認知症やボケを防止に役立つ食べ物【食品】

最終更新日:2017年8月22日

歳をとると気になってくるのが、認知症などのボケてしまうリスクです。
これを防ぐために気をつけるべきなのが、毎日の食事です。

何を食べようかと思った時にボケ防止に役立つ食べ物を知っておくと正しい選び方ができるようになります。

1.魚

最近注目されている脳に良い食べ物の代表が、魚です。
特にマグロ、サンマ、イワシ、ブリ、アジ、タラ、ニシンなどはブレインフード(脳の食べ物)と呼ばれています。

脳を活性化させるのに役立つDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含んでいるのです。
DHAはオメガ3脂肪酸の一種で、特に脳に良いと言われているのがDHAです。

脳は代謝が活発で、常に細胞が生まれ変わっています。
脳の60%は脂肪でできているので、脳に良い脂肪を食べていると健康的な脳になっていきます。

逆に、脳に良くない脂肪をたくさん摂っていると不健康な脳になります。
オメガ脂肪酸は脳にとって特に大切な脂肪です。

摂取量が少なくなると記憶力や注意力が落ちてしまい、認知症以外にもうつ病などの精神的な病気になりやすくなると言われています。
健康的な脳には大量のDHAが含まれていることがわかっています。

DHAには神経細胞間のコミュニケーションをスムーズにする働きがあります。
ものを覚えたり学習するの認知機能が働いている時には脳の一部分だけしか働いていないわけではなく、様々な領域が繋がって情報の受け渡しをしています。

この神経細胞間のコミュニケーションを円滑にする潤滑油の役割を果たしているのがDHAです。
ボケ防止のためには、肉ではなく魚を積極的に食べるようにするのがオススメです。

2.オリーブオイル

和食と並んで健康的な食事と認められているのが、イタリア料理やスペイン料理などの地中海料理です。
魚介類・野菜・フルーツやナッツなどの食品をバランスよく含んでいます。

地中海料理を食べる人たちには、アルツハイマー病になる人が少ないと言われています。
地中海料理をそこそこ食べているだけでも軽度の認知症になるリスクが17%低下して、常に食べているとリスクがほぼ半分になるそうです。

中でも、ふんだんに使われているオリーブオイルがアルツハイマー病のリスク軽減に役立っていると考えられています。
オリーブオイルを口に含んだ時、喉の奥にピリリとした刺激を感じることがあります。

この刺激をもたらしているのはフェノール類のオレオカンタールという成分です。
この刺激物質は、認知症やアルツハイマーの原因となるアミロイドβプラーク(オリゴマー)を脳から追い出す、酵素やタンパク質を作り出すのを促してくれます。

つまり、ボケてしまう原因になる物質を排除してくれる成分ということです。
さらにオリーブオイルは抗酸化作用も強く、酸化ストレスからも体や脳を守ってくれます。

酸化ストレスは脳神経細胞を死滅させてしまう原因になりますが、これを防いでくれる効果も期待できます。
この恩恵を受けるためには、1日におよそ大さじ3杯(約45g)のオリーブオイルを摂取するといいです。

日本人にとっては大さじ3杯のオリーブオイルは結構多いと感じられるかもしれません。
なるべく色々な食材にかけて食べるように心がけると、認知力をキープできる可能性が高くなります。

3.カレー

インド人にはアルツハイマー病になる人が少ないと言われています。
その理由として、カレーに使われているターメリック(ウコン)が認知力を維持するスパイスとなっているのではないかと考えられています。

ターメリックを黄色にしている色素はクルクミンと言って、これは脂肪や油に溶けることができる親油性があります。
前述のように脳の60%は脂肪でできています。

脂肪はつまり油です。
親油性があるクルクミンは、血液脳関門という限られた物質しか通過することができない脳の関所を通り抜けることができます。

そして、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβを脳から掃除して、さらにオリゴマーの毒性を低くして神経細胞を守ってくれるという研究結果が出ています。
特にカレーが脳に良い食べ物だという理由は、カレーにはグローブ、シナモン、ナツメグ、クミンシード、ペッパーなどの様々な食品の中でも抗酸化力がトップクラスの食品がブレンドされているからです。

クルクミンも抗酸化力が高い物質で、凶悪な活性酸素であるヒドロキシラジカルという物質も除去してくれます。
アジア人を対象にカレーの消費量と認知力の関係を調べた実験では、半年に1回未満の人よりも1ヶ月に1回以上カレーを食べる人は、50%も認知症になるリスクが減ったという結果が出ています。

最低でも月に1回カレーを食べるようにするといいです。

食べ物を見直してボケを防止しよう

毎日の食事を見直すだけでも、ボケてしまうリスクを減らすことができます。
好きなものを好きなように食べている人は、今後の脳機能のことも考えて食べ物を選んでみることが大切です。