八坂神社(京都府)は祇園祭でも有名な神社。疫病退散や厄除けに御利益のあるパワースポット

最終更新日:2017年12月18日

古都と呼ばれる京都市には由緒ある神社や仏閣が多くありますが、中でも東山区の八坂神社は人気のパワースポットです。

京都市内の神社仏閣でも八坂神社を訪れる初詣客は、伏見稲荷大社に次いで多いと言われています。

1.祇園祭でも有名な神社

八坂神社は明治政府の神仏分離令によって現在の名称に改められましたが、それ以前は「感神院祇園社」などと名乗っていました。

京都の町衆には「祇園さん」と呼ばれて親しまれ、日本三大祭りの1つに数えられる祇園祭を行う神社としても八坂神社は知られています。

現在の主祭神は中御座がヤマタノオロチ退治で有名な素戔嗚尊、東御座の祭神が櫛稲田姫で、西御座に祀られているのは素戔嗚尊の8人の子を示す八柱御子神です。

神仏分離令以前は中御座で素戔嗚尊とも同一視されていた牛頭天王が祭神とされており、この牛頭天王が祇園精舎を守護する神だったことから祇園社と呼ばれるようになりました。

八坂神社は飛鳥時代の斉明天皇2年創建という伝承もありますが、平安初期の僧・円如の創建という説も有力とされます。

祇園祭の起源が疫神・怨霊を鎮めるための祈願にあったことでも窺えるように、八坂神社は疫病退散・無病息災に御利益のあるパワースポットです。

2.素戔嗚尊を主祭神に京都の東を守護

東の青龍・西の白虎・南の朱雀・北の玄武という風水の四神獣になぞらえ、平安京として計画的に建設された京都には東西南北の四方を守護する神社が配置されています。

このうち東の青龍に相当するのが八坂神社で、西の松尾神社・南の城南宮・北の上賀茂神社に中央の平安神宮を加えた京都五社巡りがパワースポット好きの人たちの間で人気を集めてきました。

特に八坂神社は前述の通り素戔嗚尊という日本神話でも最も強大な力を発揮した荒ぶる神を主祭神とするだけに、御利益を期待して参拝する人が絶えません。

八坂神社はヤマタノオロチ退治の神話とも深いかかわりを持っており、西御座の主祭神として祀られる櫛稲田姫は素戔嗚尊の活躍でヤマタノオロチへの生贄から救われ妃となった人物です。

八坂神社の東御座には素戔嗚尊とともに蛇毒気神という謎の神も祀られていますが、これはヤマタノオロチが変化した神だと言われています。

3.疫病退散や厄除けに御利益

神仏分離令より以前の八坂神社は前述のように祇園神社などと呼ばれ、牛頭天王を主祭神として神仏習合色の濃い神社でした。

祇園精舎の守護神とされる牛頭天王は素戔嗚尊と同一視されるとともに疫病を司る神とも考えられてきたため、本地垂迹説では薬師如来を垂迹とします。

薬師如来は衆生の疾病を治癒して寿命を延ばす治病の仏で、薬師如来像を本尊とする全国の寺院は病気平癒・健康祈願のお寺として信仰を集めてきました。

八坂神社も素戔嗚尊を主祭神とする神社でありながら同様の御利益を持つパワースポットとして知られ、疫病退散や厄除けの祈願を目的に多くの参拝客が訪れます。

本殿東側から湧き出る祇園神水は力水とも呼ばれる人気のスポットで、この水を飲んだ後で隣の美前神社に参拝すると美人になると言われているほどの名水です。

美前神社には「美容水」と呼ばれて祇園の舞妓や芸妓たちにも愛用されてきた神水が湧き出ていますので、八坂神社を訪れたら立ち寄ってみるといいでしょう。

4.疫神社や悪王子社などの摂社にも注目

京阪電鉄京阪本線の祇園四条駅で下車すれば徒歩5分ほどで八坂神社に到着しますが、いったん南側へと回り込んで南楼門から入り西楼門から出るのが正式な参拝ルートと言われます。

大半の神社では本殿と別棟の拝殿を設けているのに対して、八坂神社では拝殿と本殿が1つの屋根で覆われる祇園造の建築様式が採用されています。

この祇園造は八坂神社本殿だけに見られる独自の神社建築様式ですので、参拝の際には他の神社との違いにも着目してみるといいでしょう。

江戸時代の1654年に建てられたこの本殿と室町時代建造の西楼門に加え、本殿南側の石鳥居は国の需要文化財にも指定されています。

素戔嗚尊と縁が深く厄除けの護符でも知られる蘇民将来を祭神とする疫神社や、素戔嗚尊の荒魂を祀った悪王子社など本殿周囲にある摂社も見逃せません。

悪王子社の「悪」は「強力」という意味で、参拝すれば荒ぶる神として恐れられた素戔嗚尊のパワーに触れることができます。

5.祇園祭など年中行事も豊富

本殿と摂社以外にも開運の御利益がある刃物神社や前述の美前神社など、八坂神社境内にはユニークな末社が多く見られます。

それだけに八坂神社には普段でも多くの参拝客が訪れていますが、多彩な年中行事が行われる日には境内もいっそうの賑わいを見せるものです。

1月は毎年100万人が参拝すると言わる初詣に始まり、元日早朝の白朮祭や1月3日に能舞台で行われる初能奉納とかるた始め式も見逃せません。

2月の節分祈願祭・節分祭、舞殿で「浦安の舞」が披露される3月の祈年祭と神楽奉奏が行われる6月の例祭に続き、7月は1ケ月間にわたって祇園祭の各行事が繰り広げられます。

祇園祭と言えば山鉾巡行や宵山が有名ですが、八坂神社ではその前後にも数々の伝統行事が古式ゆかしく行われますので、7月は最もお得な参拝シーズンです。

11月3日にも舞殿で舞楽が奉納されるなど、八坂神社は古典芸能を鑑賞する場としても親しまれています。

祇園祭とともに八坂神社を訪れよう

祇園祭で有名な八坂神社は、1000年を越える長い歴史を通じて京都町衆の信仰を集めてきました。

疫病は怨霊の祟りの仕業と信じられていた時代から多くの人が疫病退散を祈願してきた八坂神社には、厄除けのパワーが秘められています。

健康長寿を願うシニアにとって、八坂神社は京都を訪れたら是非立ち寄りたいパワースポットです。