定年後のペット!愛犬が快適に夏を過ごせる飼い方と注意点

最終更新日:2017年9月26日

夏は毎日暑い日が続きます。
人間にとっても夏は嫌なものですが、犬も同様に暑さを感じています。

そして、正しい対策を取ってあげなければ、犬も体調を崩してしまう恐れがあります。
犬が快適に夏を過ごせる方法を知っておきましょう。

1.愛犬がいつでも水を飲める状態を保つ

暑い夏場にとにかく大切なことは、水分補給です。
これは人間も犬も同じです。

犬は、水を飲んで体温調整しているので、とにかく水をこまめに飲める状態を保っておくことが大切です。
人間が自分の意志でいつでも飲み物を手にできる状態と同じように、水を飲めるようにしてあげる必要があります。

どのような場合においても、第一に夏場は水を用意することを忘れないようにしてあげましょう。
外出する際にも、出かけている間は水がなくならない分量を飲めるようにしておくことを心がけなければなりません。

犬は一度に水をたくさん飲むので、少し水が出てくるような水入れのタイプではなく、口を丸ごと入れて飲めるタイプの水入れにしてあげてください。

2.愛犬に氷や冷たい水を与えない

暑いときに水を飲むことが犬にとって重要であることは、上記に書きました。
しかし、一点だけ注意することがあります。

それは、冷たすぎる状態で水をあげることや、氷をそのまま与えることです。
少しでも涼しくなって欲しいからといって、冷たいものを与えたくなるのが飼い主の心情であると思います。

しかし、犬にとって、冷たすぎる状態で水を飲むことは、却って逆効果になってしまいます。
犬は、水の量を飲むことで体温の調節をしています。

人工的に作り上げられた冷たさは、犬の身体に悪影響で下痢などの症状に繋がってしまいます。
嬉しそうに冷たい水を飲んだり、氷を喜んで食べたりするからと言って安易に与えないようにしましょう。

3.愛犬の毛をカットしてはいけない

次に、犬の毛についてです。
犬を飼っている人であれば、誰しもが季節の変わり目に犬の毛が抜け代わる様を知っているはずです。

これは、わざわざ人間が手を加えずとも、犬が自分自身で季節に対応するために自力で季節という環境に適応しようとしている現れと言い換えることができます。
犬なりに夏の暑さに対応できる毛量にしていることを忘れてはいけません。

万が一、毛をカットしてしまうと、犬の適応を狂わせることになってしまいます。
暑い夏でも犬の毛皮は、紫外線から皮膚を守る役割や、地面からの照り返しを防ぐ役割を持っています。

確かに、暑そうに見えてしまいますが、もやみに毛をカットしないようにしましょう。

4.愛犬のために、風通しのよい場所を作ってあげる

犬は、家の中でも人間よりもはるかに床に近い場所で日々を過ごしています。
家の中で、天井と床の間では、気温や風の流れが違うのは有名な話です。

同様に、人間と犬が家の中で過ごしている環境も少なからず違います。
そのため、犬なりに家の中で涼しい場所を探しており、居心地のいい場所を持っているものです。

犬なりにお気に入りの場所を見つけてもらうためには、なるべく風通りがいい場所を作ってあげた方がいいです。
また、午前と午後によって、太陽の変化で日の当たり具合なども、考慮してあげる必要があります。

風通しがよく、日差しの当たりにくい場所であれば水の温度も一定に保てるので、近くに水をおいておくといいでしょう。

5.愛犬の居るところでは、エアコンを強くし過ぎない

夏場に欠かせない家電といえば、エアコンです。
人間にとっては便利なアイテムであることは間違いなく、犬にとっても暑さを和らげてあげることができるアイテムとして重宝している人も多いはずです。

しかし、人間と犬では、体温の感じ方に違いがあります。
くれぐれも人間の都合でエアコンを利かせすぎないように気をつける必要があります。

人間であれば汗をかくことにより、自分で体温の調節をできますが、犬は簡単に行うことができないことを忘れてはいけません。
間違っても犬にとって涼しすぎるような環境にしないように、エアコンを使用するときには細心の注意を払ってあげましょう。

6.愛犬の散歩は涼しい時間帯に済ませる

家の中であれば、犬が過ごしやすい環境を作ってあげることはできます。
しかし、家の外に出たときには、どれだけ注意しても限界があります。

夏の本当に暑い日中では、日差しの強さはとても耐えることができない気温になってしまっています。
また、アスファルトは日差しの照り返しでとんでもない熱さになっている可能性があり、アスファルトに近い犬は、人間以上に暑さを実感しているはずです。

そのため、散歩に出かける際には、なるべく早朝や夕方など、日差しが弱くなっている時間帯に出かけるようにしましょう。
時間帯を変えることで、かなり快適に散歩に出かけることができます。

ある程度若い犬は、暑いからと言って散歩に出かけることをしないと運動不足になってしまう心配もあります。
少しでも散歩には出かけてあげるようにした方がいいでしょう。

7.愛犬の体調の異変を感じたらすぐに病院へ行く

どれだけ暑さ対策を行っても、犬が体調を崩してしまう危険性は必ずあります。
そして、いくら一緒に生活している犬といっても、まったく人間と同じ生き物と考えてはいけません。

常に気を配り、犬の体調を管理できているつもりでも、すべてのことを理解できていないことを忘れないようにしましょう。
見えない所で体調不良に陥っている可能性は十分にあります。

夏場に関わらず、少しでも犬の変化を感じたら正しい知識を持っている専門家を尋ねるべきです。
人間でも、毎年気を付けていながら、熱中症になる人はいるので、犬の熱中症も甘くみてはいけません。

愛犬のために正しい知識を身につけよう

愛犬のために、夏に特に気を付けるべきことを紹介しました。
犬は、家族同然ですが、人間と犬はまったく違うことを忘れてはいけません。

人間にとって快適であることが、犬にとって同様であると考えるべきではありません。
犬にとって、快適に過ごすためには、正しい知識を持って大切にしてあげましょう。