くりっとした目や折れた耳が特徴のスコティッシュフォールドは、かわいらしく人気の高い猫種のひとつです。
最近はテレビCMにも起用されて人気を博しています。
ここでは、そんなスコティッシュフォールドの相場価格と長所、欠点を紹介します。
1.価格
スコティッシュフォールドは、子猫の場合基本的には10万円前後が相場です。
ただし、耳が折れているか否か、短毛か長毛かなどの条件で値段は変わってきます。
スコティッシュフォールドで特に貴重な「耳の折れた長毛種」の子猫では40万円ほどになる場合もあります。
どんな個体がほしいのかは、予算と相談しましょう。
毛色も豊富なので、選ぶ楽しみは多いはずです。
2.欠点.寂しがりや
スコティッシュフォールドは大変人懐っこく穏やかなのですが、その分とても寂しがり屋な性格です。
そのため、猫だけで長時間お留守番をさせたりすると大きなストレスになります。
穏やかな猫なのでストレスを感じていることをなかなか表に出さないのですが、溜め込んだストレスは猫の寿命を縮めてしまいます。
おとなしく留守番してくれるからと、頻繁に放置するのはよくありません。
仕事や旅行などで長く家を空けない、自宅にいる時間の長い人にオススメの猫種と言えるでしょう。
3.欠点.寿命がやや短め
スコティッシュフォールドの平均寿命は12年前後。
一般的な飼い猫の平均寿命は15年ほどとされていますから、やや短めということになります。
ただ、もちろん飼育方法によっては平均より長生きする場合もあります。
飼育下であれば、一般的な猫の平均寿命である15年より長く生きたスコティッシュフォールドもいます。
4.欠点.太りやすい
スコティッシュフォールドは太りやすい猫種だと言われています。
かわいさのあまり、ねだられるままにエサやおやつをあげてしまうと、肥満状態になってしまいます。
肥満状態が様々な病気を引き起こすのは、人も猫も同じです。
適切なエサの量を知り、飼い主側が心を鬼にして、エサを与え過ぎずないよう毎日のご飯の量を調整する必要があります。
5.短所.遺伝的疾患が多い
スコティッシュフォールドは「先天性骨形成異常症」という遺伝性疾患にかかりやすいという特徴があります。
先天性骨形成異常症は成長期に発生しやすい病気です。
足の骨や関節部の軟骨の形成に異常が起き、骨瘤(足にできるコブのようなものです)ができたり、痛みや、痛みによる歩行困難が発生します。
そのため、もし歩行時の様子に気になるところがあればすみやかに獣医に連れていく必要があります。
これはスコティッシュフォールドという猫種が、耳の折れた猫同士を掛け合わせて作られた猫種であることに由来する遺伝的な疾患です。
飼い主がいかに飼い方に気を付けていてもかかるときはかかります。
耳が折れていない個体の方がこの疾患にかかりにくいと言われていますので、気になる方は耳が折れていないスコティッシュフォールドを探して選ぶようにするのもひとつの方法でしょう。
6.長所.穏やかな性格で飼いやすい
スコティッシュフォールドはとても穏やかでおとなしい性格で、初心者でも飼いやすい猫種です。
猫という動物には、なんとなくやんちゃでいたずら好きというイメージがありますが、スコティッシュフォールドは運動量も少なく、いつものんびりとしています。
問題行動が他と比べると少ない猫種なので「猫はかわいいけど、しょっちゅう壁で爪とぎをしたり、頻繁に高いところに飛び乗ったりするのはちょっと困る…」という方にもオススメできます。
そのため、集合住宅でも飼いやすい猫種と言えます。
またおっとりとしていてケンカをあまりしないため、多頭飼いに挑戦したい方にも向いています。
また、猫だけでなく、他の動物とも比較的仲良くできる猫種です。
7.長所.鳴き声が小さい
鳴き声が小さく控えめなので集合住宅などで飼いやすい猫種です。
そもそもあまり鳴かないのですが、どうしても伝えたいことがある場合だけ小さな声で控えめに訴えてきます。
8.長所.よく懐く個体が多い
スコティッシュフォールドには甘えん坊で人懐っこい個体が多いです。
飼い主によく懐き、いつも傍にいたがります。
そのため「猫ってそっけないんでしょ、それはちょっと寂しい…」という方にとてもオススメです。
飼い主と遊ぶことも大好きなので、かまってもらえると喜びます。
人見知りしないことも特徴のひとつで、新居などの初めての空間にも比較的早く馴染みます。
シニアでも飼いやすく懐きやすいスコティッシュフォールド
以上、スコティッシュフォールドについて紹介してきました。
基本的には穏やかで人懐っこく飼いやすい猫種なので、動物を飼うのは初めてという方にもオススメです。
問題行動が少なく鳴き声も静かなので、集合住宅でも飼いやすいのも魅力的ですね。
このスコティッシュフォールドという愛嬌あるかわいらしい猫と暮らすことを検討してみてはいかがでしょうか。