サラリーマン社畜に生きがいは無い!?定年後シニアのセカンドライフは自分の好きに生きられる貴重な時

最終更新日:2017年12月7日

「サラリーマンの生活と生きがいに関する調査」(年金シニアプラン総合研究機構)によると、生きがいを持っている人は5割未満!

この調査によると、サラリーマンの5割強は生きがいもなく、時間的ゆとりも経済的ゆとりも無い。しかも精神的ゆとりや友人・仲間すらないということです。
我々定年後シニアの現役時代も、仕事自体にだんだん生きがいを感じられなくなってきていました。これは仕事の分業化が進み、自分の仕事の全体像や社会的意義が見えなくなって来ているためでしょう。

今回のこの調査で仕事が生きがいだというサラリーマンは過去最低の18.0%、3回前の調査では32.5%でしたから劇的な環境変化や価値観の変化が見てとれます。
昔(30代から40台半ばくらいの時)は私も仕事が生きがいでした。当時は仕事に燃え、会社の目標が自分の目標と重なっていました。会社の売上も年々伸びていましたから働きがいもありました。給料も毎年上がっていきましたしね。

今思えば、この時期は幸せな時期でした。子育ては大変でしたが、子供が学生から中学生になっていき、成長を見守るのは苦しみでもありましたが未来への希望がありました。妻もまだまだ若かった。家族旅行の思い出もたくさんあります。いろいろな意味で、家族の成長段階だったのでしょう。その子どもたちも無事成長し、大学を卒業、就職し、家を出ていきました。私も出向や窓際族の憂き目も見ましたが、なんとか定年までたどり着き、退職しました。

仕事のおかげで家族とある程度楽しく生活でき、教育も出来、家や車も持てました。仕事にも多少の生きがいを覚えた時期もあり、それなりに幸せなサラリーマン人生だった気がします。

少子高齢化社会化、未婚社会化で家族が生きがいという人が激減

家族との生活が生きがいそのものだった私たちと、今の若い世代は大きく考え方が違うようです。今や4人に1人が生涯未婚だそう。先程の「サラリーマンの生活と生きがいに関する調査」によれば、子ども・孫・親などの家族・家庭が生きがいだと回答した人は36.3%。(前回調査のときには45.1%)。逆に、ひとりで気ままに過ごすことが生きがいだと言う人が過去最高の17.5%もいます。
しかし、ひとりで気ままに過ごすことが本当に生きがいいなるのでしょうか?生きがいは、何かで人と関わった時に生まれるものだと思います。

もちろん家族との生活が生きがいだと言うことは、逆に大きな軋轢を生むこともあります。親はどうしても子供に過大な期待を抱きがちです。あれをしてはダメ、これをしてはダメと規制し、もっと勉強しなさいと親は言いがちです。干渉があまりにも度が過ぎると、子供は自由を奪われ親の期待の重さに押しつぶされてしまいます。子供はあくまで一つの別人格であり、いずれ独立していく存在なのを忘れてしまうのですね。子供を自分の生きがいにするのは、ほどほどに止めておくべきでしょう。これは頭でわかってはいてもなかなか本当にはわからないことですし、わかりたくないのかも知れません。

趣味やスポーツなどのわかりやすい生きがいから多様化の時代へ

「サラリーマンの生活と生きがいに関する調査」によると趣味が生きがいの人は46.7%と多いのですが、減少傾向(前回調査52.1%)にあります。野球観戦やゴルフのようなわかりやすい趣味がほとんどだった時代は終わりました。趣味も多様化し、細かくセグメントされてきたのです。どちらかと言うと、マニアックな趣味が多くなって来ていますね。マニアックな趣味になればなるほど、サラリーマンが職場で公言するのがはばかられるようになります。外での仲間も中々出来ない。すると、あまり堂々と生きがいだとは言いずらい感じもしますね。

それならボランティアなんかが生きがいになりそうですが、「サラリーマンの生活と生きがいに関する調査」によると参加率や参加意欲も減っているとのこと、どうやらボランティアはサラリーマンの生きがいにはなり得ていないようです。

お金をかけない趣味は生きがいになる!?

旅行や買い物が生きがいだと言う人も結構多いです。海外や日本の名所は数限りなくありますし、そこでの買い物にはまり、生きがいを感じる人も多いですね。但し、これには大きなお金がかかります。しかも、ある程度旅行にはまると、みんながあまり行かないところに行きたくなります。秘境とか島とかなどですね。すると、今まで以上にお金がっかかっていきます。最早、普通の場所への旅行では生きがいを感じなくなるのです。もっともっと刺激をと求めだします。まるで薬中ですね。

そうならないためには、お金のかからない趣味を持つことです。例えば、今盛んな街歩きとか。ほとんどお金はかかりません。街を歩きながら、その町の歴史や生活、建物などに関心を持つことで、街歩きの趣味はどんどん深まっていきます。また仲間もできやすい。街歩きの後、お茶したり、一緒にお酒を飲んだりしながら、親交を深めることも出来ます。

生きがいは精神的健なものの方が長続きして、充実する!

定年後シニアのセカンドライフで大事なことは、健康、仕事、そしてお金とよく言われます。お金の問題はきちんと定年まで働いて、その間にある程度の貯蓄ができれば、何とかなります。定年後はアルバイト収入があれば年金支給まで食いつなげます。その後は年金がある。

問題は、生きがいを持ち、心身ともに健康に過ごせるかどうかです。仕事が無くなった時に、何か楽しんでやることがあるかどうかです。毎日朝からテレビ三昧ではあっと言う間に足腰が弱ります。3年もそんなことを続ければ、もう歩けなくなるのはすぐです。しかも、昼間からお酒を飲んだりすると、もう大変です。心身ともに劣化し、寿命が激減します。

サラリーマンは現役の内に会社とは全く関係のない趣味や楽しみを見つけ、それを継続することです。そこで仲間を作り、孤独から逃れることです。そこには必ず、生きがいの芽が育ちます。