トイ・プードル、チワワやマルチーズ、といった犬種を飼っているとどうしても必要になってくるのがトリミングです。
愛犬をキレイにしてくれるプロに頼むのもいいのですが、犬種や毛玉の多さによっては1万円を超えることもあります。
やっぱり出費が痛いですよね。
そんなときにお金をかけずにできるのがセルフトリミングです。
自分でお手入れをしてあげることで愛犬とのコミュニケーションにもなり、体調の変化にも気づきやすくなります。
1.セルフトリミングするときは愛犬の体調を確認する
老犬や体が弱い犬の場合はトリミングするタイミングに気をつけてください。
シャンプーをしたり、カットをしたり、どうしても犬にとってはストレスになります。
体調が悪いときにトリミングをしてしまうと、体調が悪化して病気になってしまう可能性がありますので十分注意してください。
カットの際には立たせたり座らせたりさせるのですが、老犬にはかなり辛いことです。
時間をかけないことが大切になってきます。
しかし、慣れていないとどうしても思うようにいかなくて時間が掛かってしまうことも多いです。
そういうときは10分程休憩を挟んであげると、犬のつらさは軽減されるのでうまく休憩を使ってみてください。
2.セルフトリミングの工程
トリミングとは毛をカットする行為だけのことを言うわけではありません。
しっかりと毛玉を取り、汚れも落として、カットをする行為のことをトリミングと呼びます。
毛玉を取らずにカットをしてしまうと、毛にばらつきが出て野良犬のようにボサボサになってしまいます。
必ずシャンプーをしてあげるようにしてください。
工程としては、
毛を梳く→シャンプー→梳きながら乾かす→カット
のようになります。
シャンプー前に毛を梳いて毛玉を取っておかないと、濡れて余計に毛がもつれて取りにくくなります。
梳きながら乾かすと乾きが早く、毛が均一に伸ばされるためカットもしやすいです。
3.セルフトリミングに必要な道具
・スリッカーブラシ
犬の毛を梳くのに使うブラシです。
ソフトなタイプのスリッカーは愛犬の皮膚を傷つけにくいのでオススメです。
・バリカン
部分(足の裏、肛門周り)用と全身用があります。
用途によって使い分けると便利です。
バリカンを使う際の注意点としては、力を入れて押し付けないこと。
力を入れて押し付けながら使うと犬の皮膚を傷つけることになりますので、やさしく滑らせるように使ってください。
刃先を体の方に向けて使用しないこと。
皮膚が切れてしまう恐れがあります。
説明書をよく読んでから使用してください。
・シャンプー、リンス
人間用のシャンプー、リンスを使うと痒みや発疹などが出る恐れがありますので犬用のシャンプー、リンスを使用してください。
・はさみ
カットハサミやすきバサミがあります。
カットハサミは長さを調節し、形を整える際に使います。
すきバサミは毛の量を減らすことができます。
どちらも持っているとカットが楽になります。
・コーム
櫛のことです。
犬の毛の長さを固定して切るときに使います。
コームがあると毛の長さが一定になりキレイに切ることができます。
その他の使い道としてスリッカーに付いた毛をコームで掬い取ることができるのでとても便利な道具になっています。
4.あったら便利な道具
これから紹介するものは必要ではないですが、持っているとセルフトリミングが楽になる道具です。
・トリミングテーブル
犬が自力で降りられない高さの台があると便利です。
身動きがとれず大人しくなるのでカットがしやすく、傷つける可能性も減ります。
さらに腰を曲げて作業しなくて済むのでカットする側の負担も減りますので、持っていて損はないです。
しかし、台の上に乗せても暴れる犬の場合は自力で飛び降りる可能性があります。
自力で飛び降りてしまうと骨折や捻挫の原因になりますので、誰かに押さえておいてもらうか、もしくはトリミングテーブルを使わない方が良いでしょう。
愛犬の性格に合わせて使うか使わないかを決めるといいでしょう。
・シザーケース
よく美容師さんが腰につけているハサミを入れるケースのことです。
ハサミを机の上に置いておくと、落ちたときに自分や愛犬が怪我をする可能性があります。
また、トリミング中は犬も緊張状態なので、少しの音にも敏感に反応します。
ハサミを机に置く音で興奮してしまう犬もいるでしょう。
犬のストレスを軽減するためにもシザーケースは便利です。
愛犬のためのセルフトリミング
定期的にカットが必要な犬を飼っているのに、面倒くさいからとトリミングを怠っていると毛玉が増えて犬種の見分けも付かなくなります。
愛犬の健康のためにもセルフトリミングは3ヶ月に1回はしてあげてください。
そんなに頻繁にできないという方はセルフトリミングとプロのトリミングを交互にすることでお金の節約になります。
愛犬の体調と相談しながらできるセルフトリミングは、体の弱い犬や老犬にとってはとてもいいことです。
道具も取り扱いに注意すれば怪我もなく安全に使用できます。
難しく考えず、愛犬とコミュニケーションをとりながらセルフトリミングをしてみてください。