バードウォッチングで定年後の仲間ができる!始め方と注意点

最終更新日:2017年10月31日

時間に余裕が持てるようになったらぜひバードウォッチングを始めてください。
自宅近くでも野山に出かけても、また一人でもグループでも楽しめます。

野鳥を観察することで自然の中で生きていく厳しさや親子の愛情など多くのシーンに遭遇できます。

1.バードウォッチングに近くの公園に出かけましょう

バードウォッチングというとハイキングのような装備でカメラや双眼鏡を持って出かけることをイメージするかもしれません。
でも最初は、自宅の庭や樹木が数本植えられている公園から始めることをオススメします。

双眼鏡や望遠レンズのカメラがあればよいのですが、何もなくても大丈夫です。
ベンチに座って樹木や地面を見ていると必ずスズメ、カラス、ハトなどだけでなくシジュウカラ、メジロ、ヒヨドリ、セキレイなどが姿を見せてくれるはずです。

野鳥の姿を見つけることがバードウォッチングの第一歩です。
最初は30分程、ベンチで急な姿勢の変化をしないようにしていると野鳥が意外と近くまで寄って来てくれます。

名前、大きさ、鳴き声、飛び方や歩き方だけでなく季節により野鳥が異なることなどがわかると思います。

2.バードウォッチングには野鳥図鑑と双眼鏡を準備しましょう

自分の目で少しでも野鳥の差がわかるようになったら、双眼鏡と野鳥図鑑を用意してください。
双眼鏡は倍率が高いと遠くの野鳥も大きく見ることができますが、視野が狭いので使いこなすのは結構大変です。

最初は8-10倍ほどのものが使いやすいと思います。
レンズの直径が大きなものほど見やすいのですが大きさや重量も考慮してできるだけ明るく見えるものを選んだらよいと思います。

野鳥図鑑もいろいろな種類がありますが、本格的なものよりも最初は持ち歩ける大きさのものが便利です。
見慣れない鳥を見かけたらまず自分の目と耳で、次に双眼鏡でできる限り特徴をつかんで小まめに鳥の名前を調べましょう。

鳴き声は耳で聞いた音と本に書いてあるものと異なることもありますが、オスとメスや警戒する時、互いに呼び合っているなど状況により鳴き声も大きく変わります。
鳴き方の違いを知ると鳥の気持ちがわかるようになります。

3.水辺も面白いバードウォッチング

図鑑にも慣れてきたら行動範囲を広げましょう。
公園でデビューした人は水辺に進出してください。

遠出しなくても近場の小さな川で充分です。
カワセミ、サギ類、セキレイ、カモなどいろいろな姿があるはずです。

土手の近くに水田があればカルガモなども観察できます。
あまり派手な服装や蛍光色のシャツは避けて、できるだけ同じ時間帯に同じような動作で訪れていると警戒心が薄くなります。

カワセミを狙ったカメラマンの姿があれば、その輪に入ることもよいでしょう。
大きな声を出したり急な姿勢を変化しなければ季節によりカワセミの恋、縄張り争いだけでなく親子の姿も見られます。

カメラマンからオスとメス、幼鳥と成鳥の判別方法や修正などを勉強することもできます。
巣立って間もないカワセミのヒナ達がスズメやセキレイのヒナと同じ止まり木に停まっているシーンにも巡り会えるかもしれません。

海辺の鳥と紹介されているイソヒヨドリが結構上流まで姿を見せてキレイな声を披露してくれることもあります。
カルガモの子育てもお母さんの性格が大きく異なることがわかります。

4.バードウォッチングで空も見上げてみましょう

地上付近だけでなく時には上を向いてみましょう。
双眼鏡がなくてもいろいろな野鳥の野生の姿を見ることができます。

朝焼けの中をシラサギの集団が飛んで日本画の世界が目に入ってきます。
トビがくるりと輪を書きながら優雅に飛んでいたかと思うと、急降下してエサを捕ったり、カラスとのバトルを繰り広げたりといった場面を見ることができます。

1:1ではトビが優勢だが1:2になるとトビが逃げていく。
そんな風景を目の当たりにすることもできるでしょう。

チュウヒが生きるためにハトを襲っていたり、ひばりのホバリングなども観測できます。

5.野鳥観察会に参加してみましょう

陸、水辺、空で野鳥の行動について目に留められるようになれば立派なバードウォッチャーです。
各地の野鳥の会やボランティア団体などがバードウォッチングの募集をしていますのでぜひ参加してください。

我流での観察から本格的な観測の仕方や知識などを身に着けることができます。
自宅周辺で野鳥を観察する場合と違い数kmを歩きますのでハイキングもできるように長袖、長ズボン、ハイキング用の靴が必要になります。

リュックサックはもちろん双眼鏡に大型のものを用意された方は一脚、メモ帖なども準備するとよいと思います。
野鳥図鑑には装備や注意点が記載されていますので参考にしてください。

6.野鳥を見る目ができてきたら野山を歩きましょう

自宅周辺で野鳥の観測をしているといつの間にかバードウォッチングのコツが身に付いてきます。
これを聞いただけでもいくつかの鳥は種類がわかり、シルエットの大きさから鳥の候補が浮かぶようになります。

天気、体調を考慮してハイキングを兼ねながら、野山を歩いて新たな出会いを楽しんでください。

バードウォッチングは健康増進と脳トレそのもの

自然の中で野鳥の姿を観察していると毎日を必死に生きていく姿、親子の愛情など普段気が付かない多くの行動を見ることができます。
その姿を見ていると人間の生活と共通するものがあります。

さらに、自然の中を歩き回り、目で姿を見て、耳で音を聞き分け、図鑑などで詳細を調べることを繰り返すのがバードウォッチングですから、
これだけで健康増進と脳のトレーニングになります。