シニアの書道の始め方と道具のそろえ方、気を付けるポイント【趣味】

最終更新日:2017年8月11日

シニアになってから、書道を改めてはじめてみようかなという気持ちに駆られることも珍しくありません。

書道といえば、小学生の授業や、そのころに親からいわれて通っていた書道教室などがあげられるでしょう。
いずれも自分が好きでやっていたわけではない年齢です。

今回は、自主的に書道をはじめるにあたってのアドバイスをまとめてみました。

1.書道の門には種類がある

書道を習おうと一言にいっても、まずはどこからどうやってはじめてみたらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
書道には、茶道や華道と同じく、元になっている家というか門のようなものがあります。

そして、もちろんないものもあります。
ですから、書道といってもいろいろな習い方や種類があるということです。

全体的に、関東圏、関西圏でまず書道の門は分かれています。
習ってみたい書道会はどのような気質、そして書体の会なのか調べてみるとよいでしょう。

トライアルをしてみるのが一番です。
お教室を覗いてどのような雰囲気なのか、自分に合うお教室かどうかを見てみましょう。

先生との相性も大切です。
厳しい先生、優しい先生、いろいろいらっしゃいますしポリシーも違うかもしれません。

また、最近では、書道会というものではなく通信教育で書道を習えるものもあります。

こちらの場合には、書道会の先生とのお付き合いなどがありませんので、
その点では気を遣わずに楽ということもあると思います。

2.お道具のそろえ方

書道の道具は、初心者であれば安いもので構いません。
大げさにいえば、最初は100円均一の筆でもよいでしょう。

筆は書いているうちに傷んでしまいますので、買い替えが必要な時期があります。
最初は安い筆でよいので何度も練習をするのがよいでしょう。

もちろん高いよい筆を最初から使ってみたい、経済的に十分余裕がある方はそうしても構いません。
墨にも墨汁にもいろいろ種類があります。

墨はわりと大きめの中国の墨はすったときのねっとり感が多く、100円均一で買うような普通の墨はさらさらした墨になるようです。
墨汁も安いものは少し墨で擦ってから書かないとにじむことがあります。

このように、お道具も様々ですから安いものからゆっくりと自分にあったものをそろえておきましょう。
書道仲間を作ったり先生に聞くといろいろ情報が入ります。
経験談に耳を傾けましょう。

3.半紙の選び方

半紙は、白っぽい練習用の半紙や、やや肌色で薄い紙でできた半紙など様々です。
漢字用のものはわりとしっかりとした紙で、仮名用のものは薄い和紙のようなものがあります。

書くものによって半紙も変えていくのがよいのですが、いつでも練習用の半紙を用意しておきましょう。
お清書用の半紙は上質のものを選びます。

両方そろえておくようにしましょう。
実際に練習用とお清書用の半紙では、筆を下したときに紙が墨を吸ってくれる吸収の速さや度合いが違います。

半紙によって、墨をどのくらい筆につけたおいたらよいのか、どのくらい書くと筆の墨を足さなければならないのか、なども半紙によって微妙に変わってきます。
いろいろな半紙を試してみて自分の好きな半紙を見つけてみるとよいでしょう。

4.はじめるときの目的を考えてみる

必ずということではありませんが、書道をはじめるときに目的を考えてみるのも大切です。
というのは、ただ書の時間を楽しみたいというのと、いずれ先生になってみたいというのでは習う書道の種類も違う場合があります。

最初に確認するとよいでしょう。
例えば、普通は書道は仮名・漢字をまず習い始めますが、条幅といって長い紙に大きな字で書くものがあります。

書道の先生になるにはこの条幅を習得していかなければならないのが普通のようです。
もちろん途中から条幅をはじめてもよいのですが、書道をはじめると一言にいっても、お道具をそろえるところから月々のお月謝まで経済的なことも考えておかなければなりません。

どのくらい習えば先生になれるのかという基準は全くありませんし、習っているうちに目的が変わってももちろんよいでしょう。
しかし、例えば書道会を変えるとこれまで取得していた級や段が新しい書道会ではまた一から出直しということになってしまいます。

ですから、書道をはじめようというのであれば、どうせなら長い目で見て習う方法や場所を吟味することに越したことはありません。

5.書道会や先生によってお手本の字体が違う

書道会によってそして先生によって、書道の字の雰囲気が違います。
その書道会のカラーがあるので比べてみるのもよいでしょう。

もちろんこだわらないというのでも構いません。
書道会によって、添削のコメントも違ってきますし、生徒さんの作品の展示の仕方や添削方法も違うようです。

目標を立てて書道をはじめてみよう

いかがでしたか?書道と一言にいってもいろいろあります。
できれば書道会を転々をするようなことがないように、トライアルをしたり、その書道会の展示会などがあれば足を運んだりして決めるのもよいかもしれません。

シニアになってからの書道というのは格別です。
言葉の意味が幼少のころよりもっと深く心に響くことでしょう。

素敵な書道会、気の合う先生と出会えますように。