切り絵は一枚の紙を切り出すことで作品を作っていきます。
黒い紙を切った作品が一般的ですが色の紙を使う作品もあります。
切った作品は、そのままシルエットでもキレイですし切り抜いた部分に和紙やセロハンなどを貼って色味を楽しむことも出来ます。
額に入れて飾ったり、栞やカードを作ってプレゼントしたり。
ガラスのライトに貼れば中の光が、より一層作品を際立たせてくれます。
同じ図案を同じように切っても、刃の入れ方ひとつで変わってくるので決して同じものは出来ません。
あなただけの「世界でたったひとつ」の切り絵を作ってみませんか?
1.必要な道具
・デザインカッター(細かい切り抜きが出来ます)
・替え刃(30°と45°がありますがお好みで)
・カッティングマット
・黒い紙(お好きな色の紙も可)
・切りたい図案
・スプレーのり
<色を入れる場合>
・ライティングボックス
・鉛筆
・細い筆
・のり(チューブに入ったのりをおすすめします)
・小皿
・折り紙や和紙、セロハンなどお好きな色の素材
カッターは普通のカッターナイフでも構いませんが、細かいものを切るにはデザインカッターがおすすめです。
切っていくうちに刃が切れにくくなりますので刃はどんどん替えましょう。
おおまかなものを切る時にはハサミがあっても便利です。
図案は自分で書いても良いですし、切り絵用の図案集も販売されていますので参考になさって下さい。
2.図案について
初めて切る時は、図柄が大きめなもので切る部分が少ないものから始めると良いと思います。
切り取る部分があまり密接していないものや大きめのものの方が、あやまって切り落としてしまうことも避けられます。
とはいえ切り落としてしまっても、裏側から貼付けるなど修正も出来ますので、まずは自分が切りたいと思うものを選んでみて下さい。
切りたい図案が決まったら反転コピーをしましょう。
出来上がりは図案とは逆向きになります。
文字を切る場合が分かりやすいかと思いますが、その文字を裏から見た字を切ると思って下さい。
そのため反転が必要です。
逆向きでも良ければ、そのままで使っても構いません。
3.切ってみましょう
反転コピーした図案の裏にスプレーのりを15〜20センチほど離して全体に吹きかけます。
図案はあとで剥がします。
切る時に紙に付いていれば良いので、べったり・しっかりとつけなくても大丈夫です。
黒い紙(またはお好きな色紙)に図案を貼ります。
カッティングマットの上に置いて白い部分を切り抜いていきます。
図案の内側・センターから外側へと切っていきましょう。
切っていくとだんだんと紙のスペースが小さくなるため細かい所が切りにくくなります。
切りにくいと思う所から先に切ります。
図案を様々に動かし、切りやすい方向へ切ってみましょう。
刃は最初と最後をしっかりと入れて下さい。
最初のうちは上手く切れず、切り残りを引っ張ってしまうことがありますが、その部分の紙がボサボサになるのでやめましょう。
キレイに切れた時には、切り抜いた部分がひとりでに飛ぶようになります。
この感覚が掴めたら切るのが楽しくなってきますよ。
また、切っていくうちに刃の先が折れたり、滑りやすくなった・切れにくいと感じた時は、すぐに刃を交換して下さい。
切れない刃を使っていると思わぬ怪我に繋がりますので、くれぐれもご注意下さい。
4.完成
切り終わったら図案を剥がします。
ゆっくりと、細かい所が切れないように丁寧に剥がして下さい。
図案が付いていた方が裏面になります。
あなただけの作品が出来ました。
5.色を入れる場合
切り抜いた場所に色を入れるもの素敵です。
色を入れる場合はライティングボックスがあると便利です。
ライティングボックスの上で切った作品を裏返し、和紙や折り紙など好きな色を裏側に置きます。
色を入れる部分の下絵より少し大きめに形を鉛筆でなぞり、それをカッティングボードの上で切ります。
小皿に少量のりを出し、筆にのりをつけます。
筆をしごいて、余分なのりを落として下さい。
のりは少量で大丈夫です。
貼りたい箇所をなぞるように薄めにのりをつけます。
切った色を貼ります。
たくさんのりを付けると表にはみ出して、せっかくの作品にのりのあとが付き汚く見えてしまいます。
スティックタイプののりでも代用出来ますが、細かい所を塗る時は上記の点に気をつけて、ご自分の使いやすい方法を見つけて下さい。
またライティングボックスがない場合は、ガラス窓に透かしたりガラスのテーブルの下からライトを当てるなど工夫してみて下さい。
6.出来上がった作品を楽しみましょう
色紙や短冊に貼って額に入れる。
好きな色の紙に貼って栞に。
ノートや日記帳の表紙に。
お気に入りのCDケースに。
カードを作ってお友達に送る。
ガラスのライトや和紙のランプカバーに貼ってみる。
ラミネートコーティングする。
それぞれ貼るものによって出来上がりが変わってきます。
たったひとつしかない作品ですので、貼り直しや失敗のないよう、よく考えて加工しましょう。
ひとつの方法として、のりで貼ったあとに水性ウレタンニス(クリヤー)を数回に分けて重ね塗りをすると、耐水にもなりますし多少の艶も出ます。
別に艶出し用の水性樹脂塗料もありますので、画材店や手芸店で探してみて下さい。
7.切り絵で世界でたったひとつの作品をつくろう
一生懸命切った作品は、とても愛着が出るものです。
どんどん、色々なものを切ってみましょう。
切り絵は何度も切ることで上達します。
刃の使い方、力の入れ方、刃の交換時期なども次第に分かってきます。
自分の切りやすい方法を見つけて下さい。
切れるようになってくると、もっともっと細かいものが切りたくなってきます。
サイズが大きなものから小さなもの、簡単なものから複雑なものまで、色々な図案に挑戦してみて下さい。