定年後に観る『ショーシャンクの空に 』にモーガン・フリーマンと一緒に救いを見出していく

最終更新日:2017年9月25日

映画を普段見慣れていないと、いざいい映画を見たいと思ったときに何を見ていいのかわからなくなってしまいます。

そんな方にオススメしたいのが名作映画として名高い「ショーシャンクの空に」。

「ショーシャンクの空に」は死ぬまでに一度は見ておきたい感動の作品です。

1.「ショーシャンクの空に」とは

「ショーシャンクの空に」は1994年に公開されたアメリカ映画です。
現在はホラーの帝王として名高いスティーブン・キング。

しかしこの「ショーシャンクの空に」はホラー映画ではありません。
無実の罪によって投獄された一人の人間が希望を失わずに生きていく姿を描いたヒューマンドラマです。

監督はフランク・ダラボン。
ハンガリー人ですが、内戦で祖国を追われてアメリカに移住した人物です。

そういったバックボーンが作品に影響しているのかもしれません。

ダラボン監督は「ショーシャンクの空に」の成功によって一躍有名監督となり、その後は同じくスティーブン・キング原作による映画「グリーンマイル」を監督した他、アメリカ版のゴジラなどの制作や、テレビドラマシリーズとして人気を集めた「ウォーキング・デッド」の監督、脚本、制作総指揮も務めています。

2.俳優陣の熱演が話題に

「ショーシャンクの空に」で、無実の罪を着せられてショーシャンク刑務所に投獄されてしまう主人公を演じたのはティム・ロビンス。

死刑制度をテーマとした「デッドマン・ウォーキング」ではアカデミー賞の監督賞にノミネート、「ミスティック・リバー」では助演男優賞を受賞した実力派です。

しかし、主役であるティム・ロビンス以上に話題をさらったのが、年老いた囚人を演じたモーガン・フリーマン。
「セブン」や「ミリオンダラー・ベイビー」など話題作に出演したことでも知られています。

特にこの「ショーシャンクの空に」では大きな話題となり、モーガン・フリーマンの数多い映画作品の中でも、必ず最初に名前が上がるもののひとつとなっています。

3.「ショーシャンクの空に」あらすじ

1940年代のアメリカ。
凶悪犯を収容するショーシャンク刑務所に一人の若い男が収監されてきます。

彼の名はアンディー。
妻とその浮気相手を殺した殺人の罪での入所でした。

彼はエリートとして若くして銀行の副頭取を務めていましたが、そのキャリアのすべてを失い、ショーシャンク刑務所にやってきました。
無実を主張し続けたアンディーですが、裁判所の判決は終身刑。

最初は周りから浮いた存在だったアンディーですが、ある日、刑務所の中でレッドという名の年老いた囚人に声をかけられます。
レッドは調達屋を名乗り、何か必要なものはないかと声をかけて来たのでした。

そんなレッドに、アンディーはロックハンマーを注文します。
これは鉱石などを割る小型のハンマーで、小さく美しい石を削るためのものでした。

珍しい注文にアンディーに興味を持ったレッド。
二人は次第に親しくなっていきます。

そんなある日、刑務所の屋根の修理に駆り出されたアンディーは、厳格な主任刑務官ハドリーが遺産相続の問題でトラブルを抱えていることを知り、元銀行員としての知識を生かしてアドバイスを行います。
それと引き換えに、自分と囚人たちのためにビールを求めたアンディーは、囚人たちから信頼される存在となっていきます。

やがて要望が通り、アンディーは刑務所内の図書室に配置されます。
そこで刑務所長や刑務官たちの脱税を手伝いながら、図書係として働くことになります。

それまで、囚人たちが教育を受けられないため犯罪に走ったことに心を痛めていたアンディーは図書室の充実を図り、囚人たちに教育を受けさせる成功します。
そんなとき、ショーシャンク刑務所にトミーという新しい囚人がやってきます。

アンディーはトミーに勉強を教え、高校卒業の資格をサポートします。
感謝したトミーは、アンディーの身の上を知り、かつて自分と同じ刑務所に収監されていた囚人から聞いた話を思い出します。

その囚人はアンディーの妻と浮気相手を殺した真犯人かもしれない。
そう考えて、アンディーは裁判のやり直しを請求しますが、刑務所長によってもみ消されただけでなく、証拠を知るトミーも殺害されてしまいます。

それ以来、どこか変わってしまったように見えるアンディー。
レッドたちが励ましても、以前のような笑顔を見せることもなくなりました。

レッドは絶望したアンディーが自殺を考えているのかと心配しますが、しかしアンディーは予想を上回る計画を立てていたのでした…。

名作として名高い「ショーシャンクの空に」を鑑賞しよう

143分と映画としては決して短い作品ではないものの、一度見始めるとラストシーンまで息をつく暇もない名作「ショーシャンクの空に」。

さらに映画を見終えた後は深い満足感を味わうことができるでしょう。

日本でも当時のキネマ旬報が選ぶ洋画のベストワンに選ばれるなど、現在でも大きな人気を集める名作映画は、死ぬまでに一度は見ておきたい映画と言っても過言ではありません。