孫と昆虫採集に行こう!基本的なポイントと注意点【趣味・出会い】

最終更新日:2017年8月22日

最近では多くの若者が昆虫に触れない状態であるようです。
一昔前、早朝や夜間に近所の山や林、森へ行って昆虫を採取することがレジャーでした。

少年ながらに、成果に関わらず、そこへ向かい自然と対峙すると言うことこそが冒険であったと思います。

そんな昔の冒険心を思い出し、父と子、祖父と孫、または祖父と子と孫で昆虫採集に行く際に抑えるべき基本的なポイントを紹介します。

1.季節による昆虫採集

日本には四季が存在しますので、昆虫採集に向き不向きな季節が存在します。
基本的には、昆虫の活動が活発になる暖かい季節(5月頃~10月頃)の方が、種類豊富で昆虫採集に向いていると言えます。

逆に寒くなればなるほど採集できる昆虫の種類は限られてきます。
そんな寒い季節は、寒い時期にしかできない楽しみ方や面白さを発見できると思います。

ただし、どの季節でも、山や林や森へ入って昆虫を探すことは、常に危険が付き物です。
季節や天候によって急に危険な場所になることもありますので、自然の変化には十分に注意してください。

また、昆虫の中には夜行性の種類も多いです。
暗くなってから山や林や森に入って行く場合は、更なる準備と安全を確保してからお出掛けするようにしてください。

2.春の季節の昆虫採集

春は厳しい冬を超えた昆虫たちが活動を始める季節です。
気温の上昇と共に昆虫の活動も活発になり、見かける種類も豊富になって行く季節です。

早春期は、日の出が遅く日の入りは早く、朝晩は気温が低い日も多いです。
地域や標高によっては氷点下を下回る日も当たり前のようになります。

防寒や灯火など準備を万全に行ってください。
また、雪解け時期は油断をすると本当に危険な場所や状況も多々あります。

こちらも準備や装備を万全にして、時間にも余裕を持って行動することを心掛けてください。
この季節は、チョウやハチ、アブやテントウムシなど花に集まる昆虫が多い傾向です。

これらの種類の昆虫たちは、街中でも見かける機会が多いので近くの花の周辺を探してみてください。
ただし、ハチやアブは勿論、それ以外にもケムシやカメムシも発生する季節でもありますので、周囲を確認することをオススメします。

3.夏の季節の昆虫採集

誰もが昆虫採集から連想する季節は「夏」です。
特に梅雨明け以降は本格的なシーズンに突入です。

明るい時間も長いですし、お休みも多いですし、朝から昆虫たちが活発に活動する時期ですので昆虫採集には最適な季節です。
梅雨の時期やゲリラ豪雨などがあると河川の増水や氾濫、滑りやすい斜面などの危険が発生する場所もあります。

また、夜間や早朝に雨などで長時間濡れると夏と言えども「低体温症」の危険もありますので十分に注意してください。
基本的に暑い時期ですので、薄着になることが多いと思います。

しかし山や林や森へ立ち入る際は長袖、長ズボンなどの対策を行い安全を確保してからお出掛けするようにしてください。
夏は、成虫の採集が多くなる時期です。

クワガタやカブトムシなど人気の高い昆虫は狙い目です。
この時期は、昆虫以外にもヘビやクモなども活発に活動していますので、こちらの対策も頭に入れておいてください。

4.秋の季節の昆虫採集

夏はクワガタ・カブトムシ等ビジュアル系の代表格のような昆虫が多い中、秋の昆虫の醍醐味は何と言っても見た目は地味ながらも心に染み渡る音色を奏でる昆虫の宝庫であることです。
コオロギ、スズムシ、マツムシなどなど街中でも鳴き声は聞いたことがある虫も多いと思います。

季節的にも非常に過ごしやすい季節ですし、夏に飼育で使用した飼育セットが使い回せたりとまだまだ十分に楽しみながら昆虫採集ができる季節です。
ただし、山や林や森ではスズメバチやアシナガバチなどの凶暴な昆虫たちがより攻撃的になる季節でもありますので、対策をして十分注意してお出掛けしてください。

5.冬の季節の昆虫採集

寒くなって来ると、動いている昆虫を見かけること自体が珍しくなってきます。
そんな冬の時期は、卵や蛹を探してみるのも楽しみの1つです。

樹木の表面や、樹皮の間、枝の途中や先端など、昆虫によって産卵場所や産卵形態も異なります。
蛹の申すも昆虫によって変態経過が異なりますので、こちらも楽しんでください。

ただし、冬の間の楽しみ方は、採集よりは「観察」して楽しむことをオススメ致します。
昆虫たちも秋までに子孫を残し残された昆虫たちも厳しい季節を精一杯生きています。

悪戯に殺生しないことを伝えることも昆虫採集を楽しむ上での責任の1つです。
成虫のまま冬を越す昆虫たちは、冬の間石の下や朽ち木の中、土の中で越冬することが多いので覗いてみるのも良いと思います。

昆虫たちの動きは基本的に鈍くなっていますが、人間にとっても寒い季節です。
風邪などひかないように防寒などの寒さ対策はしっかりとお願い致します。

5.注意事項

昆虫がいるからどこへ採集しに行っても良いと言うことではありません。
「私有地」や「立ち入り禁止エリア」への侵入などと言った行為が無いように張り紙や立て看板などを確認し不要なトラブルに巻き込まれないように注意してください。

他にも、細菌では「特定外来種」の問題もあります。
特定外来種に指定されている生物は無許可で飼育することができませんので注意が必要です。

また、天然記念物や絶滅危惧種に指定されている生物も無許可で飼育することができませんのでこちらも併せて注意が必要になります。
外来種に関しては「環境省」天然記念物については「文化庁」のHPで確認ができます。

基本的なポイントと注意点 まとめ

目的は楽しむ為の昆虫採集です。
つまらない思い出にならないように、くれぐれもマナー違反や不法行為、違法行為等で迷惑を掛けることの無いように注意して楽しみましょう。