定年後にタバコを確実に止める方法と順序、コツ

最終更新日:2017年8月11日

今、「タバコをやめたくてもやめられない」という悩みから抜け出すことができない人が増えています。
しかし、力技で無理矢理やめようとしても、ストレスになるだけで、帰って逆効果です。

タバコを確実にやめるためには、順序とコツがあります。
では、タバコをやめるためには、具体的に何をしたら良いのでしょうか。

1.「タバコをやめる」としっかり決め、周りの人にも宣言する

タバコを確実にやめるためには、「絶対にタバコをやめる」としっかり決めることが大切です。
それも、「できることならタバコをやめられれば嬉しい」という程度の曖昧な決意ではなく、「やめる」としっかり決めることが大切です。

長年タバコを吸っていると、それが習慣化されているため、曖昧な決意では不十分です。
そのくらい人間は、今までの習慣に流されてしまいやすい生き物なのだということを知っておいてください。

そのために必要なのが、強い意志です。
「タバコを絶対にやめる」と決め、決意がぐらつきそうになったら、何度もこれを自分に言い聞かせ、初心を忘れないように意識することが大切です。

それと同時に、「タバコをやめることに決めた」ということを、周囲の身近な人たちにも宣言することをオススメします。
そうすることによって、禁煙に挫折しそうになった時、誰かが力になってくれるようになるからです。

2.タバコを吸うことによって起きるリスクを心に刻み込む

タバコをやめるためには、タバコを吸うことによって起こり得る様々なリスクを、自分の心に刻み込むことが必要です。
タバコを吸うことによって、自分の体にこれだけ恐ろしいことが起きるかもしれないということを知れば、「1日も早くタバコをやめよう」という意志が強くなります。

特に、タバコを吸うことによって発症する可能性が高い「命に関わる病気」については、一通りしっかり知っておきましょう。
そうすることで、「タバコが命の危険に直結する」という恐さを心に刻むことができるようになり、「タバコをやめたい」という気持ちを生み出す効果が期待できます。

3.タバコや灰皿・ライターを全て捨ててしまう

確実にタバコをやめるためには、自分の手元からタバコに関するもの全てをなくしてしまう必要があります。
そのため、タバコはもちろん、灰皿やライターなどを、全部捨ててしまいましょう。

「もったいない」と感じるかもしれませんが、そのくらい徹底しないと、タバコを確実にやめることはできません。
自分の身近に、タバコに関するものが少しでも残っていると、「ちょっとくらいなら気休めしても構わない」という甘えに繋がり、またタバコに手を出してしまいます。

禁煙を確実に達成するためにも、勇気を出して、全て処分してください。

4.タバコをやめ始めてイライラしたら、喫煙以外の方法で気を紛らわす

自分の手元から、タバコや灰皿・ライターなどが全てなくなってしまったら、否応なく「タバコのない生活」が始まります。
しかし、今まで当たり前のようにタバコに頼り切っていた生活を真逆のものに変えてしまうのですから、最初の数日間は我慢できないくらいイライラします。

しかし、ここで踏ん張らないと、また振り出しに戻ってしまいます。
そこでオススメしたいのは、「喫煙以外の行動で気を紛らわす」ということです。

例えば、「タバコを吸いたくなったら水を飲む」という行動を習慣化させても良いでしょう。
例えば、「タバコが吸えなくてイライラしたら、外に散歩に出たり運動をしたりして、気を紛らわす」という、体を動かす気分転換もオススメです。

最初は慣れなくて戸惑うかもしれませんが、喫煙の代わりになる行動を色々試し、自分に合った方法を見つけてください。
そして、自分に合った方法が見つかったら、違和感を感じなくなるまで何度も繰り返し、習慣として定着させましょう。

5.途中で挫折しても、焦らず何度も禁煙にトライする

禁煙は長期戦になる場合がほとんどなので、途中で気がゆるんだりストレスを感じたりして、挫折してしまうこともあります。
そんな時、ついついタバコに手を出してしまい、自己嫌悪に陥ってしまう人も多くなります。

中には、1度や2度の挫折で自信をなくし、「自分には禁煙は向かないのだ」と無理矢理言い訳を作って、再び喫煙習慣が戻ってしまうケースもあります。
しかし、ここで諦めてしまっては、今までの努力が水の泡になります。

このような時に必要なのは、「気分を変えて仕切り直す」という姿勢です。
途中で挫折しても、「人間だから、たまには失敗することもある」くらいに大らかに構え、また新しい気持ちで禁煙にチャレンジしてください。

禁煙に挫折すると、焦りや自己嫌悪の気持ちばかりが先立ちますが、そのようなネガティブな気持ちに流されず、「もう1度再チャレンジすればそれで良い」と自分を励ましながら頑張ってください。

意志の力に頼ることなく禁煙にチャレンジしよう

タバコは、「今度こそやめよう」と固く決意しても、1日や2日ですぐにやめられるようなものではありません。
長年の習慣を変えるのですから、ある程度の期間が必要になるということを覚悟しましょう。

もちろん、その途中で挫折してしまうこともありますが、そこで焦ることなく、落ち着いて仕切り直し、何度でもトライしてみることが大切です。
もしどうしても1人で頑張ることに自信がなければ、禁煙外来を受診し、医師の指導の下、二人三脚で禁煙することも可能です。

禁煙は決して簡単ではありませんが、色々な方法があるので、前向きに頑張ってください。