シニアはペットを飼った方が良い理由【ペット】

最終更新日:2017年7月24日

リタイア後のセカンドライフをより豊かで充実したものにするために、「ペットを飼う」という方法があります。
ここではリタイア後にペットを飼うメリット、ペットを飼った方がよい理由を紹介しましょう。

1.精神的にいやされる

老後にペットを飼った方がよい第一の理由は、なんといってもそのヒーリング効果でしょう。
人間は年齢を重ねることによってさまざまな悩みや不安を抱えるものです。

また、一日中これといってすることがないというような生活環境になってしまうと、それだけでストレスを感じやすくなるに違いありません。
若いころであれば、体を動かしたりしてストレス解消もできたでしょう。

しかし年を取って体の状態もかんばしくないというようなことになると、思うようにストレス解消をすることもむずかしくなるものです。
そんな時に心を癒してくれるのが、ペットです。

ペットはただ見ているだけで微笑ましく感じられるものですし、「かわいい」「いとおしい」という感情が自然にわいてくるに違いありません。
それが心のいやしになり、ストレスを軽減してくれます。

「アニマルセラピー」という治療法がありますが、自宅にペットがいるだけで精神的に健康になれること、
これが老後にペットを飼う最大のメリットといっていいでしょう。

2.認知症の予防になる

よくいわれることですが、老後にペットを飼うことには、認知症の予防になるというメリットもあります。
ペットを飼えば、毎日世話をしなければなりません。

例えば、「いつ、どれくらいのエサをあげた」ということを覚えていないと、正しい世話はできないでしょう。
また、ペットの具合が悪いようなら、それに対して適切な対応をする必要があります。

「すぐに病院へ連れて行った方がいいか、少し様子を見た方がいいか」というような判断をする必要が日常的に出てくるため、それだけ頭を使うようになるわけです。
また、ペットを飼えばその世話をするために体も使うようになるでしょう。

体を使うという行為も、認知症の予防に一役買ってくれるに違いありません。
さらに、ペットのめんどうを見てやらなければならないという意識が、責任感を生みます。

この責任感も認知症予防に効果があります。

3.生活にリズムが生まれる

リタイアして悠々自適のセカンドライフになったために、生活が不規則になってしまい、それが心身の健康を悪化させるというケースが少なくありません。
現役時代と違い、何時に起きて何時に寝てもかまわないという環境が、生活を不規則にしてしまいがちです。

ペットを飼うことによって、乱れがちな生活が規則的になるということもあるでしょう。
例えば、犬を飼えば、ほとんど毎日、散歩に連れて行く必要が出てきます。

特に真夏などは、昼間の散歩は控えるべきですから、朝、早く起きて散歩するということにもなるに違いありません。
犬以外のペットでも、エサをやる時間というのは決められることが多いために、それが生活のリズムを作ってくれることでしょう。

ペットの種類によっては、ケージの掃除や水槽の水替えといった「やらなくてはならないこと」がそれぞれありますから、そうした作業も生活のリズムにつながります。
生活にリズムが生まれ、不規則になりがちな生活習慣を改善してくれるというのが、老後にペットを飼った方がよい理由の一つです。

4.夫婦の会話が増える

老後の生活にありがちなのが、夫婦間の会話が減るということでしょう。
リタイアすれば、毎日夫婦でいっしょに過ごす時間は当然増えますが、多くの場合、会話は増えません。

現役時代に比べて、夫婦共通の話題が減ってしまうために、老後の夫婦生活はどうしてもコミュニケーション不足になりがちです。
そんな時、夫婦に話題を提供してくれるのがペットの存在です。

ペットはいわば家族の一員です。
つまり、新しい家族ができたのですから、その存在が夫婦間の話題にならないはずがありません。

「今日、こんなことがあった」とか、「明日はいっしょにドライブに行こうか」、「こんなおもちゃを買ってやろうか」などなど。
ペットに関する話をすることによって、夫婦間のコミュニケーションは増えていくことでしょう。

5.話し相手になる

一人暮らしの場合でも、老後にペットを飼うことには大きなメリットがあります。
その一つが、「話し相手になる」ということ。

パートナーといっしょに暮していれば、いくら少なくてもそれなりに会話する機会はあるでしょう。
しかし、老後の一人暮らしでは、人と会話をする機会はきわめて少なくなってしまいがちです。

「今日は一日中、誰とも話をしなかった」というようなケースも少なくありません。
ペットを飼えば、その状況は変わります。

先ほどもお話しした通り、ペットは家族と同じですから。
そのペットに話しかけるということも、当然出てくるでしょう。

インコなどのおしゃべりをする鳥などがもっともよい例ですが、そのほかのペットでも、飼うと自然に話しかかるようになります。
「一日中、まったく口をきかなかった」ということになりにくいのです。

話し相手になってくれ、孤独感を解消してくれるというのも、老後にペットを飼った方がよい理由です。

リタイア後はペットを飼うことを検討してみよう

ここでは、リタイア後にペットを飼った方がよい理由を5点、紹介しました。
「世話をするのに無理がない種類のペットを選ぶ」というポイントさえ押さえておけば、ペットがいた方が豊かで楽しい生活になるに違いありません。

ペットを飼おうか迷っている方は、参考になさってください。