昨今、有名芸能人や元スポーツ選手が所有する競走馬の活躍が増え、お昼のニュースなどでも取り上げられることが増えてきた競馬。
実際の競馬がどんなものか知らなくても、馬の名前だけは知っているという方も多いのではないでしょうか。
もし、少しでも興味が湧いたのであれば、いきなり馬券を購入するのではなく、まずは実際の競馬を見てみることをオススメします。
1.競馬は見るだけならお金は一切かからない
競馬と聞くとどうしてもギャンブルというイメージがあり、ギャンブルだから楽しむためにお金はつきもの…と考える方は多いと思います。
しかし、馬券の購入をせず、レース見て楽しむだけならお金は必要ありません。
なぜならグレード競争と呼ばれるG1やG2等のレースは、テレビで毎週生中継されているからです。
テレビ局によって放送時間に違いはありますが、わざわざ専門チャンネル等に加入などしなくても、それだけで自宅で十分楽しめます。
さらに、生中継ではなくてもパソコンさえあればJRA(日本中央競馬会)のホームページで、その週に行われたすべてのレースを後から見ることもできます。
もちろん、全国各地にある競馬場に行けば生で観戦することもできますが、その場合は入場料として数百円を支払う必要があります。
2.競走馬よりも名前を覚えてしまう競馬騎手
実際に毎週競馬を見るようになると、案外覚えてしまうのが競走馬に乗っている騎手たちの名前です。
競走馬は1回のレースでかなりの力を消耗するので、毎週のようにレースに出ることができません。
しかし、騎手の方たちは自分が走るわけではないので、毎週違う馬に乗って登場します。
JRAに所属している騎手の数は100人を超えていますが、テレビ中継されるような格式の高いレースとなると、人気のある騎手が乗ることも多く、毎週同じ名前を聞くことも多いです。
さらに、レースに勝利した騎手はテレビの放送時間内にインタビューも受けるので、競走馬よりも身近に感じられるかもしれませんね。
最近では外国人の騎手が日本で騎乗する機会も増え、国際色も豊かになってきました。
3.血統こそ競馬の醍醐味?
競馬はブラッドスポーツとも呼ばれ、強い競走馬を生み出すためには緻密な配合理論は不可欠です。
とはいえ生産者でもない素人には「配合」なんて言われても全然ピンと来ないでしょう。
しかし、例えば好きな競走馬ができたとき、競馬のもう1つの魅力に出会えます。
競走馬の現役生活は短く、初めてレースを走って1年以内に引退していく馬も多いものです。
それが自分の応援していた馬であれば寂しい気持ちにもなると思います。
しかし、競走馬にとって現役引退は新たなスタートでもあります。
それは、親として生きる道。
牡馬(男の子)は現役時代の成績が良ければ種牡馬として子孫を残せます。
また、牝馬(女の子)はその多くが母として新しい仔を生んでいきます。
自分の好きだった馬の子供が数年後に競走馬として走る。
競馬ファンの多くはそこに自分だけのドラマを見るのです。
そして、そのドラマは長く競馬を見ている人ほど、思い出も積み重なって広がっていきます。
血統なんて詳しくわからなくても、そういったドラマが楽しめるのも競馬の大きな魅力でしょう。
4.馬券は自宅からでも100円で買える
せっかく競馬を楽しめるようになったのだから、馬券も買ってみたい。
とはいえどこでどうやって買えばいいのか?そう思っている方も多いかもしれません。
馬券は競馬場に行けば簡単に買えますし、地方在住で競馬場に行くのは難しいのであれば、自宅からでもインターネットや電話で購入が可能です。
ただし、その場合はJRA指定の銀行口座か、同じくJRA指定のクレジットカードが必要になります。
しかし、クレジットカード決済は最低購入金額が1000円必要であったり、色々と制限も多いので、自宅購入の場合は指定された銀行口座を作って、インターネットで購入するのがオススメです。
そうすれば、競馬場と同じように100円から購入が可能です。
もっとも、競馬場と違って財布の中身を気にしなくなりがちなので、いくら100円から購入できるといっても使い過ぎには注意しましょう。
儲けようと思わず楽しい競馬ライフを
最近では競馬をもっと身近に感じられるようにと、JRAが様々なメディアで積極的にPR活動をしていることもあり、競馬に興味をもつ方も増えてきています。
競馬場に行けば老若男女問わず様々な人と出会えますし、話をしてみるとそれぞれの競馬ドラマを聞けてとても楽しいです。
とはいえ、まだまだ競馬を知らない方々には、ギャンブルというイメージが強く刻まれているのを感じることも事実です。
これから競馬に興味を持って始めてみようと思う方は、ぜひそんなイメージを覆すような楽しい競馬ライフを送っていただきたいです。
競馬を楽しむのにたくさんのお金は必要ありません。
馬券の購入なんてあくまでおまけです。
レースをもう少しだけ楽しむためのスパイスとして、余裕のある金額だけ使ってください。
それよりも、懸命に走る競走馬や個性豊かな競馬騎手たちを応援し、自分だけの競馬ドラマをいくつも作り上げていった方が、もっともっと競馬を楽しめると思います。