犬を飼うということは、家族が一人増えるのと同じことと考えてください。
当然ながら、人ひとりが生活でき程度の費用がかかりますし、生活環境も整えてあげなければなりません。
ただ、愛情を持ってきちんとお世話をしながら飼えば、犬はお金では買えないような楽しくて愛おしい日々をもたらしてくれます。
1.シニアが犬を飼う時に気をつける点
犬を飼うということは、新たな命を家族の一員として迎え入れるということです。
シニアなら子育てをした経験のある人も多いでしょう。子育て中は、様々な苦労や思いがけないトラブルを受け止め、なんとか解決してきたはずです。
よって、飼えなくなったら捨てれば良いとか、病気になっても病院へ連れて行かないといった考えは止めましょう。
きちんと責任を持って犬を飼いましょう。
また、現在住んでいる家で犬が飼えるのかも冷静に判断してください。
マンションに住んでいる方の場合、犬や猫といった飼育が禁止されていませんか?
もし禁止されているのなら、どんなに可愛らしい犬と出会っても、残念ながら犬との暮らしは諦めましょう。
無理して飼っても、近所から鳴き声で苦情が出たり、散歩に連れて行く姿を見られて不動産屋さんに苦情が届けられたりして、飼えない状況に陥ってしまうかもしれないからです。
よって、犬を飼おうか迷ったときは、自分の家の状況をきちんと見極め、そして経済的なことも視野に入れて検討してください。
2.犬の健康管理
犬を迎え入れたら、その犬の健康管理も怠らないようにしてください。
食事は塩分を抜いた食事を与え、栄養バランスも考えるようにしましょう。
昔は、犬には冷やご飯にお味噌汁をかけたものや、人が食べた残り物を与えていた家庭も多くありました。
しかし、現在では犬を飼っている家ではドッグフードを活用しています。
人が食べた残り物では塩分が高くなりますし、栄養に偏りが出てしまうからです。
また、ドッグフードにも様々な種類が登場していて、その犬の健康状態に合わせて食事が提供できるようになっています。
そして、水分補給も忘れてはいけません。
清潔なお水を飲みたいときに飲めるような環境にしてあげましょう。
そして、夏場などはエアコンをつけ、犬が熱中症にならない配慮も必要です。
犬を迎えるということは、家族が一人増えるのと同じことだと考え、様々なところに注意を払ってください。
3.犬のしつけ
可愛い犬に嫌がるようなことをするのは可哀そうだからと、しつけをしない飼い主を見かけることがあります。
しつけは、その犬が人間社会で生きていくために、最低限できなければならないことを教えることです。
また、しつけをするということは、様々な危険から犬を守ることに繋がります。
よって、しつけがされていない犬は、逆に可哀そうだと考えてください。
まず、犬のしつけで行って欲しいのが、名前を覚えさせるということです。
犬が名前を覚え、呼ばれたら反応するようにしつけておくと、道路に飛び出したり、危険なところへ足を踏み入れるのを防ぐことができます。
名前を覚えさせるには、まず、犬の名前を決めてください。
そして、名前を呼んで反応したら、ご褒美を与えるようにします。
犬に対するご褒美は、おやつをあげる、過剰なまでに撫でてあげるといったことです。
4.犬の予防接種
犬を飼うときには、様々な予防接種を受けさせてください。
予防接種を受けさせておけば、様々な感染症から犬を守ることができます。
まず、犬を飼ったら狂犬病ワクチンは必ず受けなければなりません。
このワクチン接種は法律で義務付けられているもので、犬の月齢が3か月になったら1年に1回受けさせます。
また、任意接種ですが、受けておいたほうが良いワクチンがあります。
ジステンパーウイルス感染症を防ぐワクチン、パルボウイルス感染症を防ぐワクチン、アデノウイルス感染症を防ぐワクチン、犬伝染性肝炎を防ぐワクチン、ノンコアワクチンなどです。
たくさんのワクチンがあるので、獣医師と相談しながらワクチン接種を進めていくと良いでしょう。
5.犬を飼うにはお金がかかる
犬を飼うには、お金が大変かかります。
家族が一人増えるのですから、当然といえば当然のことです。
さらに、犬には保険が効きませんから、病気になると多額の治療費が必要になります。
さらに、犬を飼うとなれば、犬小屋が必要になりますし、室内犬ならトイレも買い揃えなければなりません。
様々な予防接種も受ける必要がありますし、ドッグフード、そしてドッグフードを入れる食器なども揃えてあげる必要があります。
また、犬を飼うには畜犬登録費用がかかります。
犬の生活費も必要です。
食費、おやつ代はもちろんのこと、室内犬ならトイレに敷くシーツも必要になりますし、ストレス解消につながるおもちゃも必要です。
お散歩するにはリードが必需品ですし、蚊対策として洋服も着せなければならないでしょう。
病気になれば人間よりも高額な治療費がかかります。
家族が一人増えるのですから、費用はかかることを念頭に入れてください。
シニア世代が犬を買うときに気をつけたいポイントとは
犬を飼うときは、責任を持って飼いましょう。
飼えなくなったからといって捨ててしまうといったことは、絶対にやってはいけません。
しつけのこと、予防接種のこと、住環境のこと、そして食事のことなど、様々なことに注意を払いながら良好な関係を保ってください。
家族の一員として愛情を持って犬を迎え入れれば、犬はその愛情にしっかりと答えてくれます。