アメリカンショートヘアはイギリスの「ブリティッシュショートヘア」を祖先とし、17世紀アメリカに入ってきた品種と言われています。
猫の種類の中でもアメリカンショートヘアは長年大変人気の高い猫です。
ペットショップでもよく見かけるポピュラーな猫ではないでしょうか?ここではアメリカンショートヘアの特徴について深く掘り下げてまとめていきます。
1.アメリカンショートヘアの性格
明るく人懐っこい性格です。
環境への適応能力も高いため家族や他の動物を飼っている場合でも仲良く暮らすことができます。
子どもには遊び相手として、ご年配の方には落ち着いた従順さをみせてくれます。
やや独立心から家族以外の者には警戒する場合もあります。
また狩りを得意とし好みます。
性格が素直でしつけもしやすいことからも飼いやすい猫の種類といえます。
2アメリカンショートヘアの長所
名前の通り短毛であり、お手入れが楽です。
猫は自らの体を舐めて毛づくろいをします。
舐めたことにより飲み込んだ毛がおなかの中でかたまります。
通常であれば胃から腸を通り排泄されますが、体内に入る毛の量が多いと、胃の中でもつれてかたまり大きな毛玉となってしまい、吐き出せずに胃腸を悪くする原因となってしまいます。
アメリカンショートヘアは、抜け毛・生え変わりの季節である春過ぎと秋に定期的なブラッシングをすることで毛玉ができてしまうことを防げます。
また、アメリカンショートヘアの毛色は様々あり、メジャーであるシルバーの縞模様を含め70種類以上と言われています。
交配を繰り返したことでたくさんの毛色、瞳の色のアメリカンショートヘアがいます。
赤茶の縞模様や、ブルーの色合い、また単色の種類も認められており、個性が出やすいのも長所といえます。
上記にもあるようアメリカンショートヘアは種の交配を非常にたくさん繰り返しているため、遺伝子疾患は比較的少なく平均の寿命も約15年と他の猫の種類に比べ長生きの猫です。
家族とともに過ごせる時間が長いことが一番の長所といえるのではないでしょうか?
3.アメリカンショートヘアの短所
アメリカンショートヘアは運動量を多く必要とする猫です。
運動不足であったり、栄養過多になると容易に太りすぎてしまう傾向があるため、健康管理には注意が必要になります。
室内で飼育する場合にはキャットタワーを設置するなど、より体を動かせる環境をととのえましょう。
おもちゃでも遊んであげる機会を多くつくり運動量を補えるような飼育が必要です。
また病気には強く、体系もがっしりとしている種類ではありますが、肥満が原因の疾患などに注意が必要です。
主な疾患に「糖尿病」「関節疾患」「多発性のう胞腎」があります。
「糖尿病」は、人間と同じく生活習慣からおこる疾患です。
先天的な要因もありますがストレスなども起因します。
食生活、運動にはやはり注意が必要です。
「関節疾患」は、運動不足、栄養過多による体重増加により、関節に負担がかかる病気です。
発症すると痛みにより遊んだり運動することを嫌がってしまい更なる悪循環をたどってしまいます。
「多発性のう胞腎」は、腎臓内にのう胞が形成され、慢性腎不全まで進行すると命をも脅かす疾患です。
アメリカンショートヘアやペルシャ系の猫、スコティッシュフォールドに多くみられる遺伝性のものであり、親猫どちらの遺伝子にも異常がある場合は約50%の確率で遺伝するとされています。
有効な治療法がないため、リスクが高い場合は生後6か月~2歳の間に検査を複数回行うことが大切です。
アメリカンショートヘアは体重増加しやすいことから普段の飼育にも気を使ってあげることが大事ようです。
4.アメリカンショートヘアの価格
子ネコの値段で平均10万円~15万円ほどです。
月齢が低いほど高価になるようです。
生後1年ほどになると7万以下の場合もあります。
遺伝的な疾患もあるため、値段が低い場合はお店やブリーダーさんに理由を聞いてみるのも良いでしょう。
アメリカンショートヘアは人気の種類であるためブリーダーの数も多く、一般的に価格設定は高くありません。
また毛色、体型、血統などでも値段に影響する場合もあります。
根強い人気のアメリカンショートヘア
いかがでしたか?飼育もしやすいだけでなく、見た目にもとっても愛らしいアメリカンショートヘア。
特徴をみると人気の高い猫である理由がわかります。
適応能力も高いため、明るく活発な猫を家族に迎えたい方、猫を可愛がったりまったりとした生活を望む方、たくさんの方にオススメのできる猫のようです。
食生活や運動には気を使って飼ってあげる必要もありますが、動物を飼うことによって家族の心と体の健康もより良い方に向くのではないでしょうか?
猫は人に癒しであったり、楽しい時間を与えてくれます。
たくさんの愛情を注いで、アメリカンショートヘアとの素敵な生活を楽しんでくださいね。