栄養ドリンクはカフェインやビタミン、糖分や甘味料の過剰摂取に注意!

最終更新日:2017年11月7日

疲れたときや風邪気味のときなど、体力が落ちていると感じるような場合に栄養ドリンクを飲めば元気が出ると言われています。

シニア世代にも栄養ドリンクをよく飲む人は少なくありませんが、その成分は検証が必要です。

1.含まれている栄養成分

薬局やドラッグストアだけでなく、コンビニやスーパーの売場にもいろいろな種類の栄養ドリンクが売られています。

最近ではよく似た飲料として、もっと手軽にパワーが出るようなイメージで飲むエナジードリンクも多く登場してきました。

このうち栄養ドリンクの多くは医薬品または医薬部外品に分類され、エナジードリンクは効能や用法などが表示されない清涼飲料水です。

一部の栄養ドリンクも清涼飲料水に分類される製品が存在しますが、その場合は食品と食品添加物だけを原材料としているため、効果や効能を表示できないという事情があります。

栄養ドリンクに含まれている滋養成分としては、タウリンや高麗人参エキス・ローヤルゼリーなどが代表的な例です。

このうちタウリンは人体の化学工場とも呼ばれる肝臓の働きを良くする作用を持つ物質です。

胆汁の分泌を促して消化を助けるだけでなく、細胞膜の安定や神経伝達物質としての機能もあるため大半の栄養ドリンクに含まれます。

2.カフェインやビタミンの過剰摂取に注意

栄養ドリンクにはタウリンや高麗人参エキスなどの他にも、ビタミンやアミノ酸など滋養強壮に役立つ成分が含まれています。

特にビタミンB群はブドウ糖や脂肪・タンパク質をエネルギーに変える働きをしており、多く配合された栄養ドリンクほど疲労回復効果が高いものです。

これらの成分は食物からでも摂取できますが、食生活の不規則な人や栄養が偏っている人は不足しがちになります。

そのような人は栄養ドリンクを毎日飲めば不足する栄養成分を補えて健康に良いと思われがちです。

しかしながら栄養ドリンクに含まれるビタミンやアミノ酸など栄養成分の量は必要摂取量に及ばず、むしろカフェインやアルコールなどが含まれている点に注意しなければなりません。

栄養ドリンクの中には相当量のカフェインが含まれている製品が見られ、カフェインの過剰摂取による健康被害も懸念されます。

ビタミンAやD・E・Eといった脂溶性ビタミンも過剰摂取は禁物です。

3.糖分や甘味料にも問題

栄養ドリンクを飲むといかにも元気が出て疲労回復効果が得られたように感じられるのは、含まれているカフェインに覚醒効果があるのも一因です。

栄養ドリンクに含まれるビタミンやアミノ酸・タウリンといった滋養成分も長期的に見れば疲労回復効果が期待できる物質ですが、即効性があるように錯覚するのもカフェインやアルコールによる効果の部分が大きいと言えます。

一方で栄養ドリンクには口当たりを良くするために糖分が多く含まれている製品も多く、毎日飲み続けている人は糖分の過剰摂取も懸念されます。

栄養ドリンク100ml当たり10g前後の砂糖やブドウ糖・異性化糖が含まれている製品が多く、これが異性化糖の場合は脂肪肝の原因にもなります。

製品によってはスクラロースなどの人工甘味料を使って甘さを出している場合も見られます。

スクラロースは塩素を含む物質で、動物実験では有害性が認められたことで安全性が疑問視されています。

4.健康への悪影響が懸念される保存料

栄養ドリンクに含まれている成分の中でも、最も懸念されるのが保存料の安息香酸ナトリウムです。

栄養ドリンクには糖分やアミノ酸・タウリン・人参エキスなどの滋養成分が多く含まれているため、そのままだと腐敗しやすくなります。

細菌の繁殖を防ぐ目的で保存料が使われているのですが、この安息香酸ナトリウムはビタミンCと反応して有害なベンゼンを発生する物質としても知られているのです。

安息香酸ナトリウム自体にも毒性があって動物実験での死亡例が報告されており、栄養ドリンクに保存料として使用されるのは微量とは言え安全性には問題があります。

万が一ビタミンCと反応してベンゼンを生じた場合はなかなか代謝・排出されず、体内に蓄積して発がん性物質として作用する恐れも否定できません。

大半の栄養ドリンクにはこの安息香酸ナトリウムが保存料として使用されていますので、毎日のように飲むのは控えた方がいいでしょう。

5.栄養ドリンクに頼らない食生活

以上のように栄養ドリンクにも成分上のいろいろな問題があることがわかりましたが、炭酸を含む栄養ドリンクは防腐効果があるため保存料が使われていないものです。

スポーツや力仕事などで疲労が著しい場合や風邪などで体力が低下している場合に、そうした栄養ドリンクを飲んで滋養成分を補給することには一定の効果も期待できます。

いざというときには栄養ドリンクが頼りになりますが、できることならバランスの取れた食生活で疲れにくい体を維持したいものです。

大半の栄養ドリンクに含まれるタウリンはタコやイカなどの軟体動物や貝類に豊富な成分で、カツオやブリなどの魚にも含まれています。

ビタミンを豊富に含んだ野菜や果物なども含め、バランスの良い食生活を心がけていれば栄養ドリンクに頼る機会も減ります。

栄養ドリンクはあくまでも非常時に飲むものと位置づけるくらいがちょうどいいのです。

体力の衰えを感じても、栄養ドリンクだけには頼らない

栄養ドリンクは栄養失調状態の人や病中病後には滋養強壮効果もありますが、1日1本という用量が決められています。

糖分や添加物・カフェインなども多く含まれているだけに、栄養ドリンクは必ずしも健康的な飲料とは言えません。

シニア世代の人は体力の衰えを実感することも多いですが、栄養ドリンクに頼らない食生活が理想です。