オーロラを見て太陽風と地球の大気の交流を体験

最終更新日:2017年10月18日

空に美しい光を放ち、ゆらめく神秘的なオーロラ。

人生で一度は見てみたい自然現象です。

ただ日本に住んでいると見ることはなかなか難しく、北米、北欧などの海外に旅行をして見に行く必要があります。

どういった場所が鑑賞に向いているのか、また現地での鑑賞の仕方などを紹介できればと思います。

1.オーロラとは何か

そもそもオーロラとは一体何なのでしょうか。

オーロラは太陽から発せられた太陽風というプラズマの粒子が地球の大気とぶつかって光を放つ自然現象です。

またその粒子が衝突を繰り返すことで、カーテンのような形になったり、ゆらめいたりして現れるそうです。

またその粒子は地球の磁力によって、北極や南極などの極地に近い場所に集まってくるため、北米や北欧などといった北の地方でよく発生が目撃されます。

中でもオーロラ帯というオーロラがよく観測されるエリアがあり、そのエリアの中に入る町が鑑賞に向いています。

2.オーロラを見ることが出来る条件

オーロラを見ることが出来る条件としては、空気が澄んでいて天気が良いこと、町の灯りや障害物などがなく、暗い場所であることが大切です。

また太陽と関係している自然現象のため、太陽の活動が活発であることも重要ようです。

鑑賞においては、冬12月から3月あたりが、どこの地域もベストシーズンとされています。

理由としては、冬の期間はどこも日照時間が短く、早い時間から長時間でオーロラの鑑賞にチャレンジが出来るからです。

よく、オーロラは冬にしか発生しないと勘違いをされていますが、オーロラは一年中発生しており、鑑賞にあたって気温は実は関係がありません。

ですので夏の間でも、天候など先にあげた条件が良ければ見ることは可能です。

実際カナダなどは夏の8月中旬から9月下旬にかけても、鑑賞するのに適したシーズンとされています。

3.オーロラが見られることで有名な場所

オーロラが見える場所は色々あります。

人気な場所としては、カナダのイエローナイフやアラスカのフェアバンクスです。

ヨーロッパに比べると北米の方が天候が安定しており、高い鑑賞率というのが人気の理由です。

もちろん、ノルウェーやスウェーデン、フィンランド、アイスランドといったヨーロッパの様々な場所でも見ることが可能です。

ただ、個人旅行ではオーロラを見るのは難しいです。

オーロラが見えるのは、人気がなく暗い場所なので、鑑賞スポットへのアクセスが個人では出来ないこと、また現地はマイナス30度近くなるので、防寒用の装備を準備するのも大変です。

これらの場所は旅行会社がオーロラ鑑賞ツアーを組んでおり、日本人に向けたものが沢山ありますのでそちらを利用してください。

例えばカナダのイエローナイフのツアーですと、現地に住む日本人スタッフがおり、日本語で全てサポートもしてくれます。

鑑賞エリアへのバス送迎もしてくれますし、鑑賞に耐えられるための衣服や、現地での食事なども全て手配してくれるので、安心して参加をすることが出来ます。

4.現地での鑑賞方法

オーロラは場所柄、気温はマイナス10度、場所や季節によってはマイナス30度の中で鑑賞をしなければなりません。

また暗い場所でないと見れないので、鑑賞の時間帯も深夜が中心となります。

ロッジやテントの中で寒さをしのぎながら、オーロラが出てくるのを待ち、鑑賞を続けます。

オーロラは現れるまで時間がかかることも多く、また見える時も少しずつ現れるので、外の寒さとの戦いは大事なポイントとなります。

ずっと外で見続けるのはやはり難しいので、オーロラが出始めてからも、建物に出たり入ったりを繰り返して、気長に鑑賞を続ける必要があります。

カナダのイエローナイフの場合は、オーロラヴィレッジという日本人スタッフが運営している施設があります。

鑑賞スポットには、先住民が利用していたティーピーといわれるテントがあり、テント内には暖房、軽食なども運営側が用意してくれています。

テントの中は快適ですので、長時間の滞在でも楽しめます。

5.現地での鑑賞率

一般的なツアーですと、現地で三泊四日程度滞在するものが多いようで、何度も鑑賞にチャレンジすることにより、見ることが出来る可能性は高くなります。

もちろん天候や季節にもよりますが、北米地域はかなり高い確率で見ることが出来るようです。

ただやはり自然現象のため、運に左右される部分もあります。

参加者の中には一週間滞在したが、天候が悪く一度も見ることが出来なかったという方も残念ながらいらっしゃるようです。

ですのでオーロラを見る確率を少しでもあげるためには、旅行前の情報収集が大切になってきます。

オーロラ鑑賞ツアーを行なっている会社には、ホームページに直近のオーロラの観測の有無を記載しているところもあるので、そちらを事前に確認すると良いでしょう。

先ほどから何度か登場している、イエローナイフにあるオーロラヴィレッジのホームページには、写真でオーロラの観測結果を載せているので、イメージがしやすいかと思います。

体力・体調と相談しながら、オーロラを見に行こう

日本に住んでいると目にする機会もなく、何となくオーロラは見るのが難しいもの、と敷居が高くなってしまいがちです。

ただ場所や時期を選び、準備をして臨むことで、オーロラは安全に確実に鑑賞することが出来ます。

深夜にのんびりとお茶を飲みながら、オーロラを待つのはなかなか楽しいですし、見ることが出来た時の感動は、言葉では言い表せません。

オーロラに興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。