四日市工場夜景(三重県)はシニアでも安全に最近ブームの工場夜景を楽める!

最終更新日:2017年11月6日

最近、工場をただの作業場ととらえるのではなく、工場独特の建築体形に「美」を見出して鑑賞することが人気となっています。

工場は、ある作業目的に対して、徹底した効率で操業できるように、機能を前面に出した姿をしています。

その独特の姿を、一種の機能美として評価されるようなりました。

また、工場には安全上たくさんの照明が設置されています。

工場が集まった地域は、それが光の海となって美しい夜景となっています。

全国の工場夜景を集めた写真集も、店頭に並べられるようになって、人気は熱心なファンから一般にも広がりつつあります。

四日市工場夜景とは、三重県四日市市にある、石油化学コンビナート群の夜景を指します。

「日本大五工場夜景」の一つとして、人気スポットになっています。

1.なぜ工場が「美しい」?

三重県四日市市というと、頭をよぎるのは「四日市ぜんそく」という言葉です。

若い世代には、すでに教科書の中の話となっていますが、問題化した1960年~70年前半を知っている人は、すぐに思い出すことでしょう。

工場から排出する煙が有毒で、周辺に住む人々の体に深刻な悪影響を与えました。

実際には大気汚染だけではなく、水質汚染もありました。

現在も認定患者は440名ほどおり、まだ完全に問題が解決した訳ではありません。

工場の周りは汚い、空気が悪い、仕事をするところであって、用がなければ近寄らない場所、そんなイメージがありました。

しかし、問題後の対策によって、工場周辺の環境の正常化が図られました。

現在では、工場に対する悪いイメージは消えつつあります。

工場を「美しいもの」と公言できるようになったのも、この環境問題を解決した結果であるといえるでしょう。

健康への悪影響を食い止めただけでなく、新たな価値観を生み出すこととなったのです。

2.四日市工場夜景の特徴

四日市工場夜景のメインは、石油化学コンビナートです。

日本で最初に建設された石油化学コンビナートです。

コンビナートとは、ロシア語で「連結する」という意味の言葉です。

独立した工場が点々と建設されたのではなく、文字通りパイプ等によって各工場が繋がっています。

工場はそれぞれの企業が管理していますが、必要な素材が他社の工場からパイプを通ってやってきます。

コンビナート内にある四日市港から素材の荷揚げ、石油精製、精製後残ったものを使っての再生産などの一連の作業を効率よくできるように、一つの集合体になっているのです。

コンビナート群は第一から第三まで3つあります。

四日市工場夜景はその密集度が高く、夜景も光と光が詰まっているので見ごたえがあります。

また、四日市港や、タンカーなど船舶が往来する伊勢湾、果ては対岸の愛知県や中部国際空港(セントレア)も美しい夜景の一つとなっています。

3.初心者は「クルーズ」で楽しもう

オススメは、「夜景クルーズ」です。

工場夜景の人気を受けて、2010年から運行されるようになりました。

最も美しいと言われる、日が暮れてコンビナートの照明がぽつぽつと付き始める時間の景色が見られるように、まだ明るいうちに出航します。

もちろん、陸上では見られない角度でコンビナートを鑑賞できます。

さらに、コンビナートで働いていた人が案内人として、詳しい解説をしてくれます。

時間は60分と90分があります。

60分ですと、小さな船に救命胴衣を着けての鑑賞になりますので、できれば観光船で、船内からも、船の展望デッキからも鑑賞できる90分がオススメです。

90分ですと、四日市だけはなく、隣の川越町にある中部電力川越火力発電所まで回ります。

集合場所は四日市港埠頭ビルです。

電車でお越しの方は、無料バスが近鉄四日市駅、JR四日市駅から出ていますので、こちらを利用すると便利です(予約時に利用するかどうか伝えること)。

車の方は無料駐車場がありますので便利です。

クルーズは基本的に毎週金曜日、土曜日に運行されています。

60分プランは、大人1人3、900円、90分プランは4、900円です。

日にちによって運行しているプランが変わっていますので、詳しくはインターネットで検索すると、正確な日程がわかります。

平日にぐるっと回りたいという方は、タクシーになりますが、見どころを回ってくれるプランがあります。

また、近鉄で四日市に来る方は、季節限定にはなりますが近鉄電車とクルーズ料金のセットプランが販売されていることがあります。

