小麦はシニアの体に悪影響?その特徴とは?

最終更新日:2017年9月26日

スーパーで買い物をしていて白いパンと茶色いパンを目にします。
白いパンに使用されている白い小麦粉が私たちの体に悪影響を及ぼしていることをご存知でしょうか?

私たちが日常的になじみのある白い小麦粉ですが、体に良くない影響があります。

白い小麦粉が体に良くないと言われている理由を3つご紹介します。

1.白い小麦粉は栄養素がほとんどない

精製された小麦はたんぱく質やミネラルなど体に良い栄養をすべて削ぎ取ってしまっています。
白くキレイな見た目のために殻などの栄養のある部分を削り取ってしまっているからです。

なので白い小麦粉には、ほとんど栄養がありません。

そもそも精製する前の小麦は、表皮や胚芽に栄養素があり食物繊維やミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれています。
表皮、 胚芽、胚乳すべてを粉にしたものが茶色い小麦粉、全粒粉です。

全粒粉を使用したパンなどはスーパーなどでも手軽に購入できますが白い小麦粉の製品よりやや高めという印象です。
また食感が固めでフワフワ感はないです。

2.小麦粉には白さを増すために漂白されているものもある

見た目をキレイにするためという理由で、薬品を使用して小麦を白く漂白しているものもあります。
現在国内で販売されているものは漂白していないそうですが、海外産の小麦粉は漂白しているものもあるので注意が必要です。

また、安い小麦では防腐剤が入っているものもあります。
加工製品などで使用されている安い小麦粉は海外から輸入しているものがほとんどですので、購入する際にも注意が必要です。

3.白い小麦粉を食べると血糖値が上がってしまう

小麦を精製する際に食物繊維をほとんど取り除いてしまうため、ほぼ100%でんぷんです。
そのため白い小麦粉を食べると血糖値が急激に上がります。

砂糖を食べているようなものです。
結果白い小麦粉を食べ過ぎると糖尿病、うつ病、心臓病などのリスクがあります。

逆に栄養が残ったままの全粒パンやライ麦パンは血糖値の上昇度を表すGI値を抑えられますので、積極的に選んでいきたいところです。

4.アトピー、アレルギーの原因になる

白い小麦を食べたことによる血糖値の激しい上下動によってアトピーが悪化する場合があります。
血糖値が急上昇するような食事をしていると腎臓に負担をかけてしまいます。

腎臓はアトピーの炎症を抑える成分を分泌する器官です。
負担が増すと炎症を抑える成分が分泌できなくなりアトピーが悪化します。

アトピーが気になっている方、治療中の方は1度白い小麦粉を摂取するのをやめてみても良いでしょう。
アトピーがひどいので小麦をやめたら、すぐに良くなったという方もいます。

加工品などで気づかないうちに摂取しないよう注意してみてください。

5.白い小麦粉を食べると太る

精製した白い小麦粉は栄養素がほとんどなく、その成分はほぼでんぷんのみです。
したがって栄養がほとんどないのにカロリーが高い食品です。

そのため単に小麦粉製品(パン、うどん、ピザなど)のみを食べていると太ります。
食物繊維やビタミンの含まれるものと一緒に摂ることで腸の働きなどを多少補助できますが、カロリーがプラスされるため結局太りやすくなります。

全粒パンやグラノーラなどでお通じが良くなると肥満は改善されます。

6.白い小麦は、便秘、冷えの原因になる

白い小麦に含まれるオピオイドペプチドという成分は腸を麻痺させ動きを鈍らせます。
また、グルテンは小腸の細胞粘膜を緩ませ、炎症を起こしやすくなるため代謝や排泄に支障をきたしてきます。

その結果便秘になりやすくなります。
また、小麦には体を冷やす作用もありますので、むくみなどの原因にもなります。

7.輸入された小麦粉にはポストハーベストがある

日本で使用されている小麦のほとんどが海外から輸入されているものです。
食料自給率の低い日本では仕方のないことかもしれませんが、この輸入された小麦粉には「ポストハーベスト」がかかっている可能性があります。

ポストハーベストとは収穫後に散布される農薬のことです。
輸送する間に小麦が痛まないために、通常よりかなり濃い濃度で散布されています。

中には発がん性があるものもあります。

8.白い小麦粉には中毒性がある

小麦を加工するとグルテンが出来上がりますが、このグルテンは中毒症状を引き起こすことがあります。
小麦のアミノ酸の配列はモルヒネに酷似していることが原因です。

このため鬱になったりイライラして興奮しやすくなったりといった症状が出ることがあります。
原因不明のイライラの正体は白い小麦粉かもしれません。

それでも選ぶなら、白くない小麦粉を

小麦だけでなく加工された白い食品(お米、砂糖など)は全般的に体に良くないと言われています。

体は加工された食品を処理するのに負担を感じてしまいますので、選ぶなら自然に近い形のなるべく加工前の食品を選びましょう。
例えば全粒粉、玄米、三温糖などです。

見た目をキレイにするために栄養を削り取られた白い小麦粉は体に良くありません。
今原因不明の体調不良がある方は1度白い小麦粉をやめてみてはいかがでしょうか。

毎日の食事に少し気をつけることで将来健康な体作りができます。
見た目や価格だけで食品を判断せずに栄養価や作り方まで気を配り、より良い食品を選んでみてはいかがでしょうか。