高山祭(岐阜県)はユネスコ無形文化遺産!定年後にゆったり旅しよう

最終更新日:2017年11月6日

岐阜県高山市でおこなわれる高山祭りは、春の山王祭りと、秋に開催される八幡祭りの二つがあり、両方の祭りのことを「高山祭」と呼んでいます。

つまり高山祭をみたいとおもったら、一年に二回チャンスがあるということです。

開催される季節が違うので、異なった風景と旬のグルメもかわり、岐阜への旅が楽しくなりそうです。

それでは高山祭が開催される岐阜県高山市とはどんなところなのでしょうか。

簡単にご紹介します。

1.高山祭の歴史について

高山祭が開催される岐阜県高山市は、飛騨地方にあり、古くから小京都と称される風情のある場所です。

国内だけでなく国外からも日本の原風景を残す町として脚光を浴びている高山市だけに、祭りの歴史は長く16世紀後半にはすでに始まっていたと言われています。

お祭りが開催される時期は決まっており、例年春の祭りは、4月14と15日。

秋の祭りは、10月9と10日なので旅行を計画するのがとても楽です。

高山祭と呼ばれていますが、春と秋では開催される神社が異なっています。

春は大山咋神(おおやまくいのかみ)を主祭神とする日枝神社。

秋は、応神天皇を主祭神として祀っている桜山八幡宮がそれぞれ舞台になります。

2.春の高山祭/山王祭りのみどころ

春にある山王祭りのみどころは、なんといっても12台の祭り屋台です。

国の重要有形民俗文化財に指定されている12の屋台のうち三台がからくり奉納を毎年おこないます。

からくり奉納がおこなわれるのは、高山陣屋前あるいは、旅所前広場と呼ばれる場所で祭りの両日開催されます。

午前と午後の二回からくり奉納がおこなわれますので、HPなどで時間を確認し見に行きましょう。

そのほかからくり以外のみどころは、町中を練り歩く大名行列や、夜に開催される夜祭となります。

絵巻物さながらに江戸時代の衣装をまとった行列は圧巻の一言です。

夜祭は、14日の夜のみの開催です。

提灯がともされた屋台が町中へ繰り出すさまは、昼とはまた違いろうそくの温かみのあるオレンジ色の明かりが幻想的です。

風情ある景観の高山の街をそのゆらゆらとうごめく屋台の明かりが街を照らしていく様は、祭りのクライマックスといってもいいでしょう。

3.秋の高山祭/八幡祭のみどころ

1600年以上もの歴史がある瀟洒な神社である桜山八幡宮は、飛騨高山の北側エリアの鎮守として昔から人々の信仰があった場所です。

そんな櫻山を舞台に開催されるのが秋の高山祭こと、八幡祭です。

こちらの祭りでも春の高山祭同様に屋台の曳き廻しを見たりできます。

秋の屋台のからくり屋台には布袋台と呼ばれるからくり屋台があります。

布袋を題材としたからくりやたいで、布袋と唐子に複雑な動きをするとても巧妙なもので、日本最高とまで言われています。

また、神社で奉納される獅子舞や江戸時代より続く飛騨の神事のひとつである闘鶏楽が見どことなっています。

囃子に合わせて鶏や鳳凰の文様の衣装をまとった人たちが鉦を鳴らします。

その鉦の音からちなんで、カンカコカンとも呼ばれています。

4.ユネスコ無形文化遺産にもなっている

祭りのみどころである屋台は、ユネスコ無形文化遺産登録されています。

お祭りがない時期は、これらの屋台は、各町内で保管されています。

秋の屋台はうれしいことに、櫻山八幡宮内にある屋台会館のほうで展示保存されていますので、祭りの時期以外でも見学をすることが可能となっています。

一度に12の屋台を見ることはできず、年に三度展示する屋台を交換しながら4台ずつ屋台を間近で見ることができます。

この屋台会館は、神社の巫女のガイド付きです。

会館内には、神社に関する資料が展示されている場所もあります。

また、飛騨の伝統工芸に関しては、併設した櫻山日光館のほうで、模型などを見ながらその繊細な技を見ることができます。

5.祭りが開催される高山市ってこんなところ

祭が開催される岐阜県高山市は飛騨地方にある都市で、冬は寒く夏はあつい典型的な高山気候な場所です。

古くから小京都としょうされる風情ある街並みが現在まで残っていて、国内はもとより海外の人からも愛される街が魅力的な市です。

今でも残る城下町や商家は、日本の原風景を残す町とまで言われるほどです。

そんな高山市では高原気候を活かし、トマト、レタス、キャベツなどの野菜栽培がおこなわれています。

また、地元野菜として特産品となっている飛騨一本太ネギ、飛騨紅かぶ、ブランド牛である飛騨牛などがあります。

飛騨グルメも高山祭を見に行く旅の際に、外すことができないものとなるでしょう。

年二回は高山祭でのんびりと過ごそう

高山祭は開催される時期が毎年決まっているため、旅行のスケジュールが組みやすいです。

ただし、旅行会社などでもツアーを組んでかなりの人が見に来ることが予想されますので、予定は早めに立てていかれるとよいでしょう。

季節が違う時期にお祭りは開催されるので、異なった風景や、新たな旬の味覚も楽しめる高山祭は、オススメの旅です。