店街をまっすぐ海側に歩いていただくと、「小門」と言う店があります。

人だかりがあって通行止めになっているのですぐに分かります。

その通行止めになっている手前を左折します。

ここも「う回路」となっていて人が行き来しているのですぐに分かります。

そのう回路を出た所に「武部仏壇店」と言う大きな建物がすぐ目に入るので、そこで見物してみてください。

係の方もいてロープなどは張られていますが、左の小道から左折するようにやりまわしをするだんじりを間近で見ることができます。

5.シニアの方にオススメな飲食スポット

だんじり祭り当日は出店が多数あります。

日本最大級の数と言っても良いでしょう。

定番のお好み焼きやたこ焼きをはじめ、果物や野菜、マグロの炙りと言う珍しい出店がある年もあります。

ですが今回あえてオススメしたいのは駅から商店街に入ってすぐにある「天然鯛焼 鳴門鯛焼」です。

この天然鯛焼と言うのは昔ながらの一匹ずつ焼く「一丁焼き」で焼かれたたい焼きのことです。

薄皮の中にたっぷり餡が詰まっていて並んででも食べる価値はあります。

また、鳴門鯛焼で販売されている「アイス最中」もオススメです。

祭りがおこなわれる9月はまだまだ暑い時期。

アツアツのたい焼きも良いのですが、冷たいものが欲しくなります。

鳴門鯛焼で売られているアイス最中は甘味控えめでたっぷりアイスを挟んだ最中は、パリッパリにできていて非常においしいです。

他にもおいしいものは沢山あります。

特に「くるみ餅」は有名でかき氷にも使われているのでぜひご賞味ください。

6.もっと落ち着いて祭りが見たいと言う方には

岸和田だんじり祭りと言えば9月が有名なのですが、10月にもだんじり祭りはあります。

10月は広範囲でお祭りがおこなわれており、出店や一か所を走る台数は少なくなります。

祭りの雰囲気を楽しみたいのではなく、彫り物や間近で「単純にだんじりが見たい」と言う方はこちらを見物に行ってみるのもオススメです。

更にシーズン外でも岸和田城近くには「だんじり会館」と言う施設があり、本物のだんじりが展示されていたり、様々な資料や体験コーナーがあります。

9・10月ではない時期に岸和田へ行くときには、だんじり会館へ訪れるのも一興です。

岸和田だんじり祭の迫力を体験しに行こう

長々と書いてしまいましたが、だんじり祭りの魅力はこの程度では語りつくせません。

この記事をご覧になられたと言うことは、少なからずだんじりに興味がある方だと思います。

今の時代、インターネットで映像を見ることができますが、ぜひ直接だんじり祭りを見ていただきたいです。

引き手の迫力、地鳴りのような太鼓の音が全身を震わす感覚。

こればかりは文章や映像ではお伝えすることができません。

もし可能であるなら一度岸和田だんじり祭りを全身で感じていただきたいです。