城は世界に誇る日本の文化です。
最近は城ブームで訪れる人も多くなります。
これから、始めてみようという人たちもいらっしゃることでしょう。
どのようなことに注意をして始めたなら楽しい時間を過ごすことができるのか、少々考えてみましょう。
1.城の種類
城と一言で言いますが、沢山の種類があります。
それは日本の歴史によるものです。
現在、城と名の付くものは数万と言われています。
それは、土塁だけのようなものから、本格的な天守閣を供えたものまで千差万別です。
古代においては、柵で囲われただけのようなものでした。
それが、時代を経るに従い、山城となります。
そして、その囲いの中に屋敷が作られ城の機能を果たしていきます。
やがて、戦国時代になると近隣との戦いが始まります。
そして、守るために城が作られていくのです。
それが現在も多くの観光客を集めている天守閣を持つ城です。
2.最初の城巡りは近くから
城巡りをしようという人はきっと空に聳える天守閣を思い描いていることでしょう。
建設当時から現存する天守閣は12カ所あります。
それを全て見に行くことを目指して、まずは住んでいる場所から近い城を訪ねてみましょう。
現存する天守閣は、北から弘前城(青森県)、松本城(長野県)、犬山城(愛知県)、丸岡城(福井県)、彦根城(滋賀県)、姫路城(兵庫県)、備中松山城(広島県)、松江城(島根県)、丸亀城(香川県)、松山城(愛媛県)、宇和島城(愛媛県)、高知城(高知県)の12カ所です。
関東にお住まいなら、まずは復元天守閣のある小田原城などはいかがでしょうか。
都心から日帰りも可能ですし、それほど大きな城ではないので、かなりゆっくり見学をすることができます。
3.城巡りの事前に行うこと
まず訪ねる城を決めたなら、いきなり行かずに事前にその城の歴史等を調べておきましょう。
誰が築城し、城主はそのような変遷をたどったのか。
歴史の上で、どのような位置にあった城なのか等々、調べることはいくつかあります。
それを、しっかり踏まえて訪ねると、より有意義な見学ができます。
4.慣れてきたら宿泊しながら、数カ所城を回りましょう
何カ所か城を訪ねた後は、少し足を伸ばし宿泊を伴う旅をしましょう。
その際には、日程の中で、数カ所の城を訪ねることをオススメします。
ほんの一例ですが、四国への2泊の旅なら、まず高松城を訪ね、次に丸亀城、今治城、最後に松山城という感じです。
旅と城巡りを一緒にできるようになると、楽しいものです。
5.城の宝物館は必ず見学しましょう
城には宝物館や博物館が併設されているところが多くあります。
必ず見学するようにしましょう。
そこには、歴代城主の使った武具や生活用品などはもちろん、その城の周辺の歴史に拘わるものまで展示されています。
最近は女性もファンの多い刀剣も歴代城主が好んだものを展示しているところが多いので、その形や拵えから、城主の人となりが解るような気分になれます。
宝物館や博物館では、かなりの知識を得ることができます。
また、各時代の様子も窺うことができますので、タイムスリップしたようにも思えます。
6.城を有する町の文化に触れましょう
城を訪ねたら、その城下町も散策してみましょう。
その土地特有な文化に触れることができます。
他の土地にはない食べ物や文化は、心の中の蓄積になります。
意外な食べ物に驚かされることもあります。
また、工芸品なども、その城を有した藩が独自に開発したものが多くありますので、いろいろな経験をすることができます。
7.城巡りにカメラは必需品です
さて、城巡りを始めるとその姿を記念に残したいと思うことでしょう。
そこで、カメラは必需品です。
余り簡単なスナップだけを撮るタイプのものよりも、少し奮発して一眼レフ、もしくはミラーレスの望遠やワイドの撮影が可能なものを用意しましょう。
現在は、デジカメが主流ですから、それほど重くはありませんし、操作も簡単です。
城を撮り始めると、それがメインで城を訪れるようになる人もいるほどですから、被写体としては面白いものです。
最初は、ガイドブックや絵はがきに載っているようなアングルで撮ってみましょう。
それでも十分楽しめますが、慣れてきたならいろいろなアングルで撮影してみることをオススメします。
きっと驚くような写真ができることでしょう。
城巡りの際はスタッフにも話しかけてみよう
城巡りの手順は以上のようなものです。
城に興味を持たれる方は歴史も苦手ではないでしょうから、事前にいろいろ調べることも楽しいものと感じられることでしょう。
知識を得て、訪ねた城はきっと何かを語りかけてくれるはずです。
そして、それを自分の心の中と写真に残せたなら最高の思い出となります。
最後に一つオススメがあります。
城には案内をしてくれるボランティアのような人たちがいます。
時には武将にコスプレをしていたりします。
そんな人たちと是非お話をしてみて下さい。
きっと、本にも載っていない面白い話を聞くことができます。
さあ、日本の美しさと力強さを感じるために、城巡りを始めましょう。