ご都合に合わせて利用されてはいかがでしょうか。

4.じっくりと夜景を楽しみたい方は

クルーズでもいいですが、じっくりと夜景を楽しみたい方には、いくつかのポイントがありますので、行ってご覧になるのが一番です。

また、写真愛好者にとって、美しい被写体はとても魅力的な存在です。

ポイントについては、インターネットで「四日市 夜景」と検索すると、数々のポイントから撮影された写真が出てきます。

その中から、行きやすい場所をご紹介します。

コンビナートをまじかに見ることができるのは、「霞ヶ浦緑地」です。

四日市北部にあり、プール、ドーム、体育館、野球場、弓道場、ヨットクラブなどあり、海に面しているところから、市民の憩いの場として親しまれています。

海に面している歩道が長く、さらに対岸はコンビナート群ですので夜景がよく見えます。

一番良いのは、公園内にあるドームそばの歩道から見る夜景だと言われています。

夜景を楽しむカップルもいますが、釣りをしている人もよくいます。

霞ヶ浦緑地より少し北に行くと、四日市港ポートビルという建物があります。

そこの14階が「うみテラス14」という展望室になっています。

地上90メートルから四日市港を見渡すことができ、広く夜景を見るのはもってこいの場所です。

建物の中からの見学なので、寒い時期でも快適に夜景を見ることができます。

普段は午後5時までの開館ですが、土日祝日は夜9時まで営業しています。

入場料は大人1人300円ですが、中学生以下は無料です。

夜景だけではなく、昼間の展望台も、働くトラックの見事な動きも鑑賞できて面白いです。

少し海辺から離れますが、四日市コンビナート全体を見たいという方は、垂坂公園をオススメします。

垂坂公園は緑豊かな公園で、展望台は夜景スポットとして有名です。

海辺から離れることで、道路を走る車のライトや、田園地帯を走る近鉄電車も一緒に見ることができ、四日市の生の生活を感じることができます。

さらに、伊勢湾や対岸の愛知県の光、セントレアから近いことから飛んでいる飛行機のライトもよく見えます。

5.四日市で夜景を見る時の注意点

四日市市は車社会です。

公共交通機関もある程度ありますが、全体的に行動するにはほとんど役に立っていないのが現状です。

夜景ポイントの中には、駐車場スペースが全くない場所もあります。

そういった場所には交通機関もほぼないので、タクシーを利用するしかない場合もあります。

また、車社会であるのにも関わらず、道路整備は非常に貧弱です。

幹線道路の数が圧倒的に少なく、朝晩のラッシュ時は、ほとんどの幹線道路は渋滞して動きません。

コンビナートに近い国道23号線、1号線はもちろん、市内の幹線道路も車で一杯です。

夜景を見る際は、日が明るいうちから行動するのがいいでしょう。

平日夕方5時前後~7時までは渋滞しているので、車で移動する際は注意が必要です。

また、四日市は冬になると風が大変強くなります。

西の鈴鹿山脈から吹き降ろす「鈴鹿おろし」が強く、自転車に乗っている人をも吹き飛ばすこともまれにあります。

写真撮影には、三脚はしっかり固定して飛ばされないように注意してください。

また、体温調節には十分に気を付けてください。

工場周辺は、ゆっくり休憩できる店も少ないです。

公園内ならトイレや自動販売機がありますが、ない場所はあらかじめコンビニなど周辺にあるかどうか調べておきましょう。

四日市の夜景を楽しむには、クルーズやスポットを巡るだけではなく、ただ通過するだけでも見ることができます。

国道23号線はコンビナートに隣接していますし、JR線は23号線の西隣を走っています。

通過する機会がありましたら、東側に注意して景色を見てください。

その際車を運転している方は、安全に気を付けてください。

四日市工場で最近ブームの工場夜景を楽しむ

工場夜景を楽しむことは、最近になって広まりました。

しかし、最近の動きということもあって、観光客に対して対策が万全といった訳ではありません。

知らずに入ったところが立ち入り禁止区域だったり、真っ暗で歩いていたら海に落ちる手前だったとか、危ない場合もあります。

コンビナートは危険物を取り扱っていることが多く、一般人が入れるところは限られています。

むやみに工場群に入るのはやめましょう。

コンビナートから離れても、十分に夜景を楽しめる場所はあります。

時間に余裕をもって、安全に鑑賞したいものです。