猫を飼うのに最低限必要な物と初期費用、月々の費用

最終更新日:2017年12月25日

散歩やしつけの必要がない猫は、犬と比べ飼いやすいイメージを持つシニアも多いでしょう。

しかし、生き物である以上どうしても必要なものやかかってしまう費用があります。

定年後シニアは猫を飼う上で最低限必要なものと費用を把握しておきましょう。

1.フードと水用の食器

猫を飼う上で月々の支出のうち最も割合が大きいのは、フードの費用です。

キャットフードには缶詰やパウチに入ったウエットタイプと粒状に乾燥したドライタイプの2種類があります。

猫の好みに合わせて選択してください。

猫一匹当たりウエットフードなら月7000円以上、ドライフードなら月1500円以上の費用がかかります。

フードや水を入れる食器は、500円~3000円で購入できます。

使わなくなった人用のお茶碗や小鉢でも構いません。

猫が倒してしまわないようある程度重みのあるものをオススメします。

2.トイレとトイレ砂

猫を飼う上で最も必要なものは、エサとトイレです。

猫用トイレは飼っている猫の頭数+1個あると良いでしょう。

猫はとてもキレイ好きな生き物です。

トイレが汚い時に別のトイレがないと粗相の原因になります。

猫用トイレは単純なパレット系から自動で糞尿を取り除いてくれるものまでたくさんの種類があります。

そのため、費用も1500円から3万円以上のものまでと大きく差があります。

無理に高いものを選ぶ必要はありませんが、仕事などで長時間家を空けることが多いなら、自動トイレをオススメします。

トイレ砂は大きく分けて木製、鉱物性、紙製の3種類があります。

猫の好みももちろんですが、種類によって処分方法が異なります。

各自治体の捨て方にあったものを選んでください。

トイレ砂は月々1000円から1500円ほどかかります。

3.爪とぎ

爪とぎは室内で飼う猫には必要不可欠です。

壁や家具での爪とぎを防止するだけでなく、ストレスの解消や気持ちを落ち着ける効果もあります。

爪とぎ以外で爪を研がせないためには、多くの場合トレーニングが必要になります。

壁紙や家具を傷つけないでもらうためにも早めに用意してトレーニングしましょう。

爪とぎには使い捨ての段ボールタイプと麻紐でできた長期間使用可能なタイプがあります。

どちらを好むかは猫によって異なるため、なかなか爪とぎを覚えてくれない時は別のタイプを試してみましょう。

麻紐製の爪とぎは3000円前後、段ボール製なら複数個セットのものでも数百円で購入できます。

4.ブラシなどグルーミンググッズ

猫は自分で体を舐めて清潔に保つことができるため、こまめにシャンプーをする必要はありません。

しかし、ペルシャなどの長毛種や毛のないスフィンクス等種類によっては様々なお手入れが必要になります。

あらかじめ店員さんにお手入れ方法を聞いておきましょう。

どんな猫にも必要なスタンダードなグルーミンググッズはブラシと爪切りです。

換毛期は特にたくさんの抜け毛が出ます。

飼い主のアレルギー予防や猫の病気予防のためにもこまめなブラッシングは必要不可欠です。

1000円前後のブラシと2000円前後のノミ取り用クシがあると良いでしょう。

また、けが防止のために爪切りも用意しておきましょう。

獣医さんで切ってもらうこともできますが、1000円前後の爪切りを購入し自分でお手入れすると経済的です。

5.キャリーバッグと首輪

猫の運搬に便利なキャリーバッグは、猫を引き取って自宅に連れ帰る時や病院に連れて行く時等あらゆる場面で重宝します。

キャリーバッグは、5000円から3万円以上と高額ですが、すぐに使う予定がなくても早めに購入することをオススメします。

いざという時にキャリーバッグに入れられた猫が怖がらないよう普段の生活から慣れさせておく必要があるためです。

室内で飼う場合でも首輪は必要です。

室内飼いの猫は屋外に出かけたことがない分誤って脱走してしまった時、パニックを起こして帰って来られなくなることは多々あります。

大きなトラブルを予防するためにも首輪は必要不可欠です。

首輪は100円から1000円前後で購入できます。

デザインだけでなく安全性の高いもの、連絡先の明記できるものを選びましょう。

6.猫用ベッド

猫が飼い主や他の動物に煩わされないでゆっくり眠れる場所を作ってあげましょう。

2~3階建ての猫用ケージなら運動不足解消のアスレチックとしても活躍します。

猫用ケージは小さいもので5000円、大きいもので4万円前後と高額です。

本格的な猫用ケージが準備できなくても猫がリラックスできる場所が確保できれば問題ありません。

小さめの段ボールに出入り口を作って猫の匂いのついた毛布を入れてあげるだけでも良いでしょう。

ただし、段ボールの簡易ケージは長期間使うと不衛生です。

こまめに交換するようにしましょう。

猫を飼うには最低でも初期費用2万円、月々3000円は必要

リサイクル品など工夫を凝らせば初期費用はぐっと抑えられますが、これに合わせて毎年の予防接種や健康診断も欠かせません。

初めて猫を飼うなら、グッズと合わせて地元の獣医さんをチェックしておくことをオススメします。

予防接種や健康診断の費用は獣医さんによって異なります。

早い段階でかかりつけの獣医さんを決めておけば、困った時に相談でき安心です。

猫は定年後シニアのかけがえのない友だちになります。キチンと費用をかけて、飼ってあげましょう